ゲイリーマンのカミングアウト的思考

長年サラリーマンしながらLGBT活動。45歳にしてフリー。同性愛者らが自分らしく生きられる社会を地方から目指す。ミラー版

政治家バッシングは思うツボ

2005-10-31 00:02:35 | Weblog
政治家は選挙で選ばれている。

将来安泰であるわけではない、選挙によって仕事結果を判断される。

しかし、公務員は一度就職したら基本的に定年まで辞めさせられることは無い。

20歳程度で受験した公務員試験の合格で一生権力の側につくことが出来る。

実際に行政をしていくのは彼らだから、彼らの都合のよい法律が公務員の手で案が作られ、
公務員たちは議員をあらゆる方法を使い操り、都合のいい法案を通していく。

官僚出身の政治家なんて仕事出来てすごそうに聞こえるけど、一番ヤバイ奴らだ。
公務員出身者の彼らは公務員に都合のいい法律を通し、彼らの思う国の姿にするに決まってる。
というかその為に政治家になった連中だ。

行政=立法がタッグ組むんだからもう敵なしってことだ。

彼ら公務員は責任を取らない。

例えば市で職員の不正があったとすると、テレビの前で謝るのは市民の代表である市長だ。
最終的には市の不祥事の責任は監督責任のある市長なのだろうが、俺に言わせれば市長は市民の代表として公務員たちを監視するために据えた縛りのはず、

政治家は公務員の防御壁じゃない。

直属の上司や部長、助役らをテレビの前に出させて謝らせろ!と思う。
でも公務員は何かの法律で守られているらしい。

市長として一人で公務員だらけの伏魔殿に乗り込んだところで公務員たちが言うこと聞いて仕事してくれないと何もできない。
あらゆる嫌がらせや圧力で公務員たちは市民の代表を手なずけるのだ。

この10年政治家は官僚から実権を奪うべく努力してきたが、いまだ彼らの抵抗は根深く彼らに逆らうとこんな目にあう。
たとえば政治家の年金未納問題で騒がれた事件だ。

社会保険庁の解体をめざした国会議員たちに、年金未納の履歴をマスコミにリークして政治家たちの反乱を鎮めようとしたんだね。
あんな情報は絶対に内部のものしか分からないと思う。

公務員の守秘義務を平気で違反して武器にする。当時はマスコミが政治家の年金未納をタタキまくって国民も怒り心頭!

そう、彼ら公務員は政治家を生贄にすることなど朝飯前なんだ!
国民の目をそむけた隙に自分たちの利権を隠蔽させていく。

他に道路公団などを筆頭にして、他にも聞いたことも無い外郭団体がもうイーっパイあるんだよ。
それぞれが公務員たちの天下り先で、訳の分からない費用を使いまくっているんだ。

サラリーマン増税の話が出ると、同じサラリーマンの公務員も反対しそうに思うだろ?でも違う。
彼らは目先に収入を減らされたとしても、
回りまわって自分のところに帰ってくることを知っているんだね。

こうやって公務員の文句を書くとね、奴らはこのようなシステムを決めたのは国民の代表である政治家だ!俺たちはそのシステムの歯車でしかない、とか言うんだよ・・。

さらにはそんなに妬むならお前も公務員になればよかっただろう!
とか憎悪を助長するような逆ギレをするんだ。

民間企業の社員がどんな高給を取ろうとも、それはその企業に勤める人たちが稼いだ金で他人が文句を言う筋合いでもない、
だが公務員の給料はすべて国民から吸い上げた税金だ。

公務員を個々の自助努力で改革させることは彼らの「何事も他人事とする資質」から到底任せられることではない。

政治家には国民がついている!という大きなバックアップで大鉈を振るってもらえるように国民も考えなくてはならない。

国民の代表者である政治家を見限ることは本当に彼ら公務員たちの思うツボだ。
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無責任に漂う公務員たち

2005-10-29 00:14:10 | Weblog
俺が公務員をこの国の極悪だと理解したのは学生のころウォルフレンの「日本/権力構造の謎」を読んでからだ。

日本は民主国家のように思っているが、すべて官僚ら公務員に牛耳られている。
それでいてその公務員たちの集団は責任を取る者がいるわけでもなく、掴み所無く漂っている感じで、こいつを倒せばよいという中心がない妖怪みたいな連中なのだ。

国民の公僕とされているが、公務員にさえ採用されれば将来安泰の特権階級になれる。
行政権力を持つ彼らだから自分の利権をあらゆる手立てで守ることは簡単だ。

しがない公務員と言っている彼らの給料は世間の平均より上。
週休二日で冬夏の休みもあり、実質労働時間で見たら相当良い。

給料は民間のベースに合わせるらしいが、
その数値はなんと!その時々の大手企業の平均値で取っているの。

その大手企業だって今時いつ潰れるかもしれない時代、
公務員だけは常にその時代で一番稼いでいる企業の平均値で決められている!

