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果報は寝て待て!

浮世は疲れることばかり…
いそがず,あせらず,のんびりいきましょう。

篤姫(第17回)

2008年04月28日 | 大河ドラマ
せっかく江戸での出世コースを歩めるかと思った尚五郎サンですが,小松先生の突然の逝去により,人生設計が大きく狂ってしまったみたいですね。
小松の家を継いでくれと殿様に頭を下げられてしまっては,尚五郎サンに断られるはずもありません。
ましてや,一人娘のお近さんと結婚せよとの命令まで付いているミラクルさ。
お近さんのような可憐な方だからこそ良かったものの,これがジャガー横田のような女性だったとしたら,たとえお殿様の言いつけだったとしても,尚五郎サンは首を縦に振ったでしょうか?
これこそ「無念です!」の一言かもしれません。
まあ,今回はジャガー横田ではなく,ともさかりえさんなので全然OKでしょう♪(何がOKかと言われても…
しかし,志半ばで帰郷せざるを得なかったことから,なんとなく薩摩の人たちには,尚五郎サンに対する良い印象を持たれていないようですね。
ちゃんと今回の尚五郎の帰参につき,お殿様からの公式見解が薩摩の人たちに伝わっているのでしょうか?
アフターケアもきちんとしてあげましょうね,お殿様!


それにしても西郷ドン,偉いですねぇ。
公家の調度品など見たこともないものを,篤姫の嫁入り道具として調達しなければならないという任務を任されるとは,現実問題として無理なのではないかと思うのですが,見事やってのけました!
1回目に幾島サマにダメだしを喰らった調度品はいったいどうなったのかちょっと気になるところでありますが…


あと気になったのが,将軍家定サマ。
先回,センベイを焼いていらっしゃいましたが,今回はカステイラを焼いたとのこと…
センベイなら火鉢でも焼けるかもしれませんが,カステイラはいくらなんでも火鉢では無理なのでは?
いったいどうやってカステイラを焼いたのでしょう??
将軍自らが水炊き場に赴いて焼いたのでしょうか?
それとも将軍サマ専用オーブンか何かでも存在していたのか?
謎は深まるばかりです。

というわけでまた来週!

篤姫(第16回)

2008年04月21日 | 大河ドラマ

今回の篤姫は,いくらなんでもそりゃないだろ…と思うような内容が主となっていた気がします。

まず水戸のご老公・斉昭様をお迎えしてのお花見。
オヤジたちが集まり「桜に酔うてしまったわ。わ~っはっはっ!!」などと現代にもよくありがちな光景の中,颯爽と登場した篤姫が,斉昭サマ監修の「大日本史」について絶賛し,その上で,斉昭サマが主張する攘夷についていきなり批判!
青筋を立てて「無礼千万!」と怒鳴りつける斉昭サマ!!
義父上・斉彬サマはじめ周囲の誰もが肝を潰す緊迫した状況に,突然斉昭サマの表情が朗らかに・・・!
これまで斉昭サマの前で,臆せず物言えた人間がよほどいなかったのか,容赦なく自分の考えをぶつけまくれる篤姫に相当の共感を覚えたみたいですね。
普通ならどう考えても絶体絶命な場面で,あのような180度急展開になるというのはまずあり得ない話です。
ましてやもともと保守派の斉昭サマが,篤姫に会っただけで外様の姫を大奥へ上げる気に変わるとは到底考えられません。
まあ,ドラマとしては面白いのかもしれませんけど・・・

次に家定サマのセンベイ占い!
この話は史実なのかどうなのか私には知る由もありませんが,篤姫が嫁ぐきっかけが「センベイの焼き具合」の善し悪しによるものであったというのにはいくらなんでも・・・
あそこで将軍母上様がセンベイ通でなかったら,あの焦げたセンベイを理由に輿入れの話はなかったことになっていたのでしょうか!?
将軍の意見をまったくまとめないまま篤姫の輿入れ話をここまで進めてしまう斉彬サマをはじめとする重鎮の方々のやり方が,ある意味恐ろしいです。
内定をもらっていざ行ってみた就職先で「キミなど知らないよ」と言われるのと同様なことが,篤姫にも起こる可能性が十分にあったということでしょう。
まさに篤姫の運命はセンベイとともにあったといっても過言ではない今回の内容には,にわかには賛同しかねますねぇ・・・

