今週の相棒10-4・・・こうも不況が長引きさえしなければ

2011-11-10 11:05:05 | インポート

夕べの『相棒10-4』の話です。実は昨日は当方自身、お金の話でごたごたしていて、今日もuhuruのほうにはその話を書いたくらいです。今の時代、国も個人も今や実に大変なのです。

昨夜の『相棒』はこんな時代ならではのお話しで、中小企業の運送屋さんの社長が殺されて発見されたところから始まりました。残されていた書類は借金の関係ばかり。1課の刑事さんたちだけでは手に負えない数字の山。

というわけで元2課にいた右京さんが借り出されて数字の計算に追われる場面、流れている音楽はいつも「相棒』の中では、うんざりモードの場面で使われている音楽だったのには笑えました。

苦労して数字の山を計算していってわかったことは、会社が大赤字であり、倒産しておかしくない状態を、高利の闇金融からの融資でなんとか保たせていた事実。更に調べていくと、闇金融の取立てに苦しんでいた被害者が同時に、その闇金融にせっつかれて、他の会社の取立てをする側になっていた事実も出てきました。

従業員にも慕われる良い経営者だった被害者はいったいどうして、誰に殺されたのか。

『相棒9』の、ボーダーラインという話の中では、今の時代の社会の構造に押しつぶされていく個人を描いていましたが、今回は人を雇って使う側もまたこの時代の波に翻弄されている状況を語っているのでした。

いったい、どこでどうなってこの国の歯車が順調に回らなくなってきたのか、実に考えさせられます。日本の経済が右肩上がりの時代に青年期を過ごした当方、あのバブルを境に始まった日本の低落状況、いまだにどこか信じられない思いですねえ。

けれども、世界経済はユーロ圏を中心に危ない瀬戸際に立っているし、今はいいけれどいずれ、中国の状況が変わった時を想像すると実に恐ろしい。ドラマの世界どころではなく、この時代は大きな転換期にたっているのでしょう。