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マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ベートーヴェンのエリーゼのために

2020-09-06 23:32:41 | ラ・プロムナード・ミュジカル
13日のプロムナード・コンサートが1週間後に迫り、さすがに昨日、今日は練習に集中です。
足首の骨折のために、あまり動いてはいけないので、週末は主人に家事を任せて、私は座ってできる自分のことをするのです。
まぁ、コンサートが近付けば、必然的にそちらに集中することになりますけど。
練習はやればやるだけいろいろ問題…というか、気になることや思い通りに行かないことなど出て来て、まあいろいろ大変です。

今回は、良く知られた曲をということと今年がベートーヴェンイヤー(生誕250年)だということで、エリーゼのためにを弾くのですが、これがすっかり忘れていて、そう言えば曖昧なところを確認したおかないと…と、慌てて楽譜をダウンロード。
この曲は、単に「エリーゼのために」のタイトルで呼ばれますが、正式には「バガテル」という曲の一つです。
元々「ささやかなもの」という意味のバガテルですから、ちょっとした曲、形式にこだわらないちょっとした思いつきでできたもの…というくらいの曲で、性格的小品と言われる曲の一つです。
ベートーヴェンの曲といえば、大曲…と思いがちですが、かわいらしい曲、小品もけっこう作っているのです。

エリーゼのためにというタイトルですが、ベートーヴェンの周辺にエリーゼさんはいなかったので、ベートーヴェンが心を寄せていたテレーゼ・マルファッティではないかという説がありますが、アルファベットの綴りではEliseとThereseは間違えないだろうと思うのですけどね。
他にも説があるようですが、はっきりしたことはわかっていないのですね。
この曲は、1810年に作曲されましたが、この頃は、ピアノ協奏曲第5番皇帝や告別ソナタなどが作られていて、傑作の生みだされた時期でした。

この曲を最初に弾いたのは、たぶん小学1年生くらいだったと思いますが、速い動きの部分は、ちゃんと弾けてなかったと思いますね。
何となく弾いていたので、教えるようになってから楽譜をちゃんと見ると、これが8分の3拍子で、しかも、弱拍から始まるアウフタクト(弱起)で、そうなのかぁ…と。
子供の頃は、ミレミレミシレドラ…で、1拍目から始まる感じで弾いていましたね。
ミレ|ミレミシレド|ラー なのです。
ベートーヴェンはどういう気持ちでこれを書いたのかなぁ…などと、ちょっと思いを馳せたりしています。