次回は篤姫と尚五郎サン,ひょっとすると再会ですか!?
プチロマンスが楽しみです。
ではまた来週


篤姫(第15回)

2008年04月14日 | 大河ドラマ

今回の「篤姫」は,ある意味「心理戦」が楽しめた回と言えるのではないかと思います。

人の歴史の中では,およそ不幸事が続くと,必ずと言っていいほど対立する勢力の呪詛ではないかといった噂が立ったり,逆に根も葉もない呪詛を理由として相手方を排除するといった陰謀が張り巡らされたりといったようなことが繰り返されてきました。
列強諸国が開国を迫る幕末という時代になってしてもまだ「呪詛」という非科学的なものが公に信じられていたのですね。
あいかわらず仲の悪い斉彬サマと父であり旧薩摩藩主であった斉興サマですが,過去の「お由羅騒動」の一件もあり,今回の斉彬サマの病もお由羅の呪詛だとの噂が流れる始末。
これが真実かどうかを確かめんと斉興サマ,お由羅サマの待ちかまえる高輪の館へ出陣した篤姫!
これだけ緊張状態の敵陣に乗り込むのだから,篤姫と幾島との間で,どのようなことを聞き出すのかあらかじめ調整していたのかと思いきや,まったく篤姫のアドリブのようでした!
まさか同伴した幾島サマも,篤姫の口からいきなり「お由羅サマの呪詛」という発言がなされるというのには予想していなかったようですね。
お由羅サマの反応からは,ホントに呪詛をしていたのかどうかはよくわかりませんが,篤姫は「お由羅サマはそのようなことができる人ではない」という「認定」をした上で,とどめに幾島から篤姫が未来の将軍御台所になるという秘事を宣告することにより,少なくとも斉興サマ,お由羅サマともども「今後,斉彬公や篤姫に喧嘩を売るとろくなことにならないぞ」的な釘を刺すことができました。

その後,間を置かずに斉興サマから斉彬サマあてに大量のお見舞い品が贈られてきたのは,まさに白旗を上げたということなのでしょう。

いつの間にか,旧薩摩藩主に対しても対等以上に戦えるようになった篤姫&幾島チーム。
ほんとうによくもまあここまで成長したものです。
今後は大奥という伏魔殿でどのように戦うのか楽しみですね!

西郷どんも,大久保サンも,尚五郎サンも,みんな未来が開けてきて良かったですねぇ。

ではまた


篤姫(第14回)

2008年04月07日 | 大河ドラマ

番組当初はイマイチ出来の悪いオジサンのように思えていた忠剛殿でしたが,於一が家を出てからというもの,急にオジサンとしてのイメージより「父」としてのイメージが強くなっていたように感じていました。
おそらく当初は,島津分家・今和泉家の当主という立場が目立ち,なんとなく家庭内の事項についてはしどろもどろになっていたシーンが多く,加えて言えば,於一が島津本家の養女に…という話が出たときも,「お家の誉れ」という気持ちが前面に出て「めでたい!」と言ってばかりだったことから,あまり父としての印象を受けなかったのかもしれません。

しかし今回の忠剛殿は違いました。
臨終が近づくにつれ,脳裏に浮かぶのは,今は手の届かない娘・於一のことばかり。
現実と幻影との区別もままならない中,彼には庭の木に登る於一の姿が見えていました。
「たとえどこに行っても於一はワシの子じゃ!」
今まで男子のプライド,家長のプライドが邪魔をして素直になれず於一を送り出した不器用な忠剛殿は,臨終間際になって,内に秘めた娘への愛情を解き放つことができたのでした。

その愛情深い実父の訃報は,養父・斉彬様の口から篤姫に伝えられました。
忠剛殿より自分の死は伏せてもらいたい旨述べられた斉彬様ではありましたが,同じ「父」として,その事実を篤姫に隠しておくことは自分自身許せなかったに違いありません。
政治的にも重要な地位にいる彼ですが,その彼も,一人の父親であることには変わらなかったのです。

今回はこの二人の父達に拍手を送って終わりにしたいと思います。

<追伸>
忠剛殿役の長塚京三さん,心に浸みる名演ありがとうございました!
CMでお得意のフラバン茶を飲んでいれば,忠剛殿ももっと長生きできた!?


