グリーンフォレスト (歳時日記)

春夏秋冬 近隣の自然が織りなす風景と
庭で育てる草花の今を発信しています。
 

有珠の海

2011年11月05日 | 室蘭の景色


有珠善光寺の前には、道内では珍しいリアス式海岸の有珠湾が広がる。
湾の一角には,温暖な気候に相まって波静かな天然の良港、有珠漁港がある、
ホタテやタコ漁業が盛ん。間もなくすると、遠くシベリヤ方面から 飛来してくる
白鳥の越冬地。すでに、渡り鳥の先駆隊か 水鳥が羽を休める。


 アルトリ岬から有珠湾の眺望

湾に突き出すように、アルトリ岬はある。洞爺湖有珠山・世界ジオパーク
のエリアー内。
歴史を遡ること、今から8000~7000年前に発生した有珠山の噴火に伴う
山体崩壊による
岩屑ナダレが発生。流れ出た堆積物が留まり、一帯に小さな
丘を多数 創り出した。この自然の事象を流れ山地形と呼ぶ。
ここ、アルトリ岬も、岩屑なだれ堆積物の側端崖が生成当時のまま残存する、
世界的に見ても稀な場所です。
 


初めて当ブログに登場します、アルトリ岬から夕日の光景です。





  
※2台のカメラで撮影しています。日付・
時間写し込み:PENTAX / 写し込み無:Nikon DX。

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有珠善光寺の森の木々

2011年11月05日 | 室蘭・四季の野花&花木

秋の日差しが本堂の前の大銀杏を黄金色に照らす。有珠善光寺は、毎年秋に訪
れる場所。善光寺の建立は1804年 江戸時代、今から207年前。本堂は、江戸時代
の寺院建築様式を今に残す貴重な建造物。国の史跡にも指定されている道内を代表
する寺です。





境内の裏山は、太古からの自然が残る。樹齢数百年の樹木が鬱蒼と
生い茂る。樹木を縫うように散策路が設けられ、自然公園を形造っている。







北側には、現在も火山活動中の標高737mの有珠山がそそり立つ。
善光寺の裏山一帯には、太古に起きた大噴火で運ばれた巨石・奇岩が数多
く露出している。大木の幹元には必ず巨石が鎮座している。木の成長に伴い
根が地中の巨石を持ち上げたのか、元々、巨石の傍で成長したのかは定か
ではないが、中には巨石を割り、幹を伸ばし枝葉を茂らせている大木もある。
この散策路を歩くたび、あらためて自然が見せる生命力の逞しさを感じる。

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