PPK_Japan ・・・ Leaves dancing in the wind

世の中の柵(しがらみ)から離れ、気ままに、あるがままに

DCA75 半導体アナライザ MOS-FET編

2013年02月23日 20時05分37秒 | Toy measuring instrument
BJT、J-FETに続き今回はMOS-FETの特性測定をしてみた。

サンプルのデバイスは2N7000とBS170の二種類。 
デバイスの判定結果は以下のとおり
■2N7000                         ■BS170


Id/Vgsの特性・・・Vdsを4パターン設定して計測している


Id/Vdsの特性・・・トレースラインの下側が2N7000、上がBS170
 Vgs(ON)電圧の前後が測定開始点、Vgsの最終測定値はId/Vgs測定時の終了点と同じ


今回の2サンプル、定格の似た(先輩、後輩の関係?)ものを選定してみた。
大きく違うのはピン配置ぐらい。 どちらも入手については問題ないデバイスである。

参考:D-MOSを試してみたが何回試してもLEDの判定であった。

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DCA75 半導体アナライザ J-FET編

2013年02月18日 22時08分38秒 | Toy measuring instrument

 BJT(バイポーラTR)の特性測定に続いて、今回はJ-FETの特性測定をしてみた。
サンプルのデバイスは2SK937と2SK125の二種類。 使用したサンプルのIdssランクは
2SK937がY4(2SK125のrank4相当)、2SK125はrank5である。


デバイスの判定結果は以下のとおり
■2SK937                         ■2SK125


Id/Vgsの特性・・・2SK125の方がピンチオフ電圧が低い。カーブの傾きはほぼ同じ。
 ※Vgs_ONの判定はId≒5mAとして扱われている。


Id/Vdsの特性もほぼ同じ。


2SK937と2SK125、データシートを見る限りでは「似て非なるもの」なのか判断がつかない。
互換であるという話もあるが、どの用途で互換なのかは不明。

気の向いたときに、興味のあるゲート接地アンプ用途でVHF帯の特性比較をしてみたいと思って
いるが・・・


このアナライザ、マニュアルも公開されており、かつ試験条件が明記されているので過度な期待
をして購入する方は少ないと思うが、簡便な特性比較をするのには充分な感あり。


H26.4.27
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DCA75 半導体アナライザ

2013年02月11日 23時17分39秒 | Toy measuring instrument

 DE-5000の件はアジレントのLCRメータと比較すればするほどイヤな特性が見えてくる
のでココラで打ち止めとする。

 DE-5000の実用域は100Hz/120HzあたりのFreq設定まで。
それ以上の1KHzから100KHz設定での測定値は???なのだが。


●ここからDCA75の本題です
 気分を一新して、次に話題になり始めているDCA75を試してみた。
試用した個体のファームはfirmware:0007、
早々にセールスポイント?のカーブトレーサ機能を試す。

汎用的なトランジスタの2SC1815(Yランク)のカーブとフォワードAGC用トランジスタのカーブである。
 ※ 2SC1815のベース電流値をデフォルト値から設定変更しているので少々トレースが見にくく
 なっている
。 どのカーブがどれだ・・・というコメントは省くが、明らかに特性が違うのが分かる。

この画面上で左クリックをすれば、下の画面のようにサブメニューが表示され、データのコピー、画像の
コピー、トレースラインの個別消去・全消去等ができる。


特性を承知して使えば、かなり面白いオモチャではある。
DE-5000でイライラしていた気分がヤット晴れた感じ。

ご注意:この道具についての価値観は個々人の経験、環境により大幅に変わります。
個人的には昔のガラクタのようなカーブトレーサを有難がっている老人に捧げたい一品です。

後記:
 またまたこのエントリーが気に入らない輩がいるようで、検索サイトへご丁寧に細工をしている。
 ゴクロウサマ

ココロを病んでいる輩につけるクスリはないので精々御身大切にと願う。
     合掌

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LCRメータ DE-5000 の顛末 再掲

2013年02月02日 10時48分54秒 | Toy measuring instrument

年末から年始にかけて某×月電子のLCRメータについてネット上の書き込みが増えている。
ターゲットとなった?U1733Cを所有しているが、どの程度の性能なのか気になったので
DE-5000とオプション品一式を購入してみた。


今までの経験で×月電子のパーツ、測定器の品質は通常問題なしのモノと、トンデモナイモノ
に二分されている。 よくよくしらべて買わないと「安物買いの銭失い」になるので要注意。
商品名から購入者が勝手に品質を想像するのは購入者の自責なのである。
 思い込みはあなたの勝手!というのが×月ルール。


 品物が届いたので早々に動作確認に入る。
オプションのテストリードをDE-5000本体に挿入する。 なにか挿し込んだ感じがカチッとして
いない。ゆるーい感じ。どこか組付けが悪いのか・・・


 とりあえずキャリブレーションを行ってみることにした
が、オープンはOK,ショートの項目に入るとNGとなる。
??? テストリードが悪いのか? DCRモードで導通を確認すると導通なし!
もう一つのテストリードに替えてみたが結果は同じ。

?!テストリードの+端子、挿入箇所の金具部分が・・・


これって仕様? と思いつつ、よぉーく見てみるが他の端子と比較すると
他の二つはしっかりと受け金具が見えている。


+端子、あきらかに金具がない!


テストリードを挿し込んだときの勘合の悪さはこれが一因のようである。
オプションのテストリード側の挿入部分は両面基板状のモノであるが、これをDE-5000側
へ挿し込むと受け口の金具が押さえ込まれる状態となる。

この金具がシッカリと固定されていないのか? 

