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ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Things Fall Apart (12)

2008-03-18 21:53:37 | BookClub
翌日は,オビエリカの娘アクエケのウリ(婚礼の儀)の為,近隣は大賑わい。ウリは女中心の行事で,アクエケのお母さんはおおわらわです。両親,親類の他に,もう少し範囲を広げ「ウムンナ」と言われる縁者が全て招待されます。

オコンクォの妻達も出かけて行きます。早朝にチエロがエジンマを背負って帰り,無言で行ってしまい,エジンマはまだ寝ています。エクウェフィは疲れてぐったり。第1夫人は「あんた疲れているわよ。休んで行きなさい」と言い,オビエリカの妻には伝えておくから,と,ンウォイェや他の子供達,第3夫人オジウゴと一緒に先に出ます。少し経ってエジンマが起きてきます。オコンクォは,実は彼も疲れていましたが,表には出しません。

オビエリカの家は,曰く「アリ塚のよう」女達は鍋を使って料理,男達はヤギを絞め,子供達は水くみ。まるまる太ったヤギはオビエリカがこの日の為にウムイケの市場から買ってきた物。大変大きな市場だそうです。

その時,「牛が逃げたぞ~!」の叫び声に,女性達は慌てて全員外へ飛び出します。(でも火を付けっ放しではよくない,と数人の女性が残りました。)早く取り押さえないと,畑などを荒らされてしまいます。実は,牛の持ち主には,重~い罰金が課せられ,女性達はそれをお互い分けるんですよね。でも,牛の持ち主の奥さんが,あまりがっかりしてない様子なので,これって,女性のお楽しみなのかな?

そして男達が集まってきました。ここで,一緒に読んでいた人が指摘したので気付いた事ですが,彼らは他人の家に行くのに,自分のヤギ皮バッグと,ヤギ皮座布団,村の広場に行く時には自分用のスツールを持って行くんですね。バッグは普通として,自分用の座布団や椅子を持って行くという習慣は,アジアや西洋ではキャンプやハイキング以外ではあまり見かけませんね。数年前なら「そりゃー不便だ」と思ったでしょうが,今考えると,なかなかエコの精神が進んでるな~と思いますね。

もうすぐ婿の親類が到着という段になって,オコンクォは,長老エゼンワと,「ワインの壷を最低でも30は持って来てもらわなくてはね。」な~んて話しております。やがて彼らが壷を持って到着。25まで数えた所で一旦ストップし,思わず心配になりました(笑)が,結局50以上の壷が届きました。最後に花婿が年上の親類達と登場。

両家が揃った所で,花嫁の母が,花嫁,他の女達を従えて登場します。彼女達が去った後(あら,ずっと一緒じゃないのね),男達はコーラ割りの儀式。そしてお互いに「今日の善き日を。。。」のご挨拶の後,披露宴,開始です。先程のワインを4~5人ずつの男達で頂きます。

そして夜,人々は歌ったり踊ったりして楽しみます。花嫁は鶏を捧げて踊ります。花嫁は,これから7週間かけて,それぞれの村の主な人達(オコンクォのような)を訪ねながら,花婿の家まで行くのだそうです。


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