ブッシュ米大統領は30日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に先立ちアジアの一部メディアと会見、「テロとの戦い」への日本の貢献を称賛した上で「日本が積極的に影響力を維持することを期待する」と述べ、テロ対策特別措置法の延長に強い期待を示した。また「われわれは拉致問題を忘れない」として、今後も北朝鮮に拉致問題解決を促していく決意を強調した。大統領がテロ特措法延長に関し、公に発言したのは初めて。
大統領は、APECの際に行われる安倍晋三首相との日米首脳会談でも「テロとの戦いが中心議題の一つになる」と明言。民主党が反対しているテロ特措法延長への期待を、首脳レベルで安倍首相に直接伝える意向を示唆した。
また昨年4月にホワイトハウスで面会した拉致被害者横田めぐみさんの母親、横田早紀江さんについて「彼女が今も感じているであろう心の痛みは想像を絶している」と述べ、拉致問題解決の重要性を強調。「今後も日本と協力し、北朝鮮に問題解決の道はあると訴えていく」と述べ、問題の解決を求める米国の立場に変わりがないことを指摘した。
大統領は一方で「未完成の仕事」として北朝鮮の核問題を挙げ、6カ国協議が進展しているとの認識を示しながらも「やるべきことはまだある」と言明。今後も北朝鮮以外の5カ国が連携し、協議の前進を目指すとした上で「決定を下すのは北朝鮮の指導者だ」と述べ、金正日(キムジョンイル)総書記に対し核放棄に向けた戦略的決断を迫った。
ブッシュ大統領は9月3日にAPEC首脳会議が開かれるシドニーに向け出発、4日に現地入りする。(ワシントン共同)
毎日新聞 2007年8月31日 16時00分
大統領は、APECの際に行われる安倍晋三首相との日米首脳会談でも「テロとの戦いが中心議題の一つになる」と明言。民主党が反対しているテロ特措法延長への期待を、首脳レベルで安倍首相に直接伝える意向を示唆した。
また昨年4月にホワイトハウスで面会した拉致被害者横田めぐみさんの母親、横田早紀江さんについて「彼女が今も感じているであろう心の痛みは想像を絶している」と述べ、拉致問題解決の重要性を強調。「今後も日本と協力し、北朝鮮に問題解決の道はあると訴えていく」と述べ、問題の解決を求める米国の立場に変わりがないことを指摘した。
大統領は一方で「未完成の仕事」として北朝鮮の核問題を挙げ、6カ国協議が進展しているとの認識を示しながらも「やるべきことはまだある」と言明。今後も北朝鮮以外の5カ国が連携し、協議の前進を目指すとした上で「決定を下すのは北朝鮮の指導者だ」と述べ、金正日(キムジョンイル)総書記に対し核放棄に向けた戦略的決断を迫った。
ブッシュ大統領は9月3日にAPEC首脳会議が開かれるシドニーに向け出発、4日に現地入りする。(ワシントン共同)
毎日新聞 2007年8月31日 16時00分
日本はアメリカに依存するのでなく、まして政治利用のために拉致被害問題を扱うべきではない。
わたしは正直に言うと、政府の拉致被害対策のやり方には胸の悪くなる思いをしている。卑劣に見える。強硬の態度だけが目立つからだ。民間人の交流や、国内での朝鮮民族への偏見や、彼らへの暴力的な雰囲気を解消するといった、理解を深める方策をまず取るべきではないだろうか。