さらに、大阪で指摘されたような全国で基本給以外の怪しく不思議な手当てがいっぱい出ていたり、
ほとんど税金が投入された福利厚生費から旅行させてもらったり、
官舎の利用で生活費の多くの支出を占めるはずの住宅費が殆どかからなかったり、
・・・後はネットで調べて 公務員天国ウジャウジャ出てくるから。

俺が25歳の頃、県に就職した同い年の知り合いは、大変忙しい月で残業が月100時間あったらしい時、そのときの手取りがなんと50万円!
どんな時間外計算したらそんな金額になるのか?? 

また定年後は、厚生年金のほかに3階建て部分の年金「共済年金」がもらえる。
それは、ほとんど税金を投入したもので、わずかな掛け金でサラリーマンより
2割り増しもの豊かな年金をもらえる。

公務員たちは何十万もいるのに全員で見事に自分たちの厚遇について口をつぐんで黙っている。
も~辞められない止まらないといったところか? 

一部「超」大手の民間給与を指して、俺たちはあのようなボーナスはもらってない、俺たちは薄給だと嘆いてみたりしている。
仕事内容は民間企業のような日々改善と言った風潮はおさえられ、仕事が面白くないからか文句を言っている。

そりゃそうだ、民間で勤めていたことなど無いのだから比較もできない。

だいたい公務員の仕事は民間で一人でする仕事を3.3人でこなしているとか!!
たぶん自分であえて仕事を作りながら日々過ごさなきゃ暇を持て余すだろう。

常々思っているのだけど、俺は公務員の採用は30歳以上としてはどうかと思ってる。
民間で10年以上働いた人間でないと採用しないようにしてはどうか。

そのことにより30過ぎに多くの人の勤務先が変わる大移動が行われ、チャンスのある社会構造にしてしまえばいいんじゃないかなと思ってる。

今20代では就職したものの納得いかず、また社会に出て理解することも多いから1/3もの人が転職していく。その多くは、結局のところ最初の就職先以上の待遇を受けられる転職先は見つからない。

第2の就職活動を30代に役所が用意することで、やり直すことが当たり前の社会にして変えていくんだ。民間も人材を失いたくなかったら努力してもらおうし、改めていい人材を手に入れるチャンスにもなる。

上級職員は国や地域の大切な仕事が出来る機会を糧とさせて給料も民間より少なめにして、お金が目的の人は来ないだろう形にする。
10年社会を見て一般市民として生活した者の視線で心機一転、仕事してもらう。下級?の職員がしてる仕事は、出来るだけ民間に下請けに出していくんだ。

---次回 政治家バッシングは思うツボ につづく
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お金との付き合い方②

2005-10-28 01:18:40 | Weblog
俺は就職して1年後くらいで前の彼氏と同棲を始め、
10数年も連れ添って生活してたんだ。(このときは年上)

その元彼とは、結局のところ経済的な事情で別れることになった。

今でも精神的にはとても大切な同志で兄ちゃんって間柄なのだけど、
あまりに経済的に奔放な人でね、フォローできる限界を超えたんだ。

そんなこともあって、今付き合っている彼とは同じ不幸はしたくないと本気で考えている。

彼ともいずれ一緒に生活するだろうから、日頃からお金の話も良くするようにしてるんだ。

わずかながらもらえる彼の年金について、成人したから本人が管理することになったのだけど、
ほとんど小遣いのように考えて自由に使っている感じがあったので、
根本的に見直すように話し合ったんだ。

若いし、これからの身でもあるから
「お金に困らない人生を歩みたければ俺の言うことを聞きなさーい!!」と説得。
本人もお金に苦労した家庭で育ったこともあってか本気で取り組む意識をもってくれたんだ。

