【高山病】
9月14日(月)の報道では、13日(日)午前6時55分ごろに富士宮口9合目付近で
68歳の男性登山者が下山中に救助要請・救助隊による救助を実施した模様。
…報道の締めくくりは、富士宮口は6合目以上の登山道が冬季閉鎖(通行止め)
されている…である。
男性は高山病とみられる、と書かれている。 同行の仲間がいたようであるが
置き去りにされたのか?
弾丸登山で強行ハイクなのか行程の詳細は不明であるが、何ともお粗末感がある。
高山病、今まで何度も富士山を歩いていて自分自身の体験はなかったが、
今回の早朝ハイクではもしかしたらそうだったのかも、と思い当たるところがある。
山頂気温0℃、予想していた気温であったが身体の震えがとまらない。
食欲はないが身体を温めるつもりで携行食を口の中へ押し込む感じで入れる。
味覚がイマイチ、続けて保温水筒の紅茶を飲んでみたが体感は改善されず。
上着を重ね着してみたが相変わらず寒い…何かがオカシイ。
前日は車中泊で5時間ぐらいは横になっていたが、駐車場に入ってくるクルマ、
大きな声で会話をする輩、ドアの開け閉めが何度も回りから聞こえる・・・
・・・ということで安眠できず。
寝つけないので予定の行動時間を30分程度早めて早朝ハイクの支度を始めたが、
ここらあたりで体調不良になっていたのかもしれない。
午後10時~11時あたりに駐車場へ入ってきた輩は、身体を休めることなく山頂に
向かう弾丸登山と思われるが、どれだけの登山者が無事に山頂へたどり着けたのか。
【御殿場ルート】
富士登山ルートで一番利用者が少ないルートである。 起点とする登山口の標高が
低いため、他のルートに比べると登頂に時間と体力を必要とする。
富士宮口から登頂して、下りは御殿場ルートを宝永山まで下る周回ルートもあるが、
富士宮ルートから上がった登山者は同じ道をを往復するのが大半のように思われる。
勾配の緩い、道幅に余裕のある御殿場ルート、荒涼とした山肌の風景であるが展開
される遠景には奥行がある。
山中湖方向と箱根方向 写真は添付していないが、さらに西を見れば伊豆半島と駿河湾が拡がる。
雲が拡がっているため山塊と湖は確認できないが、この景色を見ながら下っていくと
富士山を歩いている実感がある…御殿場ルート、もっと利用者が増えてもいいと思う。
【プリンスルート】
宝永山の火口底から御殿場ルートへ上がっていくルートとして、以前は登りルートがあった。
昨年あたりまで火口底からの登り口の取付きのところはロープで規制されていたが、今では
痕跡も残っていない。
ここは登りルートと下りルートの合流点だったところ
完全に廃道になってしまったようである…砂地の急勾配を上り・下り共用となり都合のいいのは誰か?
安全対策というよりも・・・何か違う意図を感じるのであるが
【自然な風景を愉しむ】
火口底から富士宮口6合目方向に上がったところからは駿河湾が間近に見える
目の前を湧き上がったばかりの雲が西から東へゆったりと流れていく
次にここを歩くのはいつ頃か・・・
参考:今回の標高データ
end