篤姫(第13回)

2008年03月31日 | 大河ドラマ

ついこの前まで犬猿の仲だった篤姫と幾島。
限られた時間の中でヒヨっ子の篤姫をトップレディにまで成長させなければならない過酷な修行の日々は,まるでピッコロさんが,サイヤ人の来襲に対抗するため孫悟飯にスパルタで修行をした光景を彷彿させます(…そんな光景を彷彿するのは私くらいか…
そんな二人もいつのころからか互いを理解はじめてか,気がついたら雪解けムードになっているではありませんか!

互いの内に秘めたる決意は,それぞれ動機こそ違えど将軍御台所という同じ目標に向けられている二人。
その目標に向けて超えなければならないさまざまな試練を共に乗り越えていくうちに,いつのころからか友情に近いものが芽生え始めてきていたのでしょう。

船酔いで倒れる篤姫の枕元に,篤姫の実家の思い出が残る観音様を置いておいたり,篤姫の前で堂々とあくびをしたり…まさに今までの幾島では考えられないような行動です!
江戸の母上から,将軍御台所など無理だとダメだしされたときにも,幾島は徹底的に篤姫を擁護しました。

昨日の敵は今日の友。
これからは篤姫と幾島のタッグが楽しみになりそうですね!

それにしても江戸の母上・英姫は不気味でした
とうとうこの番組にもフジ系大奥的な人物が現れたといった感じです
篤姫と幾島のタッグで英姫を倒すことができるのか!?
乞うご期待!

<その他>
・村岡,小の島,藤野…
老女オンパレードでもう何が何だか…

・小松先生,琉球の最前線へ派兵ですか…お気の毒ではありますが,あの潔さ,かっこよすぎます!

・当然のことですが島津斉彬サマ!
篤姫の養女の件,ちゃんと奥さんに話つけとかなきゃダメじゃん!
ホントにここまできて「やはり御台所の話はなかったことに…」とかなっていたら,篤姫の運命はどうなっていたことやら…

というわけでまた次回!


篤姫(第12回)

2008年03月24日 | 大河ドラマ
私事で恐縮ですが,職務命令により現組織から他の組織へ2年間の出向を命じられ,4月から未知なる仕事に就くことになりました。
転勤というよりは転職に近い形になるため,どんな未来が待っているのか期待と不安に満ちている今日この頃です。
ただ私の場合,2年したらもとの組織に戻れる条件付きなのでそれほど深刻には考えていないのですが,今回の篤姫の場合は,一度薩摩の地を離れたら最後,もはや二度と薩摩の地を踏むことはなかったとのこと。
出航した船上で,「薩摩のために涙するのはこれが最後」と幾島に誓った篤姫の辛さは計り知れないものだったに違いありません。

別れの宴にあたり,実の親子,家族に対しても他人行儀で接しなければならない辛さ…篤姫だけでなく,傍らで見ていた斉彬公や幾島も,その痛みを感じていたことでしょう。
斉彬公は,篤姫を政治的な道具として江戸に送り込もうとすることに,やはりどこかで罪悪感を感じていたのでしょうか?
「上意」として今和泉の家族を召喚し,篤姫に水入らずで対面する機会をあたえた気配りはさすがです。
それを自ら誇らないところもカッコ良いですね。
そして,本当は斉彬公と同様に篤姫を実親と気兼ねなく対面させてあげたいと思っている幾島も,あくまで憎まれ役に徹し,篤姫にも,対外的にも決して本音を見せないところはホントにプロです。

これから未知なる世界に踏み入れる篤姫…
過去を振り切ってがんばってください!

篤姫(第11回)

2008年03月17日 | 大河ドラマ

やっぱり尚五郎サンがメインで登場する回はいいですね。
今回も思わずほろっとする内容でした。

毎日,幾島式スパルタ嫁入り修行で精進を続ける篤姫。
短期間にもかかわらず,徐々に幾島をもうならせる上達ぶりにやはり篤姫の潜在能力の高さを感じずにはいられません。
しかし,そんな篤姫も尚五郎の前では「於一」以外の何者でもありませんでした。
それは尚五郎の変わらぬ純粋さ,したたかさがあったればこそなのかと思います。

