PPK_Japan ・・・ Leaves dancing in the wind

世の中の柵(しがらみ)から離れ、気ままに、あるがままに

富士山が見える山をあるく・安倍奥 大谷崩れ~山伏へ

2013年06月25日 21時52分22秒 | 富士山を見る

 山伏の山頂を目指すルートは西日影沢からの”みどりの道”と言われているコースを歩いて
いるが、山伏の山頂で出合う登山者のうち大谷崩れ方向から来る登山者も結構いる。

 自然と大谷崩れ方向からのルートに興味が湧き、コースの下調べをするが一人歩きに十分
なコースデータが集まらない。


 時間をかけて国土地理院の地図とインターネット上の情報をまとめ、なんとか通常の日帰り
ルートの見込みが立ったのであるが、天候が定まらない。


 そんなときに低気圧接近後の突然の晴れ、天気予想と大幅に違う気象状況、富士山の
ライブカメラでも富士山がくっきりと映し出されている。

 …これだ!とばかりに大谷崩れ行きを決行

【平成25年6月22日(土)】の記録
登山コース:
 大谷崩れ登山口P ⇒ 新窪乗越 ⇒ 大平沢の頭
 ⇒ 蓬沢の頭 ⇒ 山伏 ⇒ 復路は往路を戻る

午前7時15分:標高1230m?
 大谷崩れ登山口手前にある堰堤前の駐車地へ到着。 外気温は13℃、曇り。

 DoCoMoの携帯電話は圏外表示、谷間のような地形のためか?
 毎度のことであるが、始めての山歩きコースは不安半ば、冒険心半ばである。

午前7時30分:駐車地から登山口へ向かう
 歩行者通路看板の案内に従い、林道から西側の通路へ進む。


 案内どおりに進むと登山ポストがある。


 林の中を抜け、大谷崩れのガレ場の沢を渡る行程となるが踏み跡が見当たらない
岩場では進路を間違えやすい。


 標高1330m近辺で二箇所ほど迷いそうな地点がある。 内1箇所は見事にコースアウトした。
ハンディGPSでコースアウトに気が付き、正規ルートを探索し直して事なきを得た。

 このルートで地図を持たない二人組が間違えて目的と違う山へ迷い込んだようであるが、
地形と生半可な情報で進路を判断すると見事に90°違う方向を選択してしまう…実感。
 
午前7時54分:標高1365m?
 扇の要(堰堤)を通過する。


午前8時12分:標高1440m?
 水の流れる沢に出合う。 しばらく沢沿いの道を歩く。


午前8時18分:標高1480m?
 水場?を通過。 山道と並行していた沢の起点のようである。

 水は少々濁り気味…

午前8時27分:標高1520m?
 林から抜け出す。 前方に見えるのが新窪乗越?

 木陰が無いので結構暑い歩きとなる。

 途中の岩に記されているコース案内


午前9時16分:標高1860m
 新窪乗越へ到着。 ここは風の通り道のようである、汗の乾きが早い。


 登山口から、ここまでの所要時間は1時間46分。

見込み時間は1時間50分、予定どおりの時間配分。
…ここで小休止。 この地点ではDoCoMoの電波は通じている。

 南東方向の展望


 十枚山・青笹山の方向


午前9時27分:新窪乗越から山伏に向けて出発
 アップ・ダウンを繰り返して大平沢の頭を始めとして幾つかのピーク近くを通過する。
行程の大半がピークの北側を迂回するような道筋なのでハッキリとしたピーク部分の
通過は少ない。

 南側は傾斜がゆるく笹原が広がる。

午前10時11分:標高1915m?

 ワイヤロープ残置点を通過
新窪乗越から山伏への中間点少し手前ぐらいの位置と思われる。


 山頂手前の平坦になった開けた笹原の南側に体に白い斑点のある鹿を確認。
鹿はこちらに気づき林の中へ逃げたが、そのあと北側の笹原から何ものかが急接近。
…突然近くでピーッという鹿の鳴き声(警戒音)を発した…ビックリである。


午前10時50分:標高2013.7m
 山伏の山頂に到着、気温は13℃。

 新窪乗越から、ここまでの所要時間は1時間23分。
見込み時間は1時間25分…ほぼ予定どおりの時間配分。

 南から東にかけて雲が湧きたち、富士山方向の展望は無し。


 ヤナギランは成長し笹原の間から姿を現しているが花は無い。
…開花は近い?


