まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ  305  Nutubeが載ったヘッドホンアンプ「魔改造編」

2017年10月28日 | Weblog

 ついにタイトルからして怪しげな物となりました。

そうです。「魔改造編」ですから、何が飛び出すか分かりませんが。

 

とりあえず試すことは、プラスグリッドバイアスでした。

ただこれにはパターンカットから初めて、3端子レギュレータ(+5V)、半固定抵抗、フィルター用のコイル、

コンデンサ、抵抗と、様々な物を追加しなければなりません。

 

手持ちで以前に基板を作ったものの凡ミスで全滅になった基板が残っています。

丁度良いのでこれの必要な部分だけを切り取って使う事にしました。

本来電池が載るところが開いていますので、上に無理やり載せました。

また、このアンプはNutubeのヒータは+2.4Vに直繋がっていて、なんとF2端子に抵抗をつなぎ、GNDに落とされています。

これは真空管でよく使う方法なのですが、ヒータを擬似的に電位を高くして、グリッドをあえてマイナスにする回路を

採用されています。
これに手を入れるのはちょっと面倒ですが、F2の抵抗を外し(場所が狭いので大変)パターンをカットしてから

気づきました。追加する基板には3端子レギュレータも搭載可能なので、電源を安定化させることも重要ということで

電源(+12V)からから3端子レギュレータに電圧を加えて、抵抗を通じて0.8Vまでさげてヒータ回路(2個)に

それぞれ繋ぎました。当然ながら、コイルも入っているのでノイズも防げます。

追加した基板上にあれこれ部品が追加されています。

 

これ基板追加で、グリッドをブラスバイアスにする事が可能となりました。

プレート(アノード)には60V掛けた状態で、グリッドは0Vから序々に電圧を上げて聴取してみました。

予想どおりというか、+0.5V付近から「よく聞く球らしい音」がしだしました。

 

これは個人的好みという事もあるので、どれが正しいとはあえて言いません。

 

あとはケースにいれますが、毎度のごとくダイソーのブリキ缶としましたが少々小さすぎた様子です。

中身ぎゅうぎゅう積めとなっています。

右下に見える緑の基板は「音がよいアッテネータ」基板です。

 

外付け電源(+12V)で動作させているので、慣らし運転は楽なものです。電池切れを気にする事なく

24時間連続で(音声はFMラジオ)動作させる事ができます。

 

これまた予想どおりというかいつもの事といいますが、50時間越えた頃から電解コンデンサが起きてきた様子で

100時間越えてからやっと、低域も高域も中域も安定しだしました。

 

 

出来てしまえば・・・何故かいつも聞いていたような音となっていました。

魔改造の結果が、魔物ではなかったのかも。


次なるヘッドホンアンプ  304  Nutubeが載ったヘッドホンアンプ その4

2017年10月27日 | Weblog

 やっとまともな音が出るようになりました。

 

しかし電圧調整用半固定抵抗の位置によって、相当なノイズが入る場所がある様子で、それを避けつつ電圧が高い所に

設定するとは思いませんでした。

555でトランス使って発振して、発振ノイズが入らないのだろうかと思っていたのが、違う方向だったとは以外でした。

 

しかし回路上、グリッドはマイナスとなっています(真空管では普通ですが)

ただこのNutubeという球、一筋縄ではいきません。

なんといっても、スッカスカの音がします。本当に球なのか?と思うほど厚みがないというか、

これは真空管の音ではないでしょうと断言できるほどの音しかしません。

 

このアンプでは高電圧をかけたことによって、それがかなり回避されていますが、聞きなれた

サブミニチュア管やミニチュア缶を使ったヘッドホンの音と比較すると、もうひとつ、という気がしてなりません。

どうせなら気にいるものにするのと試さなければならない事が沢山あります。

 

ここからは、魔改造編として書くべきかもしれませんねぇ。

 


次なるヘッドホンアンプ  303  Nutubeが載ったヘッドホンアンプ その3

2017年10月26日 | Weblog

 あとは、アンプ部分の部品を付けます。

 

 ここで問題発生です。

ノイズが入ります。原因はいろいろと考えられます。

当初、2.4V生成した電源基板にはフィルター回路が付いていませんでしたが、今まで散々聞いて対策に苦慮したバズ音が入るので、試作基板にコイルとコンデンサを付けてみました。

 最初はプラス側だけにコイルを入れていたのですが、あまり効果がないので、両側にいれてみたところ劇的に改善されました。

しかし容量はこれでよいのやらということで、別のも試してみました。

サイズがかなり大きくなったので、基板いっぱいどころかはみ出ています。

しかしこちらのコイルは今ひとつでした。以外や以外。

 

ただ、昇圧電圧も負荷が掛かったことで変化がおこりました。

半固定抵抗を触っていませんが、20V以上も下がることとなり、昇圧電源が問題なのか、

なにか部品の付け間違いがあるのか分からくなったので、基本に戻ることにしました。

 最初からこれで試せばよかったのですが(笑

問題は、増幅部分のFETでした。おもいっきり足を間違えています。

推奨部品は2SK303ですが、以前、別のアンプであまり芳しくない音の印象があったため、

あえて2SK30Aにしましたが、足の配列が違っていました。

datasheetはよく見なければなりませんね。

 


次なるヘッドホンアンプ  302  Nutubeが載ったヘッドホンアンプ その2

2017年10月25日 | Weblog

 トランスを巻き、昇圧回路の部品をつけ、目安の電圧が出たので一安心です。

ただ、このアンプ、単3電池2本直列が電源ですが、うっかり電池端子を買うのを忘れていました。

手持ちのは単4用で、ちょっとこころもとない強度でした。

とういことで、これまた手持ちの電池ボックスがつかないかと検討してみました。

残念ながら、入りません。1本用電池ボックスの内側になる壁?を双方切ると、何とかおさまりそうな

感じもしますが、それでもかなり窮屈になりそうです。

ということで別の方法を考えました。

 

そもそも、このヘッドホンアンプを持ちあることを考えていませんでしたし、慣らし運転をする事も考えて外付け電源で動作させるようにしました。

 何やら怪しい基板が登場します。

実は、自分用の別のヘッドホンアンプを作るために製作した真空管ヒータ用の電源基板です。

設計では6.3V用でしたが、帰還の数値を変更する事で、1.2Vから10V近くまで可変可能です。

しかしこれでは変化が大きすぎるので、抵抗を若干調整して1.2Vから3Vまで可変できるようにしておきました。

(実はこの回路、出力電圧より入力電圧が低くても高くても一定の電圧が出力できます。元は6.3V用の設計でしたが、3Vでも問題なく規定電圧がだせますし、15Vでも6.3Vのままでした。ただ電流量によっては発熱が多くなるのでヒートシンクをつける必要があります。)

 

ここでは、2.4Vから2.5Vが必要です。

 

  ケースは毎度おなじみとなっている、ダイソーのブリキ缶です。

これなら電源回路基板も問題なく納めることが可能です。

 


次なるヘッドホンアンプ  301  Nutubeが載ったヘッドホンアンプ その1

2017年10月24日 | Weblog

 重くなりすぎた腰?尻となりましたが、どっこいしょと立ち上がる事にしましょう。

 

毎度ながら何も進展しないブログですが、しばらく休んでいる間にこのような工作をしました。

 何やら見慣れない物が。なんと今回のヘッドホンアンプはトランスを巻きます。

1次、2次と巻く必要がありますが、なんと2次側は0.1mmとは。ちょっと不安があります。

よく見えません・・・・・

 拡大鏡の中でも、目を立てて巻くのはちょっと辛い部分でした。

1次側は0.23mm径なので、巻けているのが分かります。(当然、手作業ですが)

問題は次。

この太さのUEW線ともなると、1次側の巻きに影響を受ける様子でして、2周目くらいまで下の線の段差で被さらないように巻いていくのが非常に困難ですが、1度初めてしまうと止める事が出来ないので、終わりまで(170回)まで巻くしかありません。

 何周目なのかもわすれそうですが、数えながら先に巻いたものの隣になるように、指先の感覚だけで巻いた感じでした。
しかし集中が切れてきたので、最後の周回は相当斜めになっているのが分かると思います。

俗にいうガラ巻きでも巻いたことには変わりないだろうと思われるかもしれませんが、過去(十数年前)にもミニ四駆用のモータを手巻きしていた事もあって、やはり線を綺麗に並べて巻くのと巻かないのでは能率や効率に相当な差があるのが身にしみているため、時間かかっても並べて巻くことにしました。

(ただ、最後(170回)が近くなって何と0.1mmのUEW線が切れてしまいました。

多少テンションかけながら巻くのですが、どうもキンクがあった様子で、いとも簡単にプツンと切れたのが

160回目でした。

さてどうしましょうか。規定数より少ないですが、とりあえず部品を付けて昇圧させて、どうしても電圧が

足りないようなら、トランスを外して巻き足すしか方法がありません。)

 

あとは、キットの指定どおり部品を付けるのですが、何だか奇妙な感じがしました。

なんとこの基板、表側パターンの大半がプラス側でベタパターンとなる設計がされていました。

どうしてここにこの抵抗を、この向き(HOT側とCOLD側)なのか分かるまでに不思議でした。

手持ちの部品を活用したので、抵抗とコンデンサの種類はまちまちです。

 規定の電圧を加えると、ほぼ予定どおりの電圧となりました。

もっとも無負荷なので高めに出る様子ですが、トランス昇圧回路にフィードバックがかかっているので、

安定して動作する模様です。