12月24日(土)、年末の押し迫った連休ですが、依頼されて標記のバス旅行に参加しました。42名の参加者がおられ、洲本市内の名所の案内をしました。高松市の知人の方がたくさんいらっしゃいました。益習館跡、専称寺、遍照院、江国寺、洲本城を回りました。洲本城から神戸方面の風景を撮りました。
この後、ここからバスで30分ほど移動して洲本市の瀬戸内海側に移動し、初めて五色の「高田屋嘉兵衛の顕彰館・歴史資料館(菜の花ホール)」を訪問しました。
http://www.takataya.jp/nanohana/nanohana.htm
この庭には、日露友好の像があります。江戸中期はロシア船が北海道周辺に南下して日本とトラブルが多く、文化9年(1812)に高田屋嘉兵衛が拿捕され、ロシアに連れていかれる事件が起きました。でも彼の人間性で、一気に関係を改善させてしまったのは驚異的です。今も日本とロシアの関係が注目される時代ですし、日本は中国や韓国とも現在は微妙な関係にありますから、彼の外交手腕や生き方は今こそ参考にしなければなりません。タイムリーな場所に行きました。内部には、江戸時代の様々な船が精巧なモデルがたくさんあって、見ごたえがありました。
ここで説明して下さった斎藤智之館長さんとご挨拶し、様々なお話をしました。私も、天保12年(1841)に起きた長尾初太郎のメキシコ漂流をここ数年研究していますが、漂流に関することで、今後もいろいろご指導が受けられそうです。もっと早く行くべき場所でした。淡路は江戸時代は阿波藩だった場所です。つまり、高田屋嘉兵衛も阿波藩の人間だった訳ですが、現在は県が異なっているので、徳島県の人にはあまり親しみがないように思います。彼は極めて優秀な人物です。たいへんよい博物館ですので、一度訪問されることをお勧めします。なお、この記念館の近くに、「益習の集い」の三宅玉峰会長のお住まいがあって、会場まで来て下さいまして、お餅などのお土産も頂きました。ありがとうございました。