ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Shahnameh : 10 The Return of Kai Khosrow (3)

2010-12-18 10:49:55 | Kindle
これを知ったPiranは、Kai Khosrowを連れ戻すようKelbadと300人の部下に命じます。Kelbadは、街道筋で疲れて休んでいた一行を発見しますが、用心棒Geewを見て強そうだ(^^;)と退散。Piranは呆れて自ら1000人の部隊を引き連れ出陣…というのもPiranはAfrasiyabの怒りを恐れたからです。迎え撃とうとするKai Khosrow、ですがGeewはこれを止めます。「私が死んでも父と8人の兄弟がいます。しかしあなたはお一人です。もしその首が切られたら、誰が王冠を被るのです?」

そしてGeewはPiranとサシで戦い、彼を捕らえてKai KhosrowとFerangisの前に連れてきます。PiranはKai Khosrowに、慈悲は無用と言いますが、Saiawoshの悲運を嘆きます。あなたとお母様を生きながらえさせたのは私です、でももう私の命をお絶ち下さい。。これを聞いた母子は涙々……Ferangis「Piranの優しさに救われました。私達が恩返しをする番です。」

しかしここでGeewが「王妃さま、私は大地をPiranの血で汚すと神に誓ったのです。どうやってこの誓いを逃れましょう」するとKai Khosrowが「あなたのような英雄が神の誓いを破ってはいけない。あなたの心と神への誓いを両方満たさなくては。Piranの耳に剣を刺すのだ。そしてその血を地面に落とそう。さすればどちらも満たされるであろう。」

(覚えてる?この人Afrasiyabの前で、自分がいかに愚かかを演じたよね。それにしても、復讐を「誓う」とはそういう意味だったんですね。現代の人はこの言葉を軽く使い過ぎているのかも…(汗))

そしてGeewはKai Khosrowの案の通りにPiranの耳を切って(でも痛いよ(汗))地面に血を落とし、軍船に縛り付けて、妻Gulshehrのみがその綱を解けると約束させ、先へ進みます。

一方気を揉んでいたAfrasiyabは、Piranが船に縛り付けられているのを見て怒り千万、GeewとKai Khosrow、Ferangisへの復讐を「誓い」ます。(Ferangisは彼の娘、なので、Kai Khosrowは孫のはずなんだけど、それも関係ないんですね(汗)←奥さんたくさんいるからな(^^;))

さてGeewの一行は急がなくてはなりません。しかし、川を渡る船の船頭に足元を見られます。川の水量は多かったですが、仕方なく、一行は馬でそのまま渡ってしまいます。ただし、追っ手がぎりぎりまで迫っていました。Afrasiyabは船頭に命じて川を渡ろうとしますが、ここは越えられないと悟り、仕方なく引き返します。

Kai Khosrowの一行は、Kai Kawousの元に到着。Geewが全てを説明すると、皇帝は一行を大歓迎。国民も皆Kai Khosrowを跡継ぎと認めます。ただ、ToosはKai Kawousの息子Fariborzが跡継ぎになるべきと考えていたので、やや不機嫌。なぜAfrasiyabの血縁者を?と尋ねると、Geewがこう答えます。「Saiawoshの息子が跡継ぎのなるのが正しいのだ」しかしToosは全然納得しません。

そこでKai Kawousは次のような案を出します。国境のBahmanの砦はDeevが支配していて人間の手に落ちた事がない。Kai KhosrowとFariborzを行かせ、この砦を制圧した方を跡継ぎとしよう。

かくして、FariborzとKai KhosrowはBahman制圧の旅に出かけます。先攻のFariborzは肝心のDeevに逃げられ全く歯が立たずKai Khosrowの番。彼は琥珀の香り(ってどんな香りだ?)付きの手紙を出します。内容はOrmuzdの名に於いてこの場を自分に与えて欲しい、そして槍の先にその手紙を付けて、城壁の中へ放り込みます。すると世界は一瞬暗くなり、再び明るくなった時、城は消えたのでした。

(う~~んどうしてでしょうねぇ? 全知全能の神Ormuzdの名前を使ったからDeev達は退散したという事(^^;)?)

…という事で、賢いKai Khosrowが王座を継ぐ事になりました。


読んだ本リスト6

2010-12-18 10:30:19 | 読書
The Prince of Darkness (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
Paul Doherty
2010/6/13~2010/7/17
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リニューアル! このシリーズのこれからが楽しみです。


The Poisoned Chalice (Tudor Mysteries 2)
Paul Doherty
2010/4/15~2010/6/10
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シャロットシリーズはドハティ最高峰と宣言しよう!