俺のアドバイスで利用目的別に封筒を小分けするなど早速実践し始めてくれた。
手をつけない貯金のほかに、年間に想定されそうなことや思わぬ出費にも備えて支払い用の貯金もさせたりね。

鉄は熱いうちに打て・・いや
いい男に育てる・・かな?(笑)

家計簿もなるたけ簡単に書けるように工夫したけれど、俺には簡単に小さくメモできるようなことも
目の悪い彼には結構大きく書かないとダメみたいで、ちょっとのことが一苦労なんだと実感。

銀行のATMなんか見にくいし大変なんだ、
最近のATMは傍から見られないように偏光版がついているから見にくいよね、
彼にとってはより見にくくなって大変、それにタッチ式で画面をさわるタイプだから点字も無くてどこ触っていいかも分かりにくい。

あんなところでアタフタやってたら悪い奴に目を付けられないかと本当に心配になる。

でも彼は彼なりに工夫するだろうし、注意してやってくれるだろう。

自由に使えるお金が前より減って慣れないみたいだけど、
たいしてお金を使わなくても豊かさを感じる方法っていっぱいあると思うんだ。 
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お金との付き合い方①

2005-10-27 01:35:37 | Weblog
もう古い本だけどロバート:キヨサキの「金持ち父さん、貧乏父さん」はお金との付き合い方を目からウロコに説明してくれるとても有益な本だ。

お金との付き合い方は若いうちから理解しておいた方がいいのだけど、学校では教えてくれない。
外国では授業でクレジットカードの使い方を教えたり、さらには投資の勉強もするらしいけど。

家庭内で教えるべきことだろうけど、あまりお金のことは話さないことを由とする考え方もあって、
機会が無いまま社会に出る人も多いように思う。

社会人になった途端にローンやクレジットカード、金銭感覚が麻痺するような仕組みの世界に投げ込まれちゃう。

消費者金融のCMでは、

「借りることは恥ずかしいことじゃないですよ?」

「お金が足りなくなることなんてよくあることだよ」とか

「笑顔で待ってます」
(そりゃあれだけ金利取れば自然と笑顔にもなるだろう、来た来たって感じ?)

「今しかない自分のために買おう」と魅惑的に甘くささやいてくるもんね。


金持ちの家が、息子の代でも金持ちであり続ける理由は、
親子でそういったお金の内緒話がされているからなんだろうな。
俺にとっては幼いころに母親がやってた雑貨屋?を店番させられたことで体得したことが多い。

子供向けの駄菓子やくじ引きもやってたから、無駄使いする子も目の前で見た、売る側の裏事情も知った。本当に安い商品ばかり扱ってたけど、その小銭が集まって本当に万札になることもハッキリ実感できた。

そんなことでお金の大切さも、10円を稼ぐ厳しさも肌で感じたのだろう。
売る側の意識も想像できるからスーパーでは底値でしか買わないし(いや、買えない 汗)、納得しない金は使えない!とか身についちゃっててね。

まあケチと言うんだろうけど(笑) 
実際のところ安く買えたり、無駄な出費を発見するとゲームみたいで結構楽しい。


そうそう、消費者金融アイフルのCMって面白いけど、ちょっと変だなーって思うんだ。

半身日焼けしてしまうとか、床のペンキ塗りで自分が出られなくなるとか(計画的でなかった人の失敗シリーズ?)ってみんな些細なミスはするもんですよ、大丈夫大丈夫って言ってるつもりなのだろうけど、

俺には「ほら、こんな調子で計画性が無いから金を借りることになるんだよ!」と
利用者を真正面に馬鹿にしてる気がするんだけど。

それにチワワのクーちゃんが家出して、悲しんでたら久しぶりに帰って喜んだら彼女も連れてきてて、
さらにはたくさんの子犬がいた!ってやつは、

その子犬たちの群れこそ、まさに金利地獄のことじゃん!あんなに増えて怖~っ

カワイイ顔して寄って来るのに・・って、これこそ消費者金融の本質を示してる気がするなあ。
アイフルは優しいからあんなCM作ってあらかじめ教えてるのかな?

