よみがえれ 福島 双葉!!
まもなく、5年が過ぎようとしている。
2011年3月11日、未曽有の大災害・・・。
東日本大震災、それに加えて福島第一原子力発電所の事故。
私たちは、生まれ育った土地そして家を残し、避難を余儀なくされた。
出来事は過去のことであり、その先を考えないと生きてはいけない。
愚痴ばかりでは、未来への希望など見つかるはずはありません。
沢山の避難者たちは、頼もしいくらい強く、生き延びる術を探っていました。
5年も過ぎると、先々の不安もありますが、気持ちも落ち着きを取り戻しつつあり、それぞれに楽しみさえ見つけて暮らしています。
でも、あの時の恐怖や避難の苦労を忘れることはないでしょう・・・。
震災から3か月後、福島県太鼓フェスティバルが開催されました。
毎年開催されているもので、私たちのチームも隔年で出演していました。
フェスティバルの少し前、出演のオファーがありました。
こんな時期に、大変な避難生活の中なのに、そんなの無理だろう。
そんな中だからこそ、出演して皆に元気を与えてほしい。
メンバーへ伺いをたてると、皆「やろう!」と・・・。
負けてたまるか・・・、我々の力で避難生活で落ち込んでいる人たちを元気付けよう・・・。
でも、ユニフォームがありません。
急きょ、黒いTシャツを揃え、下は自前のジャージ。
勿論足袋もありませんから、裸足です。
フェスティバル当日、会場には多くの避難者たちが、私たちを応援に駆けつけてくれました。
演奏にも力が入り、目には涙も・・・。
そんな1枚の貴重な写真です。
リハーサルではありません、本番です。
震災後は、被災者支援の団体からの出演依頼も多く、特に遠方からの依頼もたくさんいただきました。
遠くは沖縄や石川県、富山県などなど。
練習もままならない状況ですが、依頼をいただいているうちは、頑張って行こうと。
広範囲に避難しているメンバーも、その都度現地集合で、現在も精力的に演奏活動を続けています。
よみがえれ 福島 双葉!!
今後とも、「標葉せんだん太鼓」を応援してください。