まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 153 偽0dbHyCAAのケース

2014年07月23日 | Weblog

まだ出来ていないのかと言われそうですが、暑さがそろそろこたえてきていて

ただでさえ遅い作業が、ますます遅くなってきています。(毎年同じ事を書いているような・・・

偽0dbHyCAAのケースをどうしようかと考えていたのですが、適当なアルミ板の手持ちがなく

探し出してきたのは1mm厚と1.5mm厚の銅板でした。流石に、これは扱いに困ります。

塗装しても塗料の定着が悪く、かといって、鉄道模型のように染めるにしても、真鍮板ほど脱脂が

楽ではないので、必ずといっていいほどムラになるため、どうしたものかと頭を抱えてしまいました。

 困ったときは百均ショップということで、いくつか大きめの店をウロウロしましたところ、

店頭ではちょうどよさそうと思ったものが、何故か買って帰ると合わないというのは、毎度の事でして、

基板より3mm程大きいという有様でした。

 どっちみち切らなければ、ボリュームの軸が通らないので、それならば出る所は出してしまえ?という事で

基板を挟む格好にする事にしたのが、上の写真です。

 ケース?上部は、基板からネジ穴を利用してスペーサを継ぎ足して、上から支える方式にする事にしました。

 

 さてうまく収まりますかどうか・・・


次なるヘッドホンアンプ 153 動作チェック

2014年07月09日 | Weblog

オリジナルの0dbHyCAAは新基板は、2ケ所で販売されていましたが、

見事に売り切れとなっていました。

 

そして、自分の自力シリーズ?を、ちまちまと作っていました。

両面基板ですが、スルーホールがないので、極細の真鍮線や抵抗の足の所を

利用して両側のパターンをつないでいきましたが、1ケ所、ICの足を忘れていたため、

電解コンデンサを外してから、ICの足を繋ぎました。

 他にも、出力側の電解コンデンサが、やけに内側にありすぎたり、真空管のところの

カソードから分圧された所からグリッドに繋ぐ抵抗のパターンそのものが無いなど

なにやってんだという状況ですが、そこはそれ、好き勝手つくるものですから、いつもながらの

パターンを切って抵抗を基板裏側に付けました。

 あとは、電源が若干高めの電圧なので、ヒータへ直列に抵抗を入れるのですが、

買ったはずの10Ωが見当たらず、基板表に5.6Ω、裏側に4.7Ωを足すと、ヒータのところで

11.9Vとなり少し電圧が低くなりすぎたため、4.7Ωを2.2Ωにした所、今度は12.9Vとなり

うまくいかないなといった状況ですが、3.3Ωが1本だけ部品箱に残っていたので、

あとで交換する事にします。

 他は全く動作に支障なく、中位電圧回路も予定どおり動作しましたが、別の問題が出ました。

 

手持ちの真空管が、何故か12Vで動作しません。

もともと、12AD7や12AT7は12AU7の互換球ですが、12Vでの動作保障はないので

動けばしめしめという状況で、以前には2本とも動作していたのですが、しばらく眠らしていると

サボって仕事をしてくれなくなりました。電圧をかけても球がブツブツとつぶやいています。

 というか、以前はどうして動作したのか、そちらの方が不思議ですが。

ということで、もう1台で動作していた6189(これも互換球)を差し替えて、動作テストと

エージングをする事となりました。

ここになって、球がないとは、ちょっと困った事です。

 

ねぼけて動かない球は、高圧エージングの刑となりました。(これが普通の動作なのですが)

高圧用の+HV 0dbHyCAAを作っているので、こちらでの動作では問題ありません。

 


次なるヘッドホンアンプ 152 両面基板 製作

2014年07月06日 | Weblog

 無理やり、自力シリーズ?になってしまいましたが、製作開始となりました。

 

一方、オリジナルの0dbHyCAAは新基板が大好評のようで、そろそろ製作記事などが

上がっているかと思いきや、探し方が悪いのか、最近の検索エンジンが手を抜いているのか

見ることができませんでした。

 

 横目に見つつ、ということもできず、もくもくと両面自作基板を製作?製造しましたが、

いくつか問題が出てきました。

両面でのズレは、誤差範囲内に収まったのですが、肝心の真空管のピンサイズを間違って

いることに気づいたのは、穴を開けてからでした。

 これは、大きめの9ピンソケット(セラミック製)の穴で、手に入れていたのは、プラスチック製の

小型の9ピンソケットでした。

無理やり足を広げて、基板の穴も2.5mmにして、やっと足が届きましたが、半田付けする面積が

減ってしまいました。でも困ることはありません。抵抗の足などで補強すればいいのですから。

 さて、次は両面を繋ぐ、地道な作業が待っています。

0.2mm径の真鍮線で、両側のパターンを繋ぎます。抵抗のところは、足の根元でハンダ付けする

必要があります。フラックスを塗れば、たいがいは繋がることでしょう。

 


次なるヘッドホンアンプ 151 基板のアートワークに苦戦中

2014年07月03日 | Weblog

 自分だけの工作には締め切りも期限も費用制限もないので、好き勝手に作っていますが

オリジナルの0dbHyCAAは新基板が登場していました。

 

黒い基板というのも、視覚的に素晴らしいものがありますし、そそられますが、

いきなり売り切れのようでした。どなたが買われるのか、需要があるといいますか

良いことだと思いますが、すぐに入手できないのも残念です。

 

 自分だけの工作はというと、気づいてみたら、申し訳ないことに単なるクローンに

なってしまいました。(低域ブースト回路とか、中位電位のレギュレータ搭載が違う点ですが)