薩摩のお城に上がってしまっただけではなく,まさに「日本一の男」の妻となることを聞いたときの尚五郎の衝撃は計り知れないものだったに違いありません。
好きな女性がどんどん手の届かない場所に行ってしまう切なさ,一方何も変わらずどうすることもできない自分の不甲斐なさ…
抑えきれない自分の中の葛藤をどうにかせんと,小松先生に江戸行きを相談したのもわからないではないですね。

運良くお城に上がれた尚五郎。
そこに待っていたのは島津斉彬公。
緊張しつつも自分の思いを正直に語る尚五郎に斉彬公も心をうたれたのでしょう。
さすが斉彬サマの人を見る目はすばらしく,さらには相手が密かに篤姫を思っていることまで見抜き,それと知りつつこれから将軍の妻となるべき篤姫と二人にさせる度量の広さは感服ものです。
そして篤姫の鈍感さに「そちらの方は鈍いのう…」と漏らした一コマには思わずニヤリとしてしまいました。

しかし篤姫はホントに尚五郎を恋の対象として見ていなかったのですね。…
なんだか尚五郎さんがかわいそうな気がしますが,ホントは篤姫が恋愛感情というものを理解していなかっただけなのかもしれませんね。

報われない男性諸君の代表として尚五郎さん,これからもがんばって!!


篤姫(第9回)

2008年03月03日 | 大河ドラマ
今回の篤姫は,幾島サマに始まり幾島サマに終わった回でしたね。
「篤姫誕生」というタイトルからすれば,於一がメインになるかと思いましたが,幾島サマ演じる松坂慶子さんに完全に呑まれてしまいました。
あの圧倒的な存在感はまさに大女優のなせる業といったところでしょうか。
あんなのが四六時中「陰が形に添うごとく」付きまとってきたら,ほんとに気が狂いそうです…
しかし,あの圧倒的な存在を前に,宮崎あおいちゃんもかなりがんばっていましたね。
於一のまだ成熟しきれていない姫ぶりを見事に(…というか素か?)演じ,最後の幾島サマとの火花散るバトルはなかなか見応えがありました!
互いに侵すことのできない心の領域…それは今の於一,幾島を産み出すきっかけとなったそれそれの思い出。
いずれ幾島サマの過去も語られることになるのでしょうか?

それにしても,徐々に登場が増えてきた徳川家定。
これまでどちらかというと真面目な役が多かったように思われる堺雅人さんですが,今回のバカ殿ぶりもまたいい味を出していますね。
フジ系の「大奥」では北村一樹さんが演じていましたが,同じバカ殿でもかなり雰囲気が違います。

このまま於一は無事に江戸に嫁ぐことができるのでしょうか?
今回はこのへんで

篤姫(第8回)

2008年02月25日 | 大河ドラマ

島津本家の姫となることを決意した於一。
その割には,いざお城に上がってみると,生活の違いにとまどい,開幕早々ホームシック…
確かに,四六時中お付きの人間にあんなに控えられていたら,参ってしまうのは当然ですが,その程度のことは殿さまの養女になる話が来た時点で十分予想が付いたはず。
一度は覚悟を決めたとはいうものの,やはり実際にお城でその生活を肌で感じないと,本当の厳しさというのはわからないものなのでしょうか。

しかし,亡き菊本の残した遺書を目にしてから,於一は本当の意味で目を覚ましました。
ぐずってばかりでは何も始まらない…
於一の選んだ「女の道」は戦いの道。
ふっきれた彼女は,一歩トップレディに近づいたのでした。

(その他)
・ 今和泉家の方々や尚五郎さん,於一がいなくなって半日しか経っていないのに,もう1週間くらいたっているように話していましたね。
確かに於一を失った空白は大きいのだとは思いますが,せめて一晩くらい我慢しましょうよ。

・ 幾島サマの登場シーン!
あれだけ晴れていた空が急に暗くなり,雷まで鳴る始末!!
あの老女は天候まで操るのかっ!!!
さらに何でもないようなオバちゃんスマイルで豪快にご挨拶っ!!
大女優・松坂慶子恐るべしっ!!!!!


