peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

平家物語ゆかりの地を巡る旅 京都19:祇王寺と冬牡丹(その2)

2010年02月15日 | 平家物語ゆかりの地を巡る旅

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 祇王寺の本堂前に、鉢植えの白花牡丹が展示されていました。「連鶴」という名札が付いていました。

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 庭に直接植えられているように見える牡丹。「八千代椿」cv.Yachiyotsubakiという名札が付いていました。

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 智照尼を讃える石碑:智照尼は生を平城の地にうけ長じて技芸の道に入り○名天下に謳はる昭和11年7月仏心をおこし当祇王寺に隠棲しひたすら祇王祇女仏御前の菩提を弔い清浄な信仰生活を続けて33年平家の哀史に残る祇王寺を永遠に伝え祇王尊尼への報恩感謝の意を表さんがためその歌碑を建て以てその冥福を祈らる誠に奇善行の至りなり、ここに祇王尊尼800年に当り録して智照尼の徳を讃す 昭和44年10月1日 大覚寺門跡 全冝撰並書

http://www.ntv.co.jp/shitteru/next_oa/000827.html [知ってるつもり?!2000/8/27放送 奔放に生きた女たち・尼僧 高岡智照]

http://blogs.yahoo.co.jp/kishiym/45917797.html [祇王寺-こころの赴くままに-Yahoo!ブログ]

http://kotobank.jp/word/%E9%AB%98%E5%B2%A1%E6%99%BA%E7%85%A7%E5%B0%BC  [kotobank:高岡智照とは]

http://blogs.yahoo.co.jp/miwaha425/804717.html[祇王寺~嵯峨野~みわはの着物日記~]

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 17種類もの苔の写真が掲示されており、「祇王寺の苔」も12種ほど展示されていました。

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 めでたい名前の草木「一両(アリドオシ)」「十両(ヤブコウジ)」「百両(カラタチバナ)」「千両(センリョウ)」「万両(マンリョウ)」が展示されていました。

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 (上と下)この白牡丹には「島大臣」cv.Shimadaijinという名札がついていました。

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 (下の)白牡丹には「連鶴」cv.Renkakuという名札がついていました。

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(下)滝口寺への直接通路

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平家物語ゆかりの地を巡る旅 京都18:祇王寺と冬牡丹

2010年02月15日 | 平家物語ゆかりの地を巡る旅

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 この冬牡丹には「八千代椿」という名札がついていた。

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要所要所にこのようなマップがあるので、目的地に迷わずに行けると思います。

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 祇王寺と滝口寺のすぐ手前に壇林寺がありました。

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祇王寺の入口が見えてきました。野宮(ののみや)神社に立ち寄ったりしていたので、ここに到着したのは9:30頃になっていました。(見学予定時間は、滝口寺と合わせて8:45~10:00時)

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 祇王寺の山門(入口) 表門は普段閉じられているので、左手奥の脇の門から入る。脇門左側に緩やかな石段を登った奥にある寺も、「平家物語」ゆかりの滝口寺

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  祇王寺(往生院):往生院祇王寺と号する真言宗の寺である。寺伝によれば、この地は、平安時代に、法然上人の弟子、念仏房良鎮が往生院を開創し、後に祇王寺と呼ばれるようになったと伝えられている。

 平家物語によれば、祇王は、平清盛に仕えた白拍子であったが、仏御前の出現により清盛の心が離れてしまったので、母刀自(とじ)、妹祇女と共に出家し、当地に移り住んだ。後には、仏御前も加わり、念仏三昧の余生を送ったと伝えられている。

 現在の本堂は、明治28年(1895)に再建されたもので、堂内には、本尊大日如来像をはじめ、平清盛と祇王ら4人の尼僧像を安置している。境内には、祇王姉妹等の墓と伝える宝筺印堂及び平清盛の供養塔などがある。京都市

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 祇王寺の表門:左側に鉢植えの冬牡丹が飾られていました。(最初の画像)

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祇王寺の本堂:苔庭の黄緑色が心を癒してくれます。

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黄緑色の苔で覆われた祇王寺の庭

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控の間の丸窓(「吉野窓」という):光の入り方によって影が虹色に映るという不思議な窓

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左:祇王・祇女・母刀自の墓(宝筺印塔)、右:平清盛の供養塔

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「妓王妓女佛刀自之旧跡」の標柱:詳しい事は下記の「公式ホームページへ」

http://www.giouji.or.jp[祇王寺の歴史]

http://www.mapple.net/spots/G02600256401.htm [祇王寺(京都府京都市右京区)の情報-MAPPLE観光ガイド]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%87%E7%8E%8B%E5%AF%BA [祇王寺-Wikipedia]

