ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [平成二十一年七月二十五日]

2009年07月25日 | fine arts
久しぶりに夏らしい陽気となったので、ここぞとばかり、10時チョイ前には出掛け、何と怒濤の21軒 (?!!) もの展示を一気に見て廻りました。一日で見た展示の最高記録って、バカですよね?! ヤリ過ぎました。なので、今日はコメントを短めで。そうそう、今日は隅田川の花火大会でした。知らないで両国方面へ行ったらエラい人出でしたよ。花火はちょこっとだけ見ました。

写真は今日初めて訪れた “GALLERY MoMo Ryogoku” の内部。元は紙の型抜きを製造する工場だったそうで、木造の柱や梁が趣のある画廊でした。もちろん、展示もグッドで、この渋い空間に並ぶ現代アートが旨い具合にマッチしてましたよ。

704) 江戸の本草画家 – 齋田雲岱の博物図譜 於: 齋田記念館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
齋田雲岱氏による博物図譜の展示でした。動植物の細部に至るまで繊細に描写した図譜の数々、貴重な資料である上にしっかりとした絵画作品と言えるものです。その画風は日本画にも通じる点は興味深いですね。生物の有りのままを描写したいと言う人の意識は昔も今も変わず永遠のテーマでしょう。

齋田記念館 → http://homepage3.nifty.com/oyama-chaen/saita_museum.html

705) 向付 – 茶の湯を彩る食の器 於: 五島美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
日本国内外を問わず、いろいろな作法・産地に於ける古の焼き物、懐石料理などの席で使用された皿や容器の展示でした。とにかく名品揃いで見応えのある内容でしたね。また詳しい解説により、古の焼き物に関しての知識が深まった良い展示でしたよ。

五島美術館 → http://www.gotoh-museum.or.jp/

706) 宮本三郎と昭和の婦人誌 女性を求めて 於: 宮本三郎記念美術館
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
昭和前期に宮本三郎氏が手掛けた婦人雑誌の表紙絵や口絵、そして女性を描いた作品、また同時期に同様に婦人雑誌へ描いていた作家を紹介した展示です。いつも感じますが、宮本三郎氏の女性画は本当に素晴らしいですね。女性の美しさを独自の視点で描ききっています。そんな素敵な女性画が表紙を飾っていた婦人誌の数々、また良い趣のものでした。

宮本三郎記念美術館 → http://www.miyamotosaburo-annex.jp/

707) チン↑ポム「にんげんていいな」 於: 山本現代
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丁
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 戊
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 戊
う~んっ....、何?!

山本現代 → http://www.yamamotogendai.org/

708) マストワン個展 [妖怪] 於: NANZUKA UNDERGROUND
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丁
絵具をそのまま厚塗りして出来た独特の画風は興味深かったのですが.....。

NANZUKA UNDERGROUND → http://www.nug.jp/

709) イグノア・ユア・パースペクティブ 7 於: 児玉画廊
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 戊
現代アート若手作家による作品のオムニバス展示。自分にちょっと引っ掛かる作品はありませんでした。すいません。

児玉画廊 → http://www.kodamagallery.com/

710) 新村則人×安田由美子 [ガリ版とプリントゴッコ] 於: JAGDA TOKYO
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
新村則人氏がプリントゴッコを使い魚屋、安田由美子女史がガリ版を駆使してパン屋、実在する店舗のグラフィック・デザインを各々が手掛けた面白い企画展でした。ガリ版はもちろん、プリントゴッコでさえ現在ではあまり使用されなくなっていますが、壁に貼られた紙袋やポスターは共にイイ味を出していましたよ。ガリ版、懐かしいですね~っ。自分が小学生の頃、よく作文集や学習プリントなどを作る為にロウ原紙に文字を切り、ローラーにインキを付けて印刷したもんです。

JAGDA TOKYO → http://www.jagda.org/contents/jagdatokyo/

711) OTHER PAINTING V PART II 西尾真代 “あかり” 大久保早希子 “WORLD WORTH WORLDLINESS” 於: Pepper's Gallery
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
西尾真代女史の家庭の室内照明器具を下から見て描いた絵画は以前、シェル美術賞展2008で見てとても気に入った作品でした。今回も同様の、どれもが面白い視点で描かれた暖かみを感じる良い作品が数点展示され、惹かれましたね。 大久保早希子女史の作品は細かくボールペンで描いた興味深い画風のドローイングでした。

Pepper's Gallery → http://www.peppers-project.com/top/jp/top_frame_jp.htm

712) 脂鉛筆画家 朝倉景龍展 注文の料理多い店にて 於: ヴァニラ画廊
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
サイバーでエロティック、そしてグロくてイルな女性像を描く朝倉景龍氏の作品展。以前にも氏の個展を此処で見ていますが、相変わらず独自の世界観で女性を細密描写しています。今回の作品もかなり惹かれるものがありましたが、前の展示の方が、よりマニアックだった様に感じました。しかしながら、やっぱり朝倉景龍氏の作品はヤバいです。

ヴァニラ画廊 → http://www.vanilla-gallery.com/

713) 松尾玲央奈展 於: GALERIE SOL
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
Dmに載った作品を見て、結構、年配の作家さんなのかと思いました。でも、話はしませんでしたが、実際は若くてかなりルックスがイケイケの女性作家さんだったので驚きましたね。こんな渋いインスタレーションを彼女が造っているとは!! 鉛板を使って造られた大きな何かの容器の様、不思議な雰囲気を醸し出す作品でした。