篤姫(第7回)

2008年02月18日 | 大河ドラマ

世のお父様たちが娘を嫁に出すとき,お父様たちはどのような反応をするのでしょうか?
今回のお父様,島津忠剛サマは名門島津家の分家の長として,超然をした態度で娘を養女として送りだそうとがんばっていらっしゃいました。
於一が家を出る日がどんどん近づいて来るにも関わらず,娘と語り合おうとしなかった忠剛サマですが,嫁入り前の娘を持つお父様方であれば,現代でも同じような反応をする方が多いのではないかという気がします。
いざとなると,年頃の娘と何を話していいのかわからない父親。
仮に何か話し出してしまうと,今までの娘との思い出に涙で崩れ落ちてしまうかもしれない自分…
普段の威厳ある父の姿が一瞬にして情けない男と化してしまう恥ずかしさ…
忠剛サマにとってはタヌキ寝入りをして娘から逃げることによって威厳を保とうとしていたのかもしれません。
ある意味,そのような行動こそ気の小さい父親の徴表だと気づかずに…

忠剛サマ役の長塚京三さんは,偉そうに見えて気の小さいこの父役を,素なのではと思うくらい自然に演じていますね。
本当のところはどうなのかわかりませんが,さすが名優です!

話は変わりまして,毎度べた褒めの尚五郎くんですが,今回も切なさ爆発でしたね。
この男も顔で笑って心で泣くいい奴です。
でも,忠剛サマよりはもうちょっと威厳のある父親になりそうですね

今回はこのへんで!


篤姫(第6回)

2008年02月11日 | 大河ドラマ
今回のサブタイトルは「女の道」というものでした。
於一が斉彬公の養女となることを自ら決めたことも女の道なのだと思いますが,於一を一人前のレディに養育することを自らの使命として生きてきた女中・菊本の生き方もまた,女の道が貫かれたものでありましょう。
老いにより体調もすぐれなくなり,日常業務においても軽い痴呆とも思われるミスが多くなってきたこの奥女中にとって,於一が島津本家のプリンセスとなって生まれ変わるというのは,自らの使命における最高の栄誉である一方,我が子を手放さねばならない苦しさと同様の痛みを背負うことになることでしょう。
そして,もはや役立たずとなった自分はこのまま生きていても行く場所はなく,ただ今和泉島津家のお荷物となるだけ…
菊本にとって,自害というのは自らの使命へのケジメだったのかもしれません。
於一が輿に乗って斉彬公のもとへ出発したときの菊本の深々とした礼は,「姫さま,私はこれにてお暇させていただきます」との意思表示だったのでしょう。

ただ,菊本は一つ判っていなかったことがありました。
それは,もはや菊本は,今和泉島津家の人々にとって母のように無くてはならない存在であったことです。
自らの命など安いものと考えていたのかもしれませんが,彼女の死は今和泉島津家の人々にどれほどの悲しみをもたらす結果になるのか,気づいていなかったのだと思います。
自分の存在価値を過小評価して,本来の評価に気づいていない人は結構いるものと思いますが,それでも私はそのような人物は好きです。

菊本さん,見事な「女の道」でした!

菊本のほかに,尚五郎は先週に引き続き,いい味を出していましたね。
酔ってやけくそになっていたあの姿は,身の回りにも似たような人物がいるのでリアリティがありました
また,尚五郎と於一の囲碁は,どう見ても指しているとは思えないのにいつの間にか決着がついていたのが不思議でした

次回は父上が見どころかな?
というわけでまた来週

篤姫(第5回)

2008年02月04日 | 大河ドラマ

今回の「篤姫」は,バリバリ青春ドラマでしたねぇ。
おそらく於一が斉彬サマの養女になる一事件に伏線づける時間稼ぎ的な回だったのではないかと思うのですが,なにげに面白い回でした。

尚五郎役の瑛太くんといい於一役の宮崎あおいちゃんといい,なんだか素で演じているのではないかというくらいの清々しさがありました。
特に尚五郎なんかは,あの「なんとなく頼りなさそうなんだけどいい奴」ぶりが,実際自分の身の回りにいそうな感じで親近感が持てました。
瑛太氏は,尚五郎という何の変哲もない一人男の子を通して,好きな女の子が他人に取られてしまいそうなときの男性の心理を見事に演じていたと思います。
あの何とかしたいんだけれどもどうしていいかわからない尚五郎の青春の甘酸っぱさ,そしてやるときには玉砕覚悟でガツンといく勇気がたまりませんでした!
かっこいいだけで得体の知れない名門のご子息に嫁がせるくらいなら,何としてでも於一を尚五郎の嫁にしてあげたいものです。

なんだか今回は瑛太くんばかりご贔屓にしてしまいました!