人生においてとても重要なお金との付き合い方は意識が早いほど結果が出る。
この本は俺にとっては密かなバイブルなので内緒にしたいくらいだけど、若いうち(いや、早く)読むことをすすめるよ。

生き方としても前向きな考え方を身につけられる内容なのと、
金持ちの親が息子にしか教えないだろう「世の中のお金がまわる仕組み」が書かれていている。

ゲイは自分の稼ぎをほとんど自分につぎ込めるから、
まじめに働けば経済的にとても豊かになれるはずだ。
その分お金との付き合い方も気にしないとね!
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障害者の自立を支援する?

2005-10-26 00:45:54 | Weblog
障害者自立支援法という名の法律がこの国会で決まった。

総選挙で郵政改革がメイン議題となったため選挙の争点として大きく取り上げられることもなく、この何でも通る国会でささっと可決した。

この法律により、障害者は今まで医療費が全額免除になっていたが、この法律で1割負担と変わることになった。

俺たちリーマンも以前は本人1割負担であったが数年前に3割に引き上げられた。3割となると病院にかかるのも遠慮がちになる。

障害者についても無料では何でもかんでも病院にかかり医療費をかけてしまうという歯止めの無さを問題視して、1割でも負担させることで医療費を抑えたいと言うことで通した。

でも、障害者と言うのはそもそも持病がある訳で日頃から病院には通っているけれど、障害対象の医療費についても負担しなければならなくなったのだ。

風邪を引いたとか怪我をしたとか、障害内容と関係ないことについて負担させるというなら分かるけど、すべて負担になった。
どうせ無料だからと医療機関も余計な治療や薬を出したフシもあったろう。
これら本人負担の話にはリーマン3割のときもそうだったが、医療機関自体の努力は聞こえてこない。

この影響はHIVキャリアの人にも及ぶ、申請すれば障害者手帳をもらえるので医療費は免除されていたがこれからは1割負担になる。

治療には月20万近くかかる高度医療が必要になるから自己負担は月2万近くにもなる。

他にも高度な医療を伴う障害者ならばどれほどの負担になるだろうか。

障害者1級の人では月に8万程度の年金をもらっているが、多くの人が収入のほとんどをこの年金に頼って生活している。
切実な問題になるだろう。

俺の彼氏も視覚障害者であるから、定期検査の回数を先生に相談して減らしてもらおうとか思っているらしい。大丈夫なのかな?

今まで無料だったからどれほどの負担になるのかも想像つかない様子で、すべては来年3月に発覚するようだ。

しかしこの法律の名前、いったいどうしたものかな!

「障害者自立支援法」??

実際の法律の中身は「自立して、やってってください~!」ってことなんでしょ?どこが「支援」してるんだろ?
こうやって聞こえのいいお題目にしてしまう感覚がおぞましい。


年金8万と書いたが、最近多くなっている生活保護の場合ではそれより多くて月12万くらい貰えるそうだ。
下手に時給800円のバイトでコツコツ頑張るよりも保護を受けた方がよかったり?などと計算してしまうほど結構もらえる印象に思う。

若い人でも保護を受けている人は結構増えていて、これからもどんどん多くなっていくだろう。

人生をやり直すチャンスは与えられるべきで一時期を生活保護の世話になるのはいいと思うが、まじめにフリーターしている人の給料とあまり変わらないというのもどうなんだろう?

弱い立場のものがより厳しい立場になる。格差のつく社会かあ・・
小さな政府、俺が思う「小さな」とはこういうことじゃないなあ

公務員改革・医療改革、年金も全部国民に厳しさを押し付けるだけなのか?
リーマンなら10月の給与明細を良く見た?また厚生年金が増額されてますぞ!
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So What?

2005-10-24 00:52:26 | Weblog
松山にあるビックリするほど小さな地下街「まつちか」にラーメンステーションというラーメン屋さんの集まる一角が出きた。

といっても北海道2、九州から2、東京から1のたった5店舗だけどね。
松山では珍しい試みなので興味津々。

彼氏と日曜日にしては珍しく、昼前!?にちゃんと起きて行って来た!!
最近は人が通り過ぎるだけでさびれ気味だった「まつちか」に結構な人手。

それも並んで食べるなんて習慣は松山人には初体験じゃないのかな?
俺たちも40分も並んだ!!
松山では通常は考えられ無いことだよ~都会では当たり前らしいけど。

博多ラーメン「秀」ってとこで食ったよウマかった!