The Secret Life of Bees
Sue Monk Kidd
2010/1/8~2010/4/9
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映画版の配役がピッタリ過ぎて怖いです(爆)


Story Layla & Majnun
Nizami
2009/12/10~2010/03/07
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A Thousand Splendid Sunsの副読本。中東のロミオとジュリエット


Shahnameh
Ferdowsi
2009/11/24~2010/01/03
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面白いのでついつい最初から読んでしまう事に。。。(笑)


A Dog of Flanders
Ouida
2009/11/08~2009/11/08
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もう1つKindleで挑戦


Rostam and Sohrab
Ferdowsi
2009/11/01~2009/11/07
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Kindleで初挑戦です


The Angel of Death (A Medieval Mystery Featuring Hugh Corbett)
Paul Doherty
2009/08/30~2009/11/01
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こちらも久しぶりコーベット


The Anger of God (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
Paul Doherty
2009/07/05~2009/08/30
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1年ぶりのアセルスタン!


A Thousand Splendid Suns
Khaled Hosseini
2009/05/08~2009/07/04
感想はこちら
Khaled Hosseini第2弾


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Shahnameh : 10 The Return of Kai Khosrow (2)

2010-12-18 10:11:06 | Kindle
一方、イランからSaiawoshの仇討ちの軍が来ると知らせを聞いたAfrasiyab、1番お気に入りの息子Sarkhaにこれを迎え討つよう命じます。しかしSarkhaはRostamのキャンプに攻撃を仕掛けて捕まって、殺されてしまいます。これには、さすがに最近いい人になっていたAfrasiyabもたまらず、復讐を誓い、自身が出陣。すると今度はPiranの弟PilsamがRostamと戦う事になります。Piranは止めますが若いPilsamは聞かず、Rostamは当然のように彼をすさまじい怒りをもってやっつけてしまいます。その上馬の上から彼を片手で持ち上げ、「この男に金の服を着せてやれ。私が青くしてしまった」…これでTuran軍はすっかりやる気を無くしてしまいます。

ついにAfrasiyabも撤退せざるを得ない状況に。彼は、Saiawoshの子をどうしたものかとPiranに相談しますが、Piranは急いで殺す必要はありません、イランに噂が漏れないよう遠くに送りましょう……。そしてAfrasiyab自身も中国国境へ撤退しました。

イラン軍は厳しく攻め、Turanを占領したRostamはAfrasiyabが座っていた玉座に座り、そのまま7年の月日が流れました。しかし8年目にKai Kawousの意向で皇帝の傍に戻りました。それを察知したAfrasiyab、戻ってきますが、我が家の変わり果てた様子に愕然。自分の軍勢に命じて仕返し作戦。戦争で土地が荒れ、おまけに7年の間は天が雨を降らせてくれず、肥沃だった土地は荒れ放題になりました。

そんなある日の事、鍛冶屋Kawahの子孫、年老いたGoodarzがある夢を見ます。雲の中にSerosch神が現れ、「よく聞くのだ。TuranにSaiawoshの勇敢でしっかり者の息子がいる。その少年Kai Khosrowのみがイランを救済できる。そなたの息子Geewに彼を捜させるのだ。」

Goodarzが息子Geewにこの話をするとGeewは快諾。供は誰が良いかと聞く父に「他に誰もいない方が良いでしょう。馬だけで良いです」と言って出発。

しかしそれはまた厳しい旅でした。7年(また7年か(^^;))の間捜し続け、もう、父上の夢を見せたのはDeevでないか(笑)と思い始めた頃、…ついにその時が来ました!

森の中の噴水の脇に、杉のようにほっそりとした若い男性が座っています。手にワインカップを持ち、花の王冠を被って(このモチーフ、あの中東のロミオとジュリエットのラストに似てるw)、気品のある物腰。思わず前に進み出て
「これが王でなければ私はもう捜索を諦めます。何故ならあなた様はSaiawosh様とうり二つなのです。」
するとKai Khosrow
「Geewよ(何故名前知ってるんだ?)、良く来てくれた。Toos、Goodarz、RostamやKai Kawous様の様子を聞かせておくれ。皆様はこのKai Khosrowをご存じなのか?」
Geewはこれを聞いてとまどいます。(やっぱり)
「どなたが、GoodarzやToosやRostamやKai Kawous様の事を話されたのです?何故私の名をご存じなのですか?」

Geewが来るという事は父Saiawoshの予言だったそうで。

Geewは念のため、Kai Khosrowの「Kaianides」のマークを確認。(そういうのがあったんだ)Kai Khosrowは腕をまくってマークを見せます。(どんなマークなのか説明がないっ)何でもKai Kobadの時代からあるそうです。

2人はSaiawoshの町に向かいました。Ferangisが歓迎してくれましたが、長居は危険です。おそらくSaiawoshに頼まれた事、山に行って剣と馬(Behzah)をゲットする方法を手早く説明します。しかし少なくても21年+数年経っているのに、同じ馬使えるのかねw …しかしまあとにかく、言われた通りに馬と武器を持ち帰ったKai Khosrowに、Ferangisは父の鎧を与え、Ferangis自身も鎖帷子を着て馬に乗って(お~エオウィンみたい)Afrasiyabの国から逃れます。(FerangisってAfrasiyabの娘、だよ)



Run!Run!Run!