ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

Shahnameh : 前半 感想

2010-01-04 00:14:32 | Kindle
Shahnameh前半、Sohrab誕生の直前の章までを読んだので、とりあえずここで一旦終了と致します。

いや~~~、なかなか面白かったです。(^^)
特に6章でRostamが行方不明のイラン軍を探しに行く話は、1000年も昔に書かれた物とは思えない位わくわくでした。安全だけど遠い道と危険だけど早い道の選択、ドラゴンとの戦い、魔法使いのテーブル、暗闇に囚われるShahの軍、7つの山を越えてWhite Deevを探す。。。これってもう立派なファンタジー。それぞれもうちょっと深く掘り下げれば、現代でもそのまま通じてしまいますよ。それにしてもRakhshは強い!(笑)ライオンを踏み殺してしまうなんて。

Ferdowsiさんの時代にShahをただの人間にして良かったものかどうかわかりません(^^;)が、皆なかなか人間臭い部分があって、それもまた楽しいです。Shahが人間臭いと言えば、最高の英雄Rostamもキレ易かったり、ツッコミ所満載です。

Sohrabの話もそうでしたが、イスラム教が広まる以前の話ですので、女性が生き生きとして逞しく描かれ、魅力的でした。勝手に敵国のZalに恋してRostamの母となったRodabehもですが、娘が好きになった一家に1人で乗り込んだRodabehの母Sindokht、父の陰謀を見抜き、同じおバカでもオヤジに付き合う位なら夫を選んだSoodabehも。(笑) Zalの育ての親巨鳥Simurghも良いですねぇ。

もしかすると、このお話を読んで育った子供達の住むかの地には、Ferdowsiさんの他にも、トールキンにもローリングにも匹敵する優れたファンタジー作家がたくさん埋もれているような気がしてなりません。

中東のお話というと、アラビアンナイト位しか知りませんでしたが、このお話はもっと世界中に知られても良いと思いますよ。


Shahnameh : 7 Kai Kawous Committeth More Follies

2010-01-04 00:05:34 | Kindle
章題見て、あらあら(^^;)

Hamaveranの王はペルシャの支配を逃れようとしていました。しかし、Kai Kawousが出陣してこれを鎮めます。その時家来が、Hamaveranの王には美しい娘がいますと耳打ち。これを聞いたKai Kawous、早速娘を差し出すよう、Hamaveranの王に命令。

Hamaveranの王には、Soodabehという美しい姫がいますが、娘が恋しくてならないお父ちゃん、泣く泣く差し出します。パパの心配をよそに、Kai KawousもSoodabehも互いに一目で気に入りました。

ところがこの馬鹿父(^o^;)、娘奪回計画に乗り出します。自領内で宴会を催す事をShahに提案します。

(一見ここまではおバカはHamaveranの王に見えますが。。)

Soodabehは父の誘いをアヤシイと見抜き(しっかりした娘だ(笑))Shahに行かないよう進言しますが、Shahはこれを無視。いそいそ出かけた所をまんまと舅に捕らえられ、海辺の空まで届く高い塔に閉じ込めてしまいます。これに激怒のSoodabeh、夫と同じ所にいたいと、一緒に塔へ。

Shahの留守に気付いたAfrasiyab、早速イラン攻撃に入ります。この話を聞いたRostam、Kai Kawousの思慮の無さに激怒。早速Hamaveranの王に打診します。Hamaveranの王は攻めてきたらShahの命はないと脅しますが、そんな事Rostamに通じるわけもなく、さっさとShahと姫は救助されます。


これを見ていたAhriman、さらにイタズラを仕掛けます。
またしてもDeevをKai Kawousのもとに送り込み、今度は、太陽と月を支配しませんか?と持ちかけます。これに乗せられたKai Kawous(どうして乗せられるの?(爆))、王座の周りにアロエのフレームを立て、槍を立ててヤギの肉を刺して、4羽の鷲にこれを運ばせますが、砂漠の真ん中で墜落。幸い、Shahは一命を取り留めましたが、周りに世話をしてくれる人のない砂漠に落ちて、必死に神頼み。後で助けに来たRostamにきつ~~~いお灸を据えられた事は言うまでもありません。(笑)


Run!Run!Run!