二人で街中をうろついた後、郊外のミスドにお茶しに行った。
先日もらったラッキカードに、もう数枚足せばカフェオレカップやヌードルボウルを貰えるというので(笑)

完全にミスドの罠にはめられてます!
いやいや・・ここのカフェオレ美味しいね。おかわり自由ってのも嬉しい!


でここからが今日の本題。

そこの駐車場に車を止めて車を出る前にね、俺たちはチュッ!って軽くキスをしたんだ。
まあ俺たちには良くあることなんだけど、

そして外に出たら2人組の自転車に乗った体育会系ジャージ姿の女子高生が
「えっ!ええー!?」って何度も振り返って見てんだよ。

男同士がキスしてたの見ちゃったんだろうね。
それも車の中で男女がしてると思ったら、車から出てきたのは男同士!!

何度も振り返えってくるもんだから
俺もハハーンって思って「それが何か?」って見つめて微笑んでおいた。

あんまり落ち着いて当たり前の感じだったからか、
それとも俺の微笑みにやられたか(そりゃないだろうけど!)
女子たちは自転車止めてボーってしてた(笑)

「生」のゲイカップルを初めて見たんだね~。

俺たちは当たり前のように女子の前を通り過ぎてラブリーにミスドへ消えてった。

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自分の価値観を持たないことが幸せ!?

2005-10-22 11:17:05 | Weblog
朝まで生TVとかによく出てくる精神科医で大学受験にも詳しい和田秀樹が2001年に書いた
「モノが売れない時代のバカ売れ心理学」(幻冬舎)というのを読んだ。

そこには、あえて世の中2つのタイプに人間を分けるなら次のようになると書いてある。

なんでも周囲にあわせる「シゾフレ人間」と、自分を持っている「メランコ人間」

今の若者の多数派は「シゾフレ人間」だとか、
1970年前後を境にジゾフレ人間が多くなって、今ではそれが多数派になっているらしい。

若者=多様性・個性的、などと思っては間違いで、
彼らはみんなで同じように奇抜な格好をしているだけ、
みんなと同じでいたい、CDのメガヒットはみんなが聴くから私も聴く、
カリスマを求めてついていきたい、神頼み、責任転嫁、運に身を任せる・・・
などの行動を示すんだとか。

「赤信号 みんなで渡れば怖くない」昔ビートたけしが言った日本人を表した有名な皮肉だけど、
それはメランコ人間が多かった時代の話で、今はなんと

「赤信号 みんなが渡るから渡る」なんだとか!

前者にはまだ悪いことだとの意識がある、でも後者になると完全に思考停止している


また、テレビの出会い系番組の変化についても触れらていて興味深い

70年代「ラブアタック!」
たった一人のかぐや姫を射止めるために複数の男性が競争し、熾烈な争奪戦の後、
勝ち残った男性が女性に告白する権利を与えられる。
努力する男性、待つ女性。確かにそんな時代だった。

8~90年代「ねるとん紅鯨団」
ここから変わってくる。合コンだ。
複数の男女がワイワイ時を過ごし、表面的な部分を見せ合って
フィーリングだけで相手を探す、番組の支配者であるとんねるずが神の声のごとく
内向的な男女を結び付けてくれる。
でもこの時代、最後には男性が自分の意思で相手を選び告白していた。
「ちょっとまったー」と競争する部分もまだ残っていた。

2000年「あいのり」「未来日記」
そしてこの番組に来ると参加者はテレビ局の仕組んだ筋書き通りにそっていく。
そのシナリオに添っていると本当に恋愛感情に発展していく?
他力本願?演じているのか本当なのか意味不明に思えてきます。
視聴者はその台本に共感して見ている。

確かにこれらの変化は若者のジゾフレ化をはっきり示している気がする。
そして、その影響はすべての年代にも襲っていて「ヨン様冬ソナブーム」とつながっていく。
他の人がどう思っているか、どう考えているかが気になって仕方がない。
同じことをしていたら安心する?

