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どんどんおもしろくなる2歳のむすめさんとの日々をつづります。

さよなら例の上司

2006-11-30 | 日々
12月1日。
中部全支店の人事が動きます。

私に幾度となく涙をもたらしたあの例の上司が、
異動することになりました。

入社してから夏まで、とにかく怒られた。
静かに切れるこの女上司が、私はこわくてしょうがなかった。
接客してるとこを見られるのがこわくて、お客さんに電話できんくらい。
あまりに冷たく怒られるので、私は嫌われてんのかと思い、へこんだ。
いつもこの上司の顔色を伺っていた。
何度泣いたかわからない。
記録カード投げつけられるし。
帰ってくださいとか言われるし。

でも、8月の末日、忘れもしない。
はじめて認めてもらえた日。
それまで何一つほめられたことなんてなかった。
大っ嫌いな月末報告。いちばん精神的につらいコメントをいただく日。
いつもどおり班でビリだった私は、申し訳なさげに月末報告を終えた。
でもこの日、例の上司が接客を認めてくれた。
本当にうれしかった。
うれしくてロッカーに隠れて泣いた。

思い返せば、この8月末日が転機だったような気がする。
9月からは、また席が隣になって、世間話を持ちかけてくれるようになった。
この人が笑いかけてくれるなんて。
班の新卒3人の中ではよく予約が取れるようになった。
お客さんから感謝のお葉書きをもらえるようになったのも、
リピーターさんがはじめてできたのも、
9月だった。
それに、ピークを超えたおかげで、仕事が早くなって、
残業も減った。

それからというもの、何かしでかせばやはり怒られたが、
あだなをつけられたり、名古屋弁を真似されたり、
穏やかな日々へと変わり、
私は会社へ通うのが苦痛でなくなった。

そんな矢先の、辞令。

思い返せば、本当に厳しい上司だったけど、
おかげで自力でなんとかする力がついたし、
責任感もついたし、
ミスがすごく減ったし、
仕事もびっくりするほど早くなった。

例の上司があんなに厳しくしてくれたのも、
私の仕事の効率が上がるようにとしてくれたこと。
成長させるためにしてくれたこと。

仕事が終わらないとき、ため息をつきながらもいつも最後まで残ってくれたのは例の上司。
ランチ休憩を、いつも必ず私たち一般社員に先を譲ってくれた例の上司。
超細かいチェックで、ミスを必ず拾ってくれた例の上司。
思い返せば、全部が優しさの裏返しだったような気がして、
感謝の思いと、別れの悲しさで泣けてきた。

夏までの私は、この日を本当に心から望んでいた。
まさかこんな悲しい気持ちになるなんて思いもしなかっただろう。

私は、同じ班に残ることになりました。
12月から新しいメンバーが入ってきます。
私も早くも先輩です。
例の上司に言われた言葉を胸に、がんばります。

立派な頼れる先輩になる。
がんばります。
今まで、本当に、ありがとうございました。


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