GALERIE SOL → http://www005.upp.so-net.ne.jp/SOL/

714) 高田麻衣子展 於: Gallery-58
自己期待度 – 丙
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
夢の中に於ける情景を表したかの様なインスタレーションに自分は思いました。

Gallery-58 → http://www.gallery-58.com/

715) 2009 ADC展 / 会員作品 於: ギンザ・グラフィック・ギャラリー
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
現代日本に於けるグラフィック・デザイン最先端であるADC賞受賞作品展。此処では東京アートディレクターズクラブ会員による作品の展示です。しかし、まぁ、前からチョイチョイ述べてはおりますが、自分の意見としては最近、評価されているグラフィック・デザインは、確かにカッコ良くて趣向が凝らされていると思うのですが、それなりに金をかけ過ぎているのではと思いますね。「おっ、凄ぇ!」と感じる前に「これは金がかかっているなぁ。」と考えてしまいがちです。自分が穿った見方をしてるのでしょうが...。何となく70年代に於けるグラフィック・デザインの様な一見して圧倒的な迫力を感じる作品を自分は望みます。でも、この展示、最先端グラフィック・デザインを見ることの出来る良い機会ではありますよ。

ギンザ・グラフィック・ギャラリー → http://www.dnp.co.jp/gallery

716) 2009 ADC展 / 一般作品 於: クリエーションギャラリーG8
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丙
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 丙
こちらは一般グラフィック・デザイナーの方々による受賞作品展。コメントは上に準じます。

リクルート2つのギャラリー (クリエーションギャラリーG8) → http://rcc.recruit.co.jp/

717) 第1回グラフィック「1_WALL」展 於: ガーディアン・ガーデン
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丁
リクルート主催の公募展「ひとつぼ展」が装いも新たに改変、壁一面の使って如何に作品を展示するかのコンペとなりました。今回はその第一回目のグラフィック部門。ノミネートされた6名の若手作家はそれぞれに趣向を凝らしてはいましたが、自分にはイマイチ、ピンとくる作品がありませんでしたね。確かにグランプリに輝いた我喜屋位瑳務氏によるアメリカのポップ・アートやミックをパロッたかの様な作品は面白いな、と思いましたが....。

リクルート2つのギャラリー (ガーディアン・ガーデン) → http://rcc.recruit.co.jp/

718) 武田歩展 終りの領域 於: Gallery K
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
平面と立体、共に同じテーマを持っていると思える作品。ポップであり素朴さと楽しさを感じます。平面作品の描き方が気になりました。どう描いているかは解りませんでしたが...。

Gallery K → http://homepage3.nifty.com/galleryk/

719) ま昼のまぼろし 清水智裕 於: gallery 坂巻
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 甲
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 甲
久々に、あぁ、いいなぁ~、と思える現代アートの絵画作品でした。マンガやイラスト的なポップ・アートでオリヂナリティがあり、描かれた女の子の絵が何ともおきゃんで涼しげ、そのテーマの選択もスマートです。自分にはレトロ感がある様に思える処もマル。とても気に入りました。 清水智裕氏、今後も注目です。

gallery 坂巻 → http://gallery-sakamaki.net/

720) 美島菊名 “TOP OF THE WORLD” 於: アート★アイガ
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 乙
結構、注目を集めている女流写真家、美島菊名女史の作品展です。制服姿の女子を撮った写真の数々、フェティシズムやオタク感もありながら、独自の世界観、オリヂナリティある画面構成の妙はなかなかのものです。しかも作品を一発撮りで決めている技術力の高さも侮れません。今後も趣向を凝らした作品に期待です。

アート★アイガ → http://www.artaiga.com/

721) 早川克己展「Double : Vision」 於: GALLERY MoMo Ryogoku
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 乙
自己不満度 - 戊
自己関心度 – 乙
自己推薦度 – 乙
自己趣味性度 - 乙
サイバーチックで幻想的でもあるイメージ、とてもシャープな画面の現代アート作品。作画方法が興味深く、塗り重ねた絵具をグラインダーで削り取って色彩を表現しています。その色合いは絶妙に美しく、他に類を見ません。とても惹き付けられる作風、そして作品の数々でした。

GALLERY MoMo → http://www.gallery-momo.com/

722) 小穴恵子 蘭の乱逆 於: マキイマサルファインアーツ
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丁
紅・朱色にパワーとインパクトのあるペインティング作品でした。

723) ダリウス展「墨から光へ」 於: マキイマサルファインアーツ
自己期待度 – 丙
自己満足度 - 丙
自己不満度 - 丁
自己関心度 – 丙
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 丙
フランス人アーティストによる墨を使用した和的なペインティング&ドローイング作品。和のイメージを独自に解釈をした作風なのでしょうか? 独特の趣ある興味深い作品でした。

マキイマサルファインアーツ → http://www.makiimasaru.com/

724) 「ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置」展 EXTRA 於: パラボリカ・ビス
自己期待度 – 乙
自己満足度 - 戊
自己不満度 - 乙
自己関心度 – 戊
自己推薦度 – 丙
自己趣味性度 - 戊
う~んっ。ちょっと自分には興味の沸かない音の作品でした。「音楽」は文字通り音が楽しくなくちゃね。

パラボリカ・ビス → http://www.yaso-peyotl.com/index_17.html

展示に対するレポート方式の詳細・説明はコチラで。


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