不具合の旨を×月電子のホームページから連絡する。
平日の午前中に連絡したが、回答は翌日の午前中。回答に要する時間は約24時間、
このレスポンスの悪さはなんなのかなぁとおもいつつも×月の現状なのだろうと妙に納得。


回答内容は着払いで該当品を送れとのこと。検査をしてから判断するようであるが、
事象からみれば不良品なのは明らか。通常の商売なら先に代替品を送ってくるのが商道徳
だと思うのだが。 シロウトさん相手の商売姿勢は相変わらず。


これから返送するのだが、どんな返事がくるのか楽しみである。

件のDE-5000、裸の王様Blogでは「したり顔」の解説がされているので購入者が増える
のだろうと勝手な想像をするが、製品全体としての品質を
 どう判断するかは其のBlogを見る人の勝手なのである・・・


 オプションのテストリードはDE-5000本体よりも発売が遅れたようで、これを使っての
長期使用レポートを見たことがない。

今の時点で製品全体の品質を云々するのは早計と思うのだが。
テストリードの抜き差しを繰り返しているうちに金具が・・・なんてことは想像したくないが、
どうなんだろうか。


当面はDE-5000はなくても何らの支障はないが、またしてもしてやられたりの感がある。

後記:
 なんの前触れもなく代替品が送られてきた。 テストリードを装着する・・・カシャッという
感じで固定された・・・これだよね。

今 回の件、少しは品質向上対策ってのはとられたんだろうか、と気になる。 内部構造は
自分ではバラシタことはないが、ネットに投稿されている内部写真を見る と受け金物が
基板上に立っている。
 ということはテストリード側の両面基板状の端子が挿入されても下側へ脱落することはない。
あるとすれば金具と基板が シッカリと固定(半田付け?)されていなかったということか。


 免責事項ってのがあった。
「・弊社は全商品を趣味の電子工作の範囲でお楽しみいただくことを前提とした販売形態を
とっております。高度な信頼性を長期間要求される用途を想定した設計に適さない場合が
ございます。
」・・・ってことだよね。 納得・・・品質なんてのを求めちゃあダメ


 何事も寛容が肝心 

 が、おバカな輩がいるようで、このエントリーを検索サイトのキャッシュから削除したヤツがいる。
 ゴクロウサマ

なにか気に入らなかったようであるが、事実を個人的体験として見解を述べたまでなので悪しからず。

 商品レポートは裸の王様Blogを始めとして色んなBlogで書かれている。 まぁ他人の書いた
評価を見ても、自分で使ってみなきゃホントのところは分からない。

個人的にはオモチャと割り切って買えば後悔はしないと思うが。

後記2:お断り
 この記事は1月19日登録、1月24日再登録、と二度公開しておりますが、2月2日に再々
登録を行っております。 そのため他の記事と投稿日が前後しております。

 何か不都合な表記、表現があるようでしたらコメント欄にてお知らせください。
わざわざ検索サイトに細工をす
るのもお手数でしょうから・・・

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DE-5000 似て非なるもの?

2013年01月25日 21時17分26秒 | Toy measuring instrument

 ハンディタイプのLCRメータとしてアジレントのU1733Cがある。
その1733Cの定格によく似ているように見えるDE-5000が昨年末あたりから売り出されている。

値段がアジレント製品の1/10~1/4程度というインターネット上の書き込みもあり、結構話題に
なっている。


写真の左がU1733C、右がDE-5000である。


外形は大きさを除けば似ているように見える・・・が持ったときの質感は全然ちがう。
U1733Cは手に持ったときの感じは滑らず、片手に収まる。
DE-5000はまさに手に余る感じであり外装の材質がツルツルしていて滑りやすい。


 私的にはESR測定用途でU1733Cを購入したのであるが、後発のDE-5000が
どの程度の価格性能比なのか気になり購入してみたが・・・

 使うことの少ないDCRモードでレスポンスを比較してみた。内容は測定リードにおい
ての短絡、開放時の結果表示である。

 U1733C :短絡⇒0Ω表示はタイムラグは感じられない
 DE-5000:短絡⇒0Ω表示は1秒程度のタイムラグ有り
その状態から開放にすると
 U1733C :開放⇒OL表示は1秒程度のタイムラグ有り
 DE-5000:開放⇒OL表示は2秒程度のタイムラグ有り

キャリブレーションに要する時間
 U1733C :開放⇒4~5秒 短絡⇒14~15秒
 DE-5000:開放⇒30秒 短絡⇒30秒 ・・・仕様どおり

※キャリブレーション前の測定モードを維持しているか
 U1733C :維持
 DE-5000:事前のモードに関わらずAUTOへ戻っている、その都度モード設定変更の
やり直し。 煩わしい。


ESRを測定 サンプルは1000μF/25V/MUSE、測定周波数は1KHz
(当然のことながら二台ともキャリブレーション後に測定実施)
 U1733C :容量値 934μF ESR 0.05Ω tanδ0.30
 DE-5000:容量値 913μF ESR 0.02Ω tanδ0.15

ESR,tanδの値が倍も違うってのはどうなんだろうかと思う。 どちらかがオカシイ、
低めに出るDE-5000のほうがシロウト受けするのか???

保証期間の差、使い勝手の差、信頼度(メーカ校正有り)・・・大人と子供の勝負。

お値段相応と見れば妥当なところか・・・フルオプションで揃えるとU1733Cとの価格差は
1/4程度まで縮小するのだが。

 単なるL,C.Rの容量測定と割り切るべきシロモノと考えるのが正解。
 
「群盲象を評す」ようなBlogの褒め言葉、評価が多いのでご注意!
裸の王様Blogにはくれぐれも惑わされないように、思い込みはあなたの勝手なのです。
くれぐれも該当Blogの「ヨイショし隊」の一員にならないように。

 合掌

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