7月24日(水)
西寺町は、その名のとおり、唐津藩時代からたくさんのお寺が並ぶ町。
その中の一つ、長得寺で、「子ども座禅会」が開かれました。
朝9時過ぎ。お寺に着くと、40名ほどの子どもたちが集まっていました。そのほとんどは、大志小の子どもたち。
住職さんから、今日一日大切にする5つの約束などのお話がありました。
お経を読むことにも挑戦しました。
読んだのは「般若心経」。
300文字足らずの中に、大乗仏教の神髄が集約されている、最もポピュラーなお経です。
論語などと同じで、意味が分かる分からないという前に、こうした昔から伝わる有名な文章にふれる、声に出して読むということは、とても大切なことだと思います。
住職さんと一緒に練習した後、子どもたちは、元気に声を出して読みました。
「羯諦羯諦(ぎゃーていぎゃーてい)」のところが「Go!Go!」という意味だったということも、初めて知って、私もとっても勉強になりました。
途中、何度か休憩時間があり、持参したお茶でしっかり給水しました。
いよいよ座禅です。
座禅用の丸い座布団の上に、足を組んで座ります。
「学校で習う座り方、『ちょこ・ぺた・ぴん』といっしょだよ」
「じょうずに座れたと思ったら、体を左右に振って、ここが中心と感じるところで止まりましょう」
自分の体を感じながら、だんだんいい姿勢がとれるようになってきました。
手をおへその前で組み、たまごの形を作りました。
さあ、座禅の開始です。
涼しい風が吹き抜けていきます。
蝉の鳴き声も聞こえます。
心の中に、いろんな気持ちがわいてきます。
体の中心がうまく取れていなかったのか、右側に傾いている感じが強くなってきて、少し肩が重くなってきました。
少し戻そうか、でも、動いたら「ピシッ!」と叩かれるのだろうか・・・。
いやいや何も考えないようにしなければ・・・と思っているうちに、「やめ」の合図がありました。
最初の座禅は、5分間だったそうです。
10分以上もしていた感じがしました。
心を無にするって、なかなか難しいものですね。
午前中の最後は、相知のお寺の住職さんから、紙芝居とお話がありました。
紙芝居は、「いのちのまつり おかげさま」(草場一壽:作、平安座資尚:絵)でした。
「ありがとう」「おかげさま」の心を教えていただきました。
座禅を組んで、心静かになったあとだけに、お話がしっかりと心にしみた感じがしました。
お昼のカレーライスを子どもたちと一緒にいただきました。おいしかった‼
私自身、初めての座禅。
もっと一緒に体験したかったので残念でしたが、午後の予定があったのでお寺を後にしました。
子どもたちは、午後からもゲームや廊下拭き競争などで楽しい時間を過ごし、あと2回、座禅をしたそうです。
真夏の暑い一日、エアコンの効いた部屋から出て、自然の風が吹き抜けるお寺で、心静かな時間を体験をすることができた子どもたち。
きっと、すてきな夏休みの思い出のひとつとなったことでしょう。