The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett) 価格:¥ 1,261(税込) 発売日:1991-12-05 |
世捨て修行者トマスの言葉にふっ切れた?コーベット,ついに,うじうじ(笑)修道僧達に,ぶちキレ。「本当の事を言わねば,日暮れまでに塔で会う事になるぞ!」塔とは,当時警察機構を持っていたロンドン塔の事ですね。
コーベットは,ド・モンフォールが生前杯と一緒に使用していた儀式用の器セットを見せてもらいます。それは4つの鍵で厳重に保管されておりましたが,中身を見てコーベットは超びっくり。何に驚いたって,王様も羨ましがるほどの贅沢な品だったので。。そして問題の杯。それは黄金に宝石の飾りを付けた,少なくても100年以上経っている物だそう。
これと似たカップはないと改めて確認後,コーベットは今度はド・モンフォールが最後に残したはずの書類を取り寄せますが,こちらはほとんど役立たず。
コーベットは,とりあえず,ド・モンフォールの口座関係台帳類を自宅に持ち帰ってチェックする事に。プランプトンは抵抗しますが「これは王から請け負った仕事。王の遣いに言っても埒は開かぬ。王に直接申し立ててくれ。」(いいねぇ,これ私も使いたい(爆))
ジョン・ド・イヴデンがやってきて,実は自分はワインを飲まなかったと告白。過去の過ちから,決してワインを飲まない事にしているのだそうですが,何を今頃になって?と怪しむコーベット。彼は,雑談を装って,ここの僧が儀式の時どのように衣装を着るのか説明させます。
The usual garments. We wore out robes and over them the long, white alb fastened by a gold cord, the amice, a strip of silk on our wrists, the stol about our necks. Over that the chasuble.
Wikipediaのリンクを参考に,どんないで立ちか想像してみましょう。(いや,私は犯行方法より,当時の坊さんの服装に興味あったんで(笑))ちなみに日本語でalbはアルバ、amiceは肩衣、chasubleはカズラ、だそうです。
いぶかしがるド・イヴデンを後に,外に出たコーベットを掴んだのは,例の高級娼婦さんでした。ご自分から登場とは。。
アビゲイルと名乗った彼女,ド・モンフォールから与えられた娼家を営んでいるそうですが,どこかミーヴにも似た大変理知的な女性で,コーベットはちょっと興味をそそられます。(私的にはハリポタのベラ姐さん等を演じているヘレナ・ボナム・カーター辺りがぴったりの雰囲気だわ。)しかしアビゲイルは,聖職者のくせに勉強もせず傲慢なド・モンフォールが嫌いで,「誰かが殺してくれなかったら,私がやったわ。」コーベットは思わず「あなたはこの町で最も正直な5人のうちの1人だ。」と声をかけます。
夜のお祈りの終わった後の教会で。
ここで犯人登場。この本短いのにちょっと時間かかり過ぎで,すっかり忘れていたのですが,あ~そうか,あの人(でも名前はまだ出てないよ,もちろん)が犯人だったのね。実は犯人のホントの狙いは王様。ド・モンフォールが死んだのは,痛恨のミス,ですが,不人気の僧が死んでくれて嬉しい。。。しかし,コーベットも気に入りません。すぐに計画を実行に移す事でしょう。。。
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