 昼食を摂りながら天候の回復を待つが、雲の流れはこちらへ向かって成長して
くる感じ。
 天気予想では午後から晴れるとのことであったが、山間地には当てはまらない
ようである。


午前11時37分:新窪乗越へ復路スタート

 山伏の山頂から10分ほど下ったところにある水たまり。
大きさは1.5m四方ぐらい。 クマが水浴びでもするのか?
大谷嶺から八紘嶺方向へ下ったところにも同じような水たまりがあった。


午前12時46分:新窪乗越へ到着
 山伏から、ここまでの所要時間は1時間09分。
天候は往路に比べて悪化、下からは霧が吹きあげてきている。

 前回の八紘嶺と同様、この時間で下界は晴れ、との連絡あり…山間部の天候は
読めない


 水分補給の小休止。

午前12時55分:新窪乗越から下山開始
 岩場の下りは膝への負担が多く、踏み跡の確認にも手間取る。

…下る途中のコース西側の山腹から石が転がり落ちる音、見上げると鹿が駆け抜
けるところであった。


午後01時51分:駐車地へ到着
 新窪乗越からは56分の所要時間。 往路に比べて復路は所要時間半分。
傾斜がキツイ分だけ登りは時間が掛かり、下りは早い?というところか。

 雨上がりの山は陽が登り始めると共に雲が湧きたつ…ということを再認識した山歩きであった。

●起点~終点の総行程:6時間21分(休憩時間含む)

 大谷崩れ~山伏の初歩き、木陰の無い歩きは夏場には避けたい感あり。
またガレ場のコース取りは、気を付けないとコースアウトの可能性大。


【今回のルート】

元図は国土地理院ウオッちず転載

H26.4.28
 Blog移転に伴うHTMLの不具合を修正

end


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富士山が見える山をあるく・安倍奥 八紘嶺~大谷嶺

2013年06月16日 13時54分04秒 | 富士山を見る

 梅雨に入っての山歩き、個人的には晴れの日が第一条件なのであるが、
天気予想ではここしばらくの晴天は望めそうもない。

 曇り空では写真は期待できないが、山を歩いての体力維持には問題なし。
…ということで天気予想は”曇り”で雨マークがないので安倍奥へ出かけることに。
 春先の山歩きで残雪と氷結路のため途中撤退した八紘嶺方面を目指す。

【平成25年6月14日(金)】の記録
登山コース:
 八紘嶺登山口P ⇒ 富士見台 ⇒ 八紘沢の頭 ⇒ 八紘嶺
 ⇒ 五色の頭 ⇒ アザミ沢の頭 ⇒ 大谷嶺
 ⇒ 復路は往路を戻る

午前7時10分:標高1320m?
 八紘嶺登山口近くの駐車地へ到着。 外気温は18℃、曇り。
通行止めになっていた梅ヶ島の林道が通行できるようになり八紘嶺経由の山歩きが
身近になった。

■駐車地から登山口方向を見る

 大谷嶺までの歩く時間を登り3時間30分にするには今回のルートが現実的な選択かと

午前7時25分:駐車地から登山口へ向かう
■登山口の手前左は梅ヶ島温泉からの登山ルート出合


午前7時46分:標高1480m
 安倍峠の分岐点を通過する。

 3月初めのような積雪、凍結路ではないためラクな登りである。

午前7時58分:標高1575m?
 富士見台を通過する。


 雲が広がり始め?か遠方の視界は不良


 富士見台を過ぎた標高1630m近辺に山ツツジ


午前8時48分:標高1881m
 八紘沢の頭を通過する。 標識らしきものは無し。


 歩きやすい道が続く。

午前9時07分:標高1917.9m

 八紘嶺の山頂へ到着。 雲の中へ突入したようである。

 登山口から、ここまでの所要時間は1時間42分。

 ロープ箇所が数か所あるが比較的あるき易い行程である。
事前の予想時間は2時間…ここで小休止。

 大谷嶺への案内標識。  付替えられる前の標識もある。


 …案内標識は梅ヶ島温泉方向を七面山方向と見誤った遭難騒ぎで付替え
られたらしいが、
地図とコンパスを持っていれば進む方向を間違えるような複雑な
分岐ではないと思うのだが。


 思い込みだったんでしょうね…
ハンディGPSを持っていても、必ず紙地図とコンパスでロケーションの確認をする
私には???なオハナシです。


午前9時20分:八紘嶺を出発…小雨状態であるが雨具は様子見とする
 急坂の下りで一気に高度を下げる。
最初の鞍部を下り終えた先に遅咲きのシロヤシオの花を確認。


 この後も点々と地面に落ちた白い花びらの道が続く。
シロヤシオの開花期は過ぎてしまったようである。

 標高1775mにてキレットを通過する。



キレット正面の尾根を登る道筋を通る。
帰路に気が付いたが、キレットの北側に下がって通過する道筋がある。
このルートは尾根の下をロープ伝いにトラバースするのだが少々キケン。

