cafe powa

ぽわわーん日記

「なんくるない」

2005年05月20日 | 読んだ本
沖縄旅行のことを書きかけては
*つづく* とか *たぶんつづく*
ともったいぶったような書き方をしてしまって申し訳ないが
なかなか続きをかけないでいる。

沖縄で感じたこと、人のあたたかさ、感謝の気持ち
を伝えたいと思って書いているのだけど
なかなかうまく言葉に出来ないでいる。

私の中で充分熟さないと言葉に出来ないせいもある。
そういう充分な時間がとれないせいもある。

伝えたいことをちゃんと伝えられたらいいのにと思う。
チカラのなさに悔しく思う。

そんな私の沖縄への思いを「そう!そう!」と代弁してくれてるかの
ような文章に出会った。

「なんくるない」 よしもと ばなな著 

本当は、cafe powaでは私の言葉だけで伝えたいのだけど、
あまりにもピタリと私の気持ちとシンクロしてるので
今日はそのまんま小説の文章を引用させてください。


~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~

沖縄はほんのちょっと触れただけなのに強い太陽の光の力やそこに向かって
ぐわーと伸びていく緑や花の濃い色の植物の力がもう私を満たしていた。

いつでも来るたびに私にこんなすばらしいことをしてくれる沖縄に
何を返せるだろうと私は思った。

私はただ観光客としてやってきて、力をもらうだけもらって帰っていこうとしてるのに。
なのにもう着いたとたんいきなり沖縄は私にたくさんの光を注いでくれていた。
感謝しても足りないほどきれいなものを空港からホテルへきただけなのに
もうたくさん見せてくれた。

咲き乱れる花とか、真っ青な空とか、おいしい食べ物とか、笑顔の人々とか、
ちょっと色あせた田舎っぽい町並みのなんということのない屋根の上から
こちらを見てるシーサーたちのかわいさだとか。

「ありがとう」と誰にも言えないから空に向かって思った。
行き場のない悲しみよりも行き場のない感謝のほうが好きだ。
それは光みたいにこの島にどんどん広がっていって、また自分に帰ってくるみたいな
気がした。ここではたくさんの人が生活していて、自分は観光客だけどこういう
気持ちになることでただお金を落としていくだけではなくなる。
きれいなありがとうの足跡を残すことが出来る。

~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~  ~

ありがとう。
そして、私にお返しできることは何だろう?
と行く度に思う。

今の私に出来ることは
ちょっとづつでも1週間の旅行で感じたことを
自分の言葉にして伝えることかなーなんて思う。

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