前の基板が1枚残っていたので、アートワークと照らし合わせてみると、各々1ミリか2ミリ違いという

状況で、入出力の端子、電源端子の位置が決まっていると、部品は同じですから、よく似た物に

なってしまうのですね。

しかしながら部品の込み具合を見ると、製作時に困りそうな感じです。

ただ、自作で両面基板となると問題が発生します。スルーホールが出来ません。

(全く出来ない事はないのですが、労力とコストが合いません)

基板の表と裏側の所でハンダ付けすると良いのですが、ICピンの所にも両側からハンダ付けする

必要性が出たのと、小さく作ろうとしたものの、以外と大きくなってしまったわりには、部品は

非常に込み合った状態となってしまったので、ハンダ付けする順序を考える必要がでてきました。

 

 ただ、最近では海外の基板製作業者は非常に安く、物の出来もけっこう良い所があるので、

今年の初めのように、本業と別事業?として仕事することになってしまった修理業も

複数枚の基板が必要となったためしかたなく注文しましたが、今回もそこに注文するのも1つの方法ですが、

流石にクローン(もどき)を業者発注するのは0dbHyCAAを作れられた、たかじんさんに失礼ですので、

あえてここは難行苦行の手作り両面基板で作る事にしました。

(たまにメールを頂く方の中には、自分がアートワークした基板の業者発注基板が欲しいという方がいらっしゃいますが、

基本的に自分が使う物、または、顔を合わせられる身近な人のみに自作基板を手渡す事に限定

させていただいていますので販売する気も製作する気もありません。あしからず)

 

 基板の説明を忘れていました。

0dbHyCAAの低域ブースト付き、中位電位可変型のレギュレータ搭載仕様です。

まぁ、こんなわけのわからんもの、欲しいという人がいるわけがないので、自作基板で十分ですし

1枚作ればそれで終わりです。

 


次なるヘッドホンアンプ 150

2014年07月02日 | Weblog

 次のヘッドホンアンプのケース作りが暗礁に乗り上げていました。

今まででしたら力くらべ?のように、各種(といっても2つ)電動工具とハンドニブラ、

はたまた細密ノコ、ヤスリ、バリ取りetcなどを駆使して大穴をいかに丸く綺麗に

仕上げるかで苦戦(いつものこと)し続けるのですが、どうも気力が萎えていけません。

 

かといって、サイズごとにホルソーを買えばいいのですが、大きいサイズは値段も結構するので

これまた手が出かねています。

なかなか具合が良い、通称タケノコドリルビットも、大きめの物は偶数ミリはあっても必要な奇数ミリがなく

ヤスリでチマチマ、いや、ゴリゴリ開けるとなると、ケガキをしていてもいびつな穴になってしまうので

どうしたものかと、またもや最初に戻ります。

 

何が優れもので、綺麗に仕上げられる工具がないかと探していて、ありました。

回し者ではありませんが、これはなかなかの物でした。

 

ミヤモト工房という、鉄工所経営の方が、御自分で工具を作られているようでした。

となると、使い勝手が良いはずです。悪いはずがありません。

そして値段も、この手の物にしては格安とまではいきませんが、手ごろな値段でした。

 はい。これです。 サークルカッターにしては奇妙なばねが横にあるし、見ただけでは

これをどう使うのか、ピンと来ませんでした。

ビッグサークルカッターミニミニ50

 

 ビッグでミニ? 関西なら、どないなってるんや、と突っ込みを・・・おっと大阪でした(。。。

 

刃はなんと自作です。上にギザギザがあると思ったら、弓ノコの刃を必要なサイズに切って

ざくりをして先を尖らしています。

 チンプンカンプン(これって通じるのかな。この言葉)な状態で蝶ネジをまわして、上から見たり

下から見たり10分ほど考えても、どうも使い方がよく分かりません。

分からないなら実践あるのみという事で、適当なアルミ板に4mmの穴を開けて、たぶん下側の

蝶ネジを緩めてここを通して、あとは、刃を固定しているところを横に出して、必要な穴サイズに

設定するのでしょうね。

 開け方は動画で実演していただいているので、なるほどと思いました。

アルミ板を手に持つのではなく、机に固定して、両手で工具を回すとは。

そのためクランプなり木片で支える必要があるので、適当な物を探してみて、作業机の上に

仮固定してみました。

 

 あとは・・・・油? 切削油。。。ミシン油がない。周りを見渡すと、556がありました。

切削側の横に切りクズで傷が入るとのことなので、全体をマスキングで覆ってみました。

そして、中央のハンドルを軽く1周まわすとマスキングが見事に丸くきれたので、

ピンセットで剥がしてから、556を軽く1周吹き付けました。

 あとは、ほとんど力も必要なく(切れる刃物で切ると、楽に切れて仕上がりが綺麗です)

クルクル回していって。。。。えらくずいぶんかかります。60回くらい回す必要あるらしく

えらくかかったなと思ったら急に重くなったと思ったら、刃先が貫通しかけていました。

 アルミなので、ここで歪みが出やすいので、少し戻しまた巻いての繰り返すと

スコン(と音はしませんが)という感じで綺麗な丸が取れました。

 エッジは裏側が小さなばりが出ているくらいで、表側は仕上げがほとんど必要ない

くらいの切れでした。

 これも刃先が尖っているときの話なので、換え刃もしっかり手にいれています。

5本組を2セット買っておいたのですが、本体にも1本オマケの刃がついていたので

12本ほど換え刃がある事になります。

 自分でも研ぎ直せるとありますが、そこは熟練された方の話であって

自分が研ぎ直すと、刃先がよく光って、滑ってさっぱり切れない刃が出来るのは

当然なので、熟練の方のが作られた物を使うのが一番です。

 

 出来上がりの写真は、どこかHDDの中に埋もれています。はてどこに。

部屋の中の探し物と同じで、必要ないときに、ああこんな所にと同じなので、

穴の写真はまたいずれ。