 雨がキツクなってきたので雨具を着る。
泥道が滑り易い…慎重に歩を進める。


午前10時13分:標高1859m
 五色の頭を通過。
往路では山頂の標識は無いと思ったが、帰路で木の根元にあるのに気が付いた。


 途中で笹原が広がった平坦な暗い林の中を通過する。
熊鈴が聞こえてきたので後続の登山者か反対方向からの登山者?
と思ったが、聞こえてくる方向が道筋の南方向である。

 立ち止まって目を凝らすがその方向には登山者の姿は見当たらず、踏み跡も無い。
熊鈴の音が止んだと思ったら、笹原の両側から何者かがこちらへ向かってくる気配。
…挟み撃ち?
急いで大谷嶺の方向へ歩き、笹原を離れた。 後方を振り返っても何も確認できず。


 …ピンク色の蛇との出会いが二回程、ストックの先で退かしたが逃げない蛇…

 ぬかるんだ土にはヒヅメの跡や、爪が三本ほど食い込んだコブシ大の足跡が新しい。
獣道のような幅の狭い踏み跡が所々に見られるこの尾根筋は、
小雨の天候と相まって何やら薄気味悪いエリアである。


午前10時36分:標高1901m
 アザミ沢の頭を通過。 山頂の標識は確認できず。
山頂を通過した先に数本の倒木を確認。 

 雷か突風で倒されたのか?

午前10時49分:標高1999.7m
 大谷嶺の山頂へ到着。
 八紘嶺からは1時間29分の所要時間。

行田山?大谷崩れの頭?
と名前が色々あるが、大谷崩れの嶺ということで大谷嶺でよろしいかと。


 山頂から南側は大谷崩れ


 新窪乗越からの登頂口。 ケッコウな急坂。


 他に鉢櫃山(ハチビツ山)に向かうコースもあるが、踏み跡は薄い。

 昼食タイムとする。 雨は止んでいるが視界は不良。
北の空に雲の切れ間が確認できるが雲の流れが早く、切れ間は安定せず。


午前11時30分:大谷嶺から復路スタート

 五色の頭・手前から南西方向を望む…ハチビツ山


 五色の頭・東側展望地から梅ヶ島温泉方向


午後01時05分:八紘嶺へ到着
 大谷嶺からは1時間35分の所要時間。

往路に比べて復路は+6分。 6分は撮影時間と山頂確認の時間?
実質の時間差は無い。

午後01時15分:八紘嶺を出発
 往路よりも霧が深くなってきた感がある。

午後02時25分:駐車地へ到着

 八紘嶺からの所要時間は1時間10分。

霧(雲)が標高の低いところまで流れ込んできている。
この時間で下界は晴れ、との連絡あり…山間部の天候は読めない。

 富士見台あたりまで霧が流れてきている。

●起点~終点の総行程:7時間00分(休憩時間含む)


 八紘嶺~大谷嶺はコース状況がよければ1時間10分~20分前後の行程
と思われる。

今回は濡れた木の根、ぬかるんだ泥道で滑るため体力と時間を消耗した感あり。

 八紘嶺~大谷嶺の初歩きであったが、残雪期の富士見台の体験、
今回の笹原での体験…不思議というか気味悪さが残るコースであった。 


【今回のルート】

 元図は国土地理院ウオッちず転載

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富士山が見える山をあるく 山伏・近況

2013年06月09日 21時00分24秒 | 富士山を見る

 梅雨の中休み…らしい。 なんとか週末の山歩きができそうである。
久々に目的地を御坂山塊から静岡県の安倍奥へと。
 雪景色の記憶しかない山伏、この時期の姿は如何に?

【平成25年6月8日(土)】の記録

●行程の詳細は省略
 西日陰沢の駐車地には午前7時過ぎで先行車両が三台ほどが置かれていた。

 山頂到着は午前11時過ぎ、山頂の上空には小さな雲の切れ間があるが、
山全体としては雲に覆われた雰囲気。

 山頂の寒暖計は11~12℃の間を示している。


 季節を彩る花の類は見当たらない。

 木道の散策コースがあるが、木道の終点とハイキングコースの連絡路部分が
成長した笹に覆われており、周回するには笹をかき分けながらの歩きとなる。

 広大な山頂ではあるが笹原で魅力半減の感あり。

 雪のある山伏の山頂しか知らない者にとっては、笹原に覆われた山頂は狭く感じる。

H26.4.28
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