ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

リンダの最期と「いいとも増刊号」の玉鉄

2010-06-18 01:00:39 | Weblog
6月17日放送のフジテレビのドラマ「素直になれなくて 10話」
http://wwwz.fujitv.co.jp/sunao/index.html
リンダが同性愛などを苦にして自殺未遂・・という先週からの続きでしたが

ホッとさせつつ最悪の展開に。相変わらずこの脚本は視聴者をもてあそんでました。

いろいろあったリンダの人生は軽くまたぎ過ぎていき、メイン二人の恋愛がどうなるかへと進んでいきます。
あくまでゲイの存在なんてものは七味か何かの、ドラマをピリッとさせるスパイス程度の扱いか。

メイン二人のどうしようもなくベタな展開の恋愛模様より
よっぽど、リンダを中心にした方が興味深いドラマになると思うんですけど・・・残念

来週の最終回を前にリンダもいなくなり・・
玉山鉄二がゲイ役として、リンダに堂々と告白するシーンさえも
どこか冷めて見てしまったのには理由がありました。

先週13日(日)の笑っていいとも増刊号で、玉山鉄二がテレフォンショッキングに出たときの
生放送で放送されなかったシーンが出たそうなのですが、そこで信じられないゲイネタトークが
されていたようなのです。

ゲイの役をとても抑えた演技で、クローゼットなゲイをうまく演じ感心させられた玉山鉄二ですが
今ゲイの役をしているんですよ、と茶化して右手を左ほほに持っていくオカマポーズをしながら
会場の笑いをとるという信じられない行動が放送されたのでした。

今回の役をするにあたって、ずいぶん研究もし、隠れて自分を受け入れられないでいる同性愛者の
立場を想像しながら役作りをしたに違いないと思うのですけど・・ショックです。

ゲイとは笑われるもの、お笑い冷やかしの対象、その話題をすれば多くの人は楽しく笑う。
リップサービスのつもりだったかもしれませんが、生死が心配されるような深刻な展開のときに、
自分が演じる役を否定してまで茶化してしまうその神経が信じられません。

本当に悲しい。虚しいです。
玉山鉄二・・お前もか(泣)という気持ちです。

笑っていいともの増刊号という後kら編集が出来る番組で、あえてそのシーンを放送するフジテレビも
どうなのでしょうか。

民間放送連盟で放送基準がきめられており、性的少数者の人権に十分配慮すると書かれているんですが。

【参考 日本民間放送連盟放送基準】
http://www.mro.co.jp/mro-info/11seihyogen.html
(77) 性的少数者を取り上げる場合は、その人権に十分配慮する。
性的少数者(同性愛者、性同一性障害者など)の性的指向を変態性欲・性的倒錯に含めてはならず、その人権に十分、配慮する。


お笑い表現としてなら同性愛者を貶めるようなものであっても大丈夫!?というのがこの日本の状況です。

もし、他の人権問題でその当事者をあらわすようなゼスチャーをしたものなら大変なことになるでしょう。

もっと当事者である自分たちは声をあげて伝えないといけないのでしょうね。
こういうことがどれほど傷つくことなのか、悲しみを伝えなければまったく変わらない。

ホモネタに対しては、このような態度や扱いをしても問題ないという社会風潮があります。
玉山さんも罪悪感なく無邪気にこのような態度に出たのでしょう。

少しでも意識してもらえたらと、下記へ意見を送ってみたりしています。


●フジテレビへの意見
http://www.fujitv.co.jp/response/index.html
●玉山鉄二さんのBBS
http://www.merrygoround.co.jp/Tetsuji-T/bbs.asp
●所属事務所 株式会社メリーゴーランドへのメール
info@merrygoround.co.jp
●BPO放送倫理・番組向上機構 視聴者意見送付
http://www.bpo.gr.jp/audience/send/


■参考~視聴された方より 問題のやりとりの様子

玉山 > (後ろに貼ってある『素直になれなくて』のポスターを指しながら)「実はこれで、ゲイ役やってるんです」(会場から笑い)

玉山 > 「あははは。」

タモリ> 「それさぁ。それ、普段、癖が出ない?その…演技の。」

玉山 > 「ちょっと出ます。」

タモリ> 「出るだろう」(会場から「えぇ~っ!」)

玉山 > (右手の甲を左頬に当てて、ナヨッとした仕草をしながら)「こうやったりとか。」
(会場、さらに大きく「えぇ~っ!!」とどよめく)

タモリ> 「あっはっは」(会場から「いやだぁ~」の声)

玉山 > 「うそうそ。」

タモリ> 「本当にこういうゲイがいたらもったいないよね。」

玉山 > 「あははは。」(会場から「もったいなぁ~い」)

玉山 > 「でも。実はどっちなんですかって結構聞かれますね」

タモリ> 「え?本当?」(会場「えぇ~?」と、どよめく)

玉山 > 「お母さんも心配して電話かけてきてくれて、『あんたどうなの?』って」(会場、笑い)

タモリ> 「あ、そう(笑)。俺のカツラと同じか。」(会場、笑い)


さらに生放送中に「100人に1人アンケート」が当たらなかった為
CM中にもう一問『ドラマを見て、俺がゲイだと確信を持って見てた人』という質問をします。
結果、100人中13人がボタンを押し「ええ~っ!!」という驚嘆の声で会場が包まれた。


コメント (4)
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