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庭園に植えられていたフユボタン(冬牡丹):このボタンには「島大臣」の名札がついていました。

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ボタン(牡丹) ボタン科 ボタン(パエオニア)属 Paeonia:ボタン属は、ヨーロッパ、温帯アジア、アメリカ北西部、中国などにヤマシャクヤク、シャクヤク、ボタンなど33種の宿根草、低木が分布する。

ボタン(牡丹)Paeonia suffruticosaは、中国原産の落葉低木で、古い時代に日本に渡ってきた。現在は日本ボタンとして発達している。茎は直立し株立ちとなり、高さ2mぐらいになる。葉は有柄で、互生、2回羽状または2回3出葉、全縁、無毛である。茎の先に大きな1花をつける。花径は品種によって異なるが、20~30㎝の大輪もある。一重咲き、八重咲き、花色は紅、桃、紅紫、白、黄などがあり変化の幅は広い。根の皮を薬用にする。

園芸品種に、花王cv.Kaou、花競cv.Hanakisoi、奇縁cv.Kien、金帝cv.Kintei、黒光司cv.Kokukoushi、日照cv.Nisshou、連鶴cv.Renkaku、麟鳳cv.Rinpou、島大臣cv.Shimadaijin、太陽cv.Taiyou、玉緑cv.Tamamidori、八千代椿cv.Yachiyotsubaki、八重桜cv.Yaezakuraなどがある。栽培:繁殖は接木。花期:5月頃。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]


平家物語ゆかりの地を巡る旅 京都17:野宮神社と馬酔木(あせび)

2010年02月14日 | 平家物語ゆかりの地を巡る旅

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 野宮(ののみや)神社の標柱

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 野々宮神社は、この美しい竹林の道の先にありました。

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京都奥嵯峨(京都市右京区嵯峨鳥居本小坂)にある祇王寺と滝口寺を訪ねる途中にあった野宮(ののみや)神社(京都市右京区嵯峨野宮町)に立ち寄りました。野宮(ののみや)は、その昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれる)が伊勢へ行かれる前に身を清められた所だそうです。

 http://www.nonomiya.com/ [野宮神社 源氏物語の宮]

http://www.nonomoya.com/yurai.html [野宮神社の由来]

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「黒木の鳥居」と「小柴垣」(「黒木の鳥居」は、樹皮がついたままの鳥居で、古代の鳥居の形式を伝えているとのこと。)本殿の祭神は野宮大神(天照皇大神)。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%AE%AE%E7%A5%9E%E7%A4%BE [野宮神社-Wikipedia]

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本殿  祭神は野宮大神(天照皇大神)

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 (本殿左)白峰弁財天(芸能上達)

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 (本殿左)野宮大黒天と神石(「お亀石」):良縁結婚。縁結びの神様としても有名で、大黒天にお参りし、その横の「お亀石」をなでながらお祈りすれば、一年以内に願い事が叶うと言われているとのこと。

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 (本殿右)愛宕大神:鎮火勝運

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謡曲「野宮」と野宮神社:晩秋のある日、旅僧が野々宮にやって来ると、一人の艶かしい女が現れ昔を語る。六条御息所(みやすどころ)が光源氏との愛に破れ、伊勢の斎宮になる娘と野々宮にこもったとき、光源氏はここまで会いに来た。

 「今日はその記念日なので、私はそれを忘れかねて、さ迷い出た御息所の幽霊である」といって黒木の鳥居の陰に消える。やがて御息所の亡霊が現れ、賀茂の祭で葵上(あおいのうえ)と車争いで屈辱を受けたことや、光源氏が会いに来たことなどを懐かしんで舞を舞い成仏していく。

 このように謡曲「野宮」は、源氏物語から取材した曲で、神社境内にはゆかりの黒木の鳥居や小柴垣などがある。謡曲史跡保存会

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境内には苔を用いた美しい庭園として有名な「野宮じゅうたん苔」がある。源氏物語「賢木」の巻にも現れ、謡曲「野宮」の題材ともなっている。

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 天皇が代替わりすると、未婚の皇女・女王の中から新たに斎王が卜定され、嵯峨野の清らかな場所を選んで作られた野宮に入って一年間潔斎した後に伊勢神宮に向かったという。その時の行列を「斎王群行」といい、現在では毎年10月の例祭において「斎宮行列」としてその様子を再現しているとのこと。(掲示板に写真が掲示されていました。)

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http://www.mapple.net/spots/G02600255501.htm [野宮神社(京都府京都市右京区)の情報-MAPPLE観光ガイド]

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アセビ(馬酔木) ツツジ科 アセビ属 Pieris japonica

山地のやや乾燥した所に生