余談ですが,もはや登場しないと思っていた長門裕之と涼風真世さんがさりげなく登場していたのにはやられました

来週は尚五郎,男泣きっ!?
今回はこの辺で!


篤姫(第4回)

2008年01月28日 | 大河ドラマ

今回の篤姫は,いわばお殿様との面接試験のようなものでしょうか。
粗相のないように,事前に父上とお目見えの練習をしたりと,いくら遠縁の親戚とはいえ,トップのお殿様の面前でお話するというのはなかなかたいへんなことだったようですね。

そんなこんなで無事斉彬公に対し,前口上を終えた於一ちゃん。
さすがにそれだけで終わってしまったらドラマにならないので,やはり斉彬公の目に止まるような「おっちょこちょい」ぶりを披露。
これがわざとではないところがまた於一の恐ろしいところでもあるのですが,一旦口を開いてしまうと,次から次へと聞きたい,知りたいの応酬!
そんな「無礼」な於一ちゃんに対しても,名君・斉彬さまは対等の相手を説き伏せるがごとく,自分の考えを言い聞かせました。
あの鬼をも黙らせてしまうのではと思うほどの説得力!
もはや於一と比べ,お殿様は役者が一回りも二回りも上手でした。
このときは,ワタシも斉彬さまのご発言に聞き入ってしまいました!
さすが名優・高橋英樹氏!サムライ役じゃなくてもかっこいいです。
このドラマによって,島津斉彬公という人物がものすごくいい人であるように洗脳されてしまいそうです。

というわけで今回はこの程度で


篤姫(第3回)

2008年01月21日 | 大河ドラマ
斉興派と斉彬派とが対立する島津のお家騒動が拡大する中,ほぼ自滅の形で隠居を余儀なくされた斉興サマに代わり,ようやく高橋英樹氏演じる島津斉彬公が誕生しました。
長門裕之氏と高橋英樹氏とでは,どう見ても高橋英樹の方が名君に見えてしまうのはワタシの偏見でしょうか…??
それとも「三匹が斬る!」の「殿様」の印象が強すぎるだけでしょうか!?
いずれにせよ,今後の斉彬サマの政に期待しましょう!
それにしても,思ったよりあっさり隠居したな,斉興サマ…もう一悶着あるのかと思いましたよ。
まさかこれで長門裕之氏と涼風真世さんの出番は終わりですか!?
先週の平幹二朗氏とは偉い違いですね。
きっと今後も何らかの陰謀の黒幕として登場するに違いない!
…うん,きっとそうだ!
…そうだと思う…
………………

それにしても今回の於一ちゃんは(今回に限ったことではないが…),まったく「KY」でしたね。
困っている人を助けたい気持ちは分かりますが,亭主が遠島,息子が謹慎でその日の暮らし一つままならない状態の中,団扇の内職でなんとか生計を立てている大久保家からしてみれば,心の底では於一をありがた迷惑もしくは単なるイヤミな娘と思われたとしても無理はないでしょう。
とりあえず於一ちゃんも今回の一件で勉強になったことでしょうね。
ちなみにカツオのタタキと鯛のお造り,うまそうでした!

余談ですが,ラストの於一ちゃんの目玉の落書き……目をつぶっても開いても同じ顔に見えるのがすごいと思いました!
それはすなわち,宮崎あおいちゃんの目玉が大きいことの証明でしょうね。

というわけでまた来週!

篤姫(第2回)

2008年01月14日 | 大河ドラマ

さっそく調所広郷役の大御所・平幹二朗氏の出番が終わってしまいました
この人はこれまでも,どちらかというと陰のある権力者のような役が多かったと思いますが,今回の調所広郷も同じような役柄でしたね。
ただ,単に私腹を肥やす人物ではなく,もっぱら薩摩藩の再生のために命をかけた悪のヒーローというのが今回のドラマにおける調所広郷の印象でしょう。
平幹二朗氏は,薩摩のために散っていった調所のイメージにぴったりだったと思います。
たった2回の登場でしたが,貫禄十分の演技を魅せてくれた平幹二朗さんに拍手です!
さすがにNHKも大御所俳優を使いまくると予算にも響いてくるのでしょうか?
次に消えるのは順番的に長門裕之氏でしょうかね?

というわけでまた来週!