心理セラピストのひとりごと

『象徴的イメージ統合療法』という心理療法を行っています。日々の中で感じたことを書いていこうと思います。

わたしはすべて

2010年06月01日 | 思うこと
最近ふと浮かんだ表現があります。

人間の意識が、このような境地を体現していければ、これからの時代は平安な安定したものとなると思います。


★『わたしはわたし』

~自分が自分をありのまま受け入れている状態。=自分の安定


★『わたしはあなた』
 
~自分を受け入れ、周りもありのまま受け入れた状態。=自分と周りの安定
ユング心理学の概念を使って説明すれば、人間の意識は深いところで、集合意識(集合的無意識)でつながって溶け合っているので、自分と他人という区別は出来ず、「わたしはあなた。あなたはわたし」と、本来人間は自他一体であるといえます。この境地に成れれば(このことを理解できれば)、誰をも、ありのまま受け入れることが出来るし、嫉妬や恐れ、争いもなくなります。


★『わたしはすべて』

~自分を受け入れ周りも受け入れ、生かされているよろこびと感謝を感じた状態。=自分と自分以外の存在すべての安定
この生かしてくれているものを神と表現する人もいるでしょうし、法則や大自然という人もいるでしょうし、地球や宇宙という人もいるでしょう。また、サムシング・グレート(偉大なる何か)という人もいるでしょう。いずれの表現を使おうとも、自分で止めることの出来ない心臓を動かしている何か、どんなに頑張っても人間が作り出すことが出来ない生命を作り出すことが出来る何か、この大いなる何かに我々人間は日々生かされているのです。いつもどんな時も、このすべての中に内包されているのです。

(このことをトランスパーソナル心理学の概念を使って説明すれば、集合意識をも包括した超意識が存在し、すべてのものは意識の根底のところで、大いなる何かとつながり溶け合っているといえます。ということは、我々は元々そのままで完全な存在なのではないでしょうか。今まで人は、ただそれに気づかずにいて、その自覚がないのでそれを体現することが出来なかったのではないかと思います。)


この境地は「わたしはわたし」から始まって、段階的に進んで行くことの方が多いかもしれませんが、ほんとうは「わたしはすべて」をいきなり体現できると、人類の意識は飛躍的に進化して、心も社会も安定したものになるのだと思います。


ホリスティック・セラピー研究所 http://holistic-ti.com

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