(写真は「ハムレット」です。)
遅ればせながら「ヘンリー六世」の感想を。
まず、長さをまったく感じさせない舞台でした。
(体はガチガチになりましたが)
とにかく、大竹しのぶがすごくて、やっぱり化け物でした。
ジャンヌダルクとマーガレットの二役を、それこそ様々な表情で演じ分けていました。
「ヘンリー六世」の中でも一番有名な、息子の血がついたハンカチで涙を拭けといたぶるシーンなんか、すごすぎました。
それから、瑳川哲朗・吉田鋼太郎らのベテランと若手とがうまくかみ合って、舞台が弾んでいました。
「ヘンリー六世」は「リチャード三世」と併せて四部作だそうですが、この次は高岡蒼輔の「リチャード三世」を観たいなと思わせるものがありました。
また、裏切りと策謀と戦乱の世の中で、木偶の坊として生きたヘンリーを演じた上川隆也は無駄に爽やかで、そこになんともいえない諦観を感じさせていました。
このヘンリーは、タイトルロールのくせに、全然活躍しないという変な役です。
物語は、ヘンリーを置き去りにしてどんどん泥沼化していくのに、彼はただ祈ったり、嘆いたりしているだけ。
そういう意味では、辛抱のいる一番難しい役かなあと思う。
さいたま芸術劇場は遠いけど、頑張って行っただけの甲斐はありました。
遅ればせながら「ヘンリー六世」の感想を。
まず、長さをまったく感じさせない舞台でした。
(体はガチガチになりましたが)
とにかく、大竹しのぶがすごくて、やっぱり化け物でした。
ジャンヌダルクとマーガレットの二役を、それこそ様々な表情で演じ分けていました。
「ヘンリー六世」の中でも一番有名な、息子の血がついたハンカチで涙を拭けといたぶるシーンなんか、すごすぎました。
それから、瑳川哲朗・吉田鋼太郎らのベテランと若手とがうまくかみ合って、舞台が弾んでいました。
「ヘンリー六世」は「リチャード三世」と併せて四部作だそうですが、この次は高岡蒼輔の「リチャード三世」を観たいなと思わせるものがありました。
また、裏切りと策謀と戦乱の世の中で、木偶の坊として生きたヘンリーを演じた上川隆也は無駄に爽やかで、そこになんともいえない諦観を感じさせていました。
このヘンリーは、タイトルロールのくせに、全然活躍しないという変な役です。
物語は、ヘンリーを置き去りにしてどんどん泥沼化していくのに、彼はただ祈ったり、嘆いたりしているだけ。
そういう意味では、辛抱のいる一番難しい役かなあと思う。
さいたま芸術劇場は遠いけど、頑張って行っただけの甲斐はありました。