オ ジ 記 

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     よみがえれ! 福島・双葉・・・

その時、あの時・・・

2017年12月24日 | 日記

寒いです・・・。
今年も、あとわずかで終わりですね。
そして今日は、クリスマスイブ。
デパートやショッピングセンターは、かなり混雑しているでしょうね。
混むのが嫌で、家のかたずけで一日が終わります。

先日、デパートの中の書店で、ある本を見つけました。
背表紙に、懐かしいそして確かに見覚えのある文字・・・。
踊る気持ちを抑え、即購入。
その本とは、我が古里双葉町、そして我が母校双葉北小学校のことを書いたものでした。
著者は、その小学校で教師をされていた方です。
震災時から避難をしながらも、教え子の安否を気遣い、子供たちの傷ついた心に寄り添いつづけました。
家族の事は勿論、その後の辛い避難生活や教師としての勤務に対する不安などを、ずっと書き記していたようです。
それを文集として、本にまとめています。









それぞれに、大変な思いをして避難をし、いじめや偏見にじっと耐えての長い長い生活。
私の知らない苦悩の日々が、克明に綴られています。
全部読み終わりました、一気に読んでしまいました。
感動して、少しの間ボーッとしていました。
思い出したくもないことなのに、でも当事者以外にも、たくさんの人たちにも分かってほしいという思い。
素晴らしい教師だと思う。

震災後の夏、双葉の子供たちが猪苗代に集まるという情報を得た。
すぐに私は、町の教育委員会へ連絡。
永く社会教育に携わり、子供たちといつも一緒でしたから、何か出来ないかと・・・。
結果は、ありがたいことですが、今回お手伝いを頂かなくても結構です、との返答。
かなりがっかりしましたが、混乱の中で町としても精一杯やってくれてるのだからと、ひきさがりました。
ボランティアの社会教育者、指導者の無力さを感じたものでした。
でも、この本を読み終わって、子供たちは学校の先生方がちゃんと守っていてくれたんだなと、安心しました。
ちなみに、この本の著者は、震災前までスポーツ少年団で大変お世話になった方です。
著者のお子さんが、私が指導していた団で活動をしていました。

文集の中で、子供たちや保護者の皆さん、そして教師の方々避難者への心ない言動、悔しくもあります。
しかし、避難先での暖かい支援も多くあり、このような混乱した状況でも、人間の心を失わない人々もあることに心救われます。
しばらくしてから、子供たちに対するイジメの問題が報道されるようになりました。
悲しくて切なくて、本当に悔しくなります。
本の中で、こんなことが書かれていました。
<<福島県外で避難した子がいじめにあったと、「今頃」騒いでいます。避難した年からたくさんのいじめがあったんです。
  でも、みんな「ここにお世話になっているから・・・」と我慢していいませんでした。
  同じ境遇の人にしか話したくないと、子供たちは言っていました。>>

最後に、震災後の双葉北小学校の写真を見てください・・・。