昔の女の子としては

2012-02-09 15:04:58 | インポート
※ 相棒の感想はこの後ろに入っています。

今週は週の初めから寒さで冷えたためか、肩や背中の痛みで眠れなかったりして調子が悪く、今日はやっと少し暖かくなったと思えば風邪気味というなんだかめちゃくちゃな日々だ。今日は木曜日だが、聖書の集いはお休みするつもり。また風邪が本式にぶり返してはかなわないから。

こんな時は何か気分転換になるものが必要だ、というわけでこのあいだNHKオンデマンドで見て以来気になっていた、昔のザ・タイガースの音楽ビデオを検索してみた。するとあるある、懐かしい好きだった曲や当時の様子を、ひさしぶりに見たり聞いたりした。

若かったあの頃、今は大豚トン子さんの当方も子豚コロちゃんくらいだったなあ。いまだに可愛いもの、美しいもの、面白いものは大好きなのだが、あの当時もそうだった。でも、純関東圏育ちだから宝塚というのは何かちょっと手がのびなかったなあ。女性が男役というのは今も何か今いちだ。お父さん子の女の子だったから精神的な面での女性性が苦手なのだ。ねちねち、ねちねちした部分のことだ。まあ、男性の心の中にも存在していていろいろ悪さをしているわけだが。

しかし、手塚治虫先生の漫画の世界の男装の女子はお気に入りだったりしているから面白い。美しさで許せるのですな。生身の女性の男装も美しいは美しいものの、昔から女性ばかりの世界が多かったから実情がわかりすぎていてどうもだめだ。

それはとにかく、その昔のザ・タイガースは今見直しても、どうして女の子たちの憧れの的だったのが実によくわかる。揃いも揃ってかっこよくて、きれいで、品がよくて、ほかのグループより飛びぬけていたのだもの。ジュリーの歌唱力、声は今も相変わらずすばらしいが、若いころのトッポの声、本当にすばらしかった。だから前から「緑の丘」とか「帆のない小舟』をもう一度聞きたいと思っていた。歌う声ははっきり言ってきちんとしたボイストレーニングをいつでも怠らないようにしないと若いときのような発声はむずかしいのだ。どうしても音が下がってしまう。ぜひともここは昔の音で聞きたかったのだ。

昔のビデオがアップロードされていたおかげで、当時の澄んだ高い歌声が再び聞けたわけだ。もちろん、今は今のよさがあるのも確かだが、あの時代の歌声は心の奥にしみ込んでいるのだから仕方がない。もっとも、最近は音楽業界も恐ろしく世知辛くなっていて、これは再販して売れそうだとなると、信じられないようなものまで削除されるからいつまでネット上に乗っていてくれるか怪しかったりする。たとえば、宍倉正信さんといってわかる方がどのくらいおいでか? この方の歌う『桜井の別れ』が消えてしまったのだからいやになる。右翼の街宣車が流しているような品のない歌声とは大違いなのに、実に残念だ。

とにかく、昔の女の子の成れの果てとしてはぜひともひとつだけ言いたい。あんまりやたらに商業主義ばかりで行くと、肝心の歌が人々から忘れられてしまうかもしれない、ということもよく考えてほしい。