周囲とズレてしまうとみんなと一緒にいられないからという理由で、
まわりに合わせて生きるジゾフレ人間は自分で確固たる価値基準を持たないようにしているとか。

そして、政治的には「シゾフレ人間」は主体性を持たないので強く引っ張ってくれる人についていく。
そして今回の自民党大勝。
2001年発行だから後に小泉自民が圧倒的勝利することをこの本は予見していたわけだ。

この、シゾフレ人間とはどういう人たちなのか?このシゾフレ人間こそが現在の商売のターゲットであり、
そこを理解しないとモノは売れませんよ~というのがこの本の趣旨だ。

これを読んでいると、いくら警笛を鳴らし旗振って見せても、
思考停止のままに皆が行くからと崖から飛び降りてしまう集団なんて
止められそうに無い気分になってくる。

ゲイの中でもシゾフレ化はある。
どうせ世間に認められないのだから自分たちの権利拡張など、どうでもよいと考えてしまう傾向とか。
ヘテロ社会が晩婚化していることに乗じて、まだしばらく自分自身と向き合わなくても良いと考えて
棚上げしている様子とか。

うーん、目先の生活にとらわれて日々精一杯と思っているうちに取り込まれてしまうもんなんだよね。
危ない危ない!

自らを結局首しめるこの風潮。これらを防ぐ方法は歴史を振り返ることだそうだ。
どういう流れで現在があるのか?過去を復習し、そして未来を考える。
これらの目線を無くすると、目前のことだけになって不幸な歴史を繰りかえすようだ。
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熟年離婚 多様性を知らない人の老後

2005-10-21 00:56:03 | Weblog
団塊の世代が2007年をピークに大量定年を迎えるのだとか。
それにあわせて始まった渡哲也と松坂慶子が夫婦を演じるドラマ「熟年離婚」がなかなかの好視聴率らしい。定年を迎えた記念の家族のパーティで突然妻が離婚を切り出すのだ!

新聞の記事や本で、仕事だけが人生を決めるひとつの価値観として邁進していた男性はやる事がなくなったと濡れ落ち葉となり奥さんには見放され不幸になるぞ~!とか、今から定年後をどう過ごすのか考えろ!って内容を最近よく見かける。

生き方が様々にあることを知るには小説や映画を見て多様な価値観に触れることが良いとまで書いてくれているものもある。
そうだね、多様性を理解しない人は何かと自分の生き方を拘束し自由を放棄していく、自ら不幸になっていく思考だといっていいのかもしれないね。
押してだめなら引いてみろ、物事を斜めからも見る・・・柔軟な思考には多様性は必須だろう。

たしかに映画や本を読まない人の判断が狭くなっていくのは事実だと思う。
想像力を伸ばしておきたい。

また、60歳過ぎは第3の恋愛期なんだとか。
まだ20年はあろう老後を一緒にすごしたい人と過ごす。
これはゲイが求めるパートナー制度が異性愛者も含めて幸せになれる方法としてスポットが当たってくると思う。

「美田を残すな」とあるように息子たちに多くの資産は残さない考えの人も増えていると聞く。
俺ら30代以下の老後と違って、結構な年金も充てに出来ることから有史以来の豊かで健康、積極的な老人たちがどんどん登場するのだろう。

そうそう、結婚相手(パートナー)は浮気をしてはならない!とガチンガチンに考え過ぎることは関係性を続ける上で邪魔になるとか。
人間は突然恋愛症状に陥るもの!生理的に起こるこの当たり前のことを無視するから大騒ぎになる。

そのことをお互いが踏まえておいた上で刺激をもって結婚生活を送り続けろということだろう。

もともとゲイ同士では、結婚も出来ないから紙切れの拘束も無く、しがらみも無いから別れるのも簡単なのだ。

それだけに本当に大切な仲であるならばお互いに尊重しあって築いていかなければならない「大切なものは手をかけていかないと簡単に失ってしまう」と経験的に理解していくのだと思う。

今は30代以下の夫婦のうち50%も離婚しているとか・・・。

こんな数値を見ると、俺たちゲイは結婚する権利も無いわけだから、異性愛者は夫婦関係にせよ自分自身の鍛錬にせよ甘えた環境にいることを自覚してみてはどうか?と厳しいことを言いたくもなる。

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黒澤明

2005-10-20 00:56:24 | Weblog
土曜夜のテレ朝でやってる香取慎吾のSmaSTATIONで黒澤明を特集してるのを見て、久しぶりに黒澤映画を見直したいと思いだした。

「悪い奴ほどよく眠る」や「生きる」の中で、黒澤監督は社会の本当の極悪を明示している。

それは、

体制によっかかり「私個人の力ではどうにもならないんですから~」と流され、
そのことでより体制を堅固にする役割を無意識に果たしていく人。
そう、普通の人たちこそが悪であると描いていたのだ。

はじめて見たときの衝撃は世代の違う若い俺にも十分な影響を与えた、
骨太な作品だった。

俺が映画の虜になったのは、中学のとき。
黒澤の「乱」を見てからだ。歴史好きであったこともあり「乱」に描かれる戦闘シーン、衣装、セットのすばらしさに恍惚となった。

それをきっかけに年間に何十本も映画館で見る映画少年になっていく。
黒澤の作品で皆にも見やすくて楽しめるのは「用心棒」「椿三十郎」、
このあたりから入るといい。(一応この2本はシリーズもの)

こんなに面白くていいのか?と興奮するだろう、見終わったら三船敏郎のまねをしてズンズンチャッチャと口ずさみながら絶対に肩を切って歩きたくなる!

面白い中にすばらしい批判精神も込められていてしびれる。

黒澤の自叙伝で「蝦蟇の油」というのがあるのだけど、若い人にはぜひお勧め。
とっても前向きに生きる力をもらえる。

今週もSmaSTATIONでは黒澤特集らしい。
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尾辻さんの記事

2005-10-19 01:49:41 | Weblog
先日、日曜日の朝日新聞(2005/10/16)で大阪府議の尾辻かな子さんがレズビアンとカミングアウトしていく様子やその反応などが詳しく載せられていた。

抜粋して書くと・・・
2月の時点で後援会の人に理解を求めて説明している
「議場でプライベートなことを言うのは違和感がある、あくまで個人の問題でとどめればいい」
「スキャンダル扱いされるだけ」とか反対が多かったらしい。

8月、会派の議員にカミングアウト
「全員がそうだと思われたらどうする?」とつぶやく人もいたとか。

そしてパレードでの公表、著書の出版、新聞で大きく取り上げられる。
事務所には当事者から200通もの激励メールも届いたという
「勇気をもらった」「背中をおしてもらった」…

しかし、「あんたのベットの中はどうでもいい」「異常な人が公職について良いのか」との電話も。

府議の中には「レズビアンの人を見るのは初めてで何を話しかけていいか分からない」・・

そして9月の初めての代表質問、会派の代表だから個人的な質問は控えるべきかと思っていた、
仲間の議員から「当事者の声にこそ力がある」と促される、他の議員も大きくうなずく。

10月その質問で、同性のカップルが入居を断られることの多い住宅問題を取り上げる。
議席が少しざわついた。
でも「少数者の抱える問題を解決することは、多くの人に生きやすい社会になる」と訴える。

そして、大阪府では府営住宅の入居者条件を緩和する方向に向かい出した。

本当にありがたい行動だと思う。
はじめは壁もあるだろう、「やっぱり大変だ、無理無理」と思う人もいるだろう。
でもこうやって切り開いていく努力によって変わっていくと思う。
TRYなくして成功はつかめない!

周りは初めてのことで戸惑うだろう、でも考えてもらえばいいと思う。
戸惑ったことが、その人の内面にある差別意識が現れたことだと感じてもらおう。
多分、会派の仲間は考えてくれたのだろう。
ゲイやレズビアンの問題が変態性欲の問題でないことも突きつけて行こう。

府議会などというドノンケオヤジの世界で凛と頑張っていくには相当大変な苦労があるだろう。
俺たちも何か応援できないか。

そして俺たち自身は、自分の身近なところで何が出来るだろうか。
俺たちもこの世代において何かをしていく責任がある!



ハーヴェイミルクの演説から・・

この国のどこかで、若者が自分がゲイだと気づくとする
両親にばれたら勘当されるし 級友にはあざ笑われる

道徳主義者はテレビから説教をたれる
許される選択は「隠し続けるか」「自殺」だ

ある日、新聞に『同性愛者 当選』と出る
新たな選択は―
「カリフォルニアへ行く」か「残って闘うか」だ

当選の二日後、若い声の電話を受けた
ペンシルバニアからの「ありがとう」だった

ゲイを当選させるべきだ

そうすれば、たくさんの彼のような子供も
より良い世界と明日への希望が持てる

希望がなければゲイだけでなく
黒人も アジア人も 障害者も 老人も
希望や精気(エッセンス)がなければあきらめてしまう

希望のない人生は生きるに値しない
あなた、あなたが彼に希望を与えなければならない

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