まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

もはや何をしているのやら

2011年04月08日 | Weblog
未曾有の大災害で、大変な事になり、時間が経つにつれ
次々と情報が出て来る事で、何をどうしてよいものやらと
頭を痛める方が多数いらっしゃるかと。

自分には何が出来るのかと思うものの、遠く離れている事もあって
急に何かをするにしても日々の生活を優先しなければ
生活もままらないという事で、今までどおりと思っていたものの
ネットを介して知人からいくつか相談ごとを受け、それならば
少しでも手伝えるだろうという事で腰を上げることに。。。

 「電気が止まる」
今の生活で電気がない生活など考えられないものの、現実には
計画停電なるものが発生して、そのエリアにいる人は嫌でも従わ
ねばならないため、困ることに。
 知人の知人からという事で、実情を把握できるまでに時間が
かかったのはしかたないので結果から報告することに。



 その方の地域は夜に停電するため、少し器用なゼミの学生に
ある装置を作ってもらったとかで。
 停電の間、乾電池のLED懐中電灯では狭い範囲しか照らす事ができないので
車用のバッテリーを部屋に置いて、そこから車載用蛍光灯や車載用
LED照明器具に電気を供給して生活されていて、電気がきている間にバッテリーを
充電していたものの、2日目に充電器が故障したとかで。
学生が慌てて修理したものの、また次の日に同じように故障とかで。
何が悪いのか分からず途方にくれているというのを聞かされて、
いろいろお聞きしたところ、なんと10年以上前に同じ工作をした事が
あったので経験が役に立つことになろうとは。

「鉛蓄電池充電器パーツキット」
正確には、これは安定化電源(細かく言うと、電流制限保護回路付き)の
ある特定の機能を利用して、車用のバッテリー充電器として使用しているものの
致命的な欠陥がひとつ。
「充電器に電気を供給する前に、車用バッテリーを接続すると故障する」
というのは、まさかと思われるものの、本来「安定化電源」なので出力側から
電気を供給すると中の制御ICが故障する様子で。

 それならば、充電器に電気を供給しなければ、出力側が回路的に繋がらない
ようにすると良いわけで、リレー1個で解決するということに。(画像は割愛)

しかし物を作らないことには話しにならないものの、関東エリアの宅配便は
大混乱のため、このキットがいつ入手できるか分からないため、近くの電子
部品屋から部品を買い集め、急いで作ることに。
どっちみち1個作るのも2個作るのも同じ事なので、1時間で基板CADで
書き、やっと工法が確立できたアイロンプリント転写方式基板製造法?で
基板を作ることに。
 その方は、軽4のバッテリーを外して使っているが普通車も所有しているらしく
どちらのバッテリでも利用できるようにということで、充電電流を切り替え
方式にすることに。
適当なケースがないため、パソコン用の電源を利用する事に。
(AC100Vに接続でき、ファンが付いているので、充電器のトランジスタが
発熱しても冷却が楽に)
まさに突貫工事で基板を作り、ケースにネジ留めの穴を開けて動作テストを。
バッテリーは。。。無停電電源用のバッテリーの中古を貰っていたので
これでテストを。(12V-20Ah)
いわゆるシールバッテリーなので、保水の必要がないため、手軽に利用できる
ものの、容量が若干少ないのでどこまで使用に耐えるか問題が。
 テスターで電圧と電流を測定しつつ充電して、バッテリーも生きている
事がわかったものの、次は放電という問題が。
 車用の電球があったので急遽、配線を直接ハンダ付けして照明器具にすることに。
12V-23W球の発熱におののきながら、放電テストを。
 ほぼ2Aの電流が流れることに。他で使用するため製作した放電アラームを
11.5Vで動作するように作り変え、アラームはLEDだったものに加えパソコンの
マザーボードから外したブザーを付けて、これで過放電対策することに。
 バッテリーが中古なのと長く使用していなかったので、最初は4時間でアラームが
鳴ったものの、4時間かけて充電して、また放電と繰り返していくうちに
序々に放電時間が延びていく事がわかり一安心。

あとは一緒に購入した12V仕様のLED照明の点灯実験も行い、発送したのが3月末日。
しかしながら・・・計画停電が終わり、利用価値が無い物になるのではと危惧した
のが的中し、知人からのメールでは「今さら送られても」。嗚呼、やはり。

もはや何をしているのやら、と、自分で自分に言うしかないとは。