まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 78

2013年07月23日 | Weblog

 たかじんさんが紹介されている「0dbHyCAAヘッドホンアンプ」が動きだしました。

足が生えました。

 

暑いということで適当が適当すぎて、最初とんでもない事になってしまいました。

 真空管とオペアンプを外したまま、まず電源電圧を確認しました。秋月の+12V 1.5Aの小型スイッチング電源を

つないでみました。

 今回はトランジスタを使ったリプルフィルタ回路を追加しているので、やはり電圧降下が若干気になります。

+12.2Vが+10.9Vまで下がっていました。まぁ下がるのは仕事しているということなのですが、ヒータ電圧を兼ねて

いるので、これは少し問題ですが、とりあえず動作確認ということで、部品を挿しました。

 

電源SWを入れて百均のイヤホンを軽く耳にかけていると、ぼっぼっとモーたボーディングのような音がします。

まずい、ということで慌てて電源を切って各所を確認しましたが、これといった問題もありません。

 

 ここで大事なことを。これ真空管ですよね。人間が完全にぼけています。1分くらい待たないと動作しませんし。

ということで、電圧が暴れるのが気にかけつつ少し待つと音が出てきました。

 

賢明な方はお気づきでしょうけれど、そもそも小型スイッチング電源の容量が足りません。

入力側にはあまっていた6800μFとリプルフィルタ出力側には3300μFが付いています。

真空管のプレートのところにも1000μFが付いています。

 これでは電源の供給能力が足りないのはあきらかなので、何か手持ちがないかと探すと、

+14V 2.3Aの、いわゆる羊羹型のスイッチング電源がありました。

付けている電解コンデンサの耐圧が+16Vなのでちょうどよい電圧ですし電流量もあるので付けてみました。

 

 予想どおり、何の問題もなく、無音のまま、しばらくまつと音が出てきました。

やれやれよかったよかった。

電源が+14.4Vで、リプルフィルタ回路の出力のところで+13.0Vになりました。

しかし今度はヒータ電圧が高すぎますので、こんな事もあろうかと、ジャンパー線を付けるようにしていたので

ここに電圧降下用の抵抗を付けることにします。手持ちの関係上6.8Ωにして、ヒータが+12.5Vとなりました。

 

 音的には、非常に中域から低域にかけて厚みがある、いわゆる「真空管」の音がしています。

そして、驚くべきことに、ノイズが全く聞こえません。

以前、真空管1個のYAHAアンプを購入しましたが、携帯やらパソコンのノイズを拾いまくって

対策に苦労したのですが、今回は何ら問題なく、このまま剥き出しでも使えそうです。

 

しかしながら・・・・YAHA系ですから、とんでもない電圧で動作させているので、規格外は承知ですが、

6DJ8ではぼぉーっと光っていたヒータが、12AU7ではほとんど見えません。

部屋を真っ暗にすると、中央付近が僅か光っています。まぁ、こんなものでしょう。