15:00の段階の「辺野古から緊急情報」で、作業ダイバーによる暴行が酷すぎて阻止行動中止しています、と流しました。経過説明と事件に関する緊急声明をアップします。まず今日は朝6:00前から5船団10隻の作業船が出ていて、阻止行動の船1隻、ゴムボート1艇、カヌー3艇で出たところパッシブソナーのメンテ作業は終わっていました。大浦湾より北の嘉陽での作業までは追えていなかったのですが、リーフ内での作業を阻止しようとダイバーが潜っていたところ、業者の作業ダイバーがハンマーで殴りつけ、蹴りつけ、マスクを引き剥がすという暴行を繰り返すのです。その中で、作業員1人がこちらのダイバーを羽交い締めにしたうえで、もう1人がボンベのバルブを締めたため息が出来ない状態で海上にも上がれないという事態が引き起こされました。危うくこちらのダイバーが死ぬ寸前でした。水深3〜4m付近でのことでしたので、何とか振り切って海上まで浮上出来ましたが、重大な危険行為です。さらにもっと深い所だったら浮上前に意識を失うか、肺に障がいが残るかしたはずです。このため相手からの暴力のあまりの酷さに阻止行動を中止し、15:00から辺野古の命を守る会事務所で記者会見をしました。過失という部類の話ではなく「故意の殺人未遂」です。以下に「緊急声明」をアップします。
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「辺野古新基地建設に伴うアセス法違反の事前調査(環境現況調査)受注業者による危険行為に対する抗議と謝罪を要求する声明」
那覇防衛施設局は、2007年4月から新基地建設のための環境現況調査を開始した。これは2014年完成の方針の下、アセス法に依らない違法な事前調査である。
政府は5月18日(金)、19日(土)、20日(日)に自衛隊をも投入し、未明から調査機器設置作業を強権的に実施した。6月9日(土)、10日(日)にも継続作業を実施した。
それ以降、未設置の機器設置作業とそのメンテナンス、さらにサンゴのライン調査作業が継続されている。
私たちは非暴力による新基地建設阻止、違法な事前調査阻止行動を進めている。
7月21日(土)12時すぎ、辺野古の海で作業を止める行動の中、いであ(株)の作業員が海中で平良夏芽さんの空気ボンベのバルブを閉め、夏芽さんは窒息状態となり急浮上した。ボンベ内の空気は200(20MPs・メガパスカル)中50(5MPs)しか消費されておらず、明らかにバルブを故意に閉めた結果である。これは人命軽視の危険な暴力行為であり、絶対に許されるものではない。
那覇防衛施設局は前回のボーリング調査と違い、今回は現場に責任者を配置せず、事業受注業者の暴力行為を放置して来た中での、故意による人命軽視の暴力的危険行為である。
私たちは今回の危険行為に関し、いであ(株)と那覇防衛施設局に対し厳重に抗議し、謝罪を要求する。
また、ここに改めて基地押しつけを糾弾し、辺野古への新基地建設計画の白紙撤回を要求する。
2007年7月21日 ヘリ基地反対協・平和市民連絡会
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とにかく今日の事件は、「殺人未遂」どころか「暗殺未遂」と言ってもいいほどのものでした。ある意味密室の海底で、三人掛かりで襲いかかって、羽交い締めにして空気ボンベのバルブを閉めるということは、脅しではなく完全な「殺意」が認められるということです。羽交い締めにして、バルブを閉めて空気を遮断し、意識がなくなったのを確認してバルブを戻せば、夏芽さん個人の過失による事故死を証拠を残すことなくでっち上げることが出来ます。ボンベからその水深に合った気圧の空気を吸うためのレギュレーターという機材は、自分で吸わなければ空気は出てきません。つまり意識を失ってしまったならばバルブを戻しても空気は吸えず、あとは溺死するしかありません。3人の作業ダイバーはそういう知識のプロです。暗殺未遂を引き起こした彼等は、海に生きるダイバーとしてはもちろん、人間として完全に失格です。
そして何よりこれは国の命令で防衛施設局が実施しているものです。つまり安倍さん、小池さんによる「謀殺疑惑」と言っても決して言い過ぎではありません。人の命よりもアメリカの基地を税金で造ることの方が重要だということがあまりにもはっきりした形で現れたのです。皆さん、これが「安倍政権」です。これが「美しい国」の実態です。今回の事件を安倍さんは無視し、小池さんも意に介さずという態度で22日あたりに沖縄入りするのでしょう。自分たちが仕組んでいることなのですから、知らない振りをするのは当たり前の話です。せいぜい那覇防衛施設局かいであ(株)に責任を押し付けて逃げを図るのでしょう。朝鮮民主主義人民共和国の拉致問題を大々的に問題視する割には、自分たちは裏で「暗殺計画」です。国民はこんなに馬鹿にされているのに、まだ安倍政権を支持し続けるのでしょうか。
基地建設阻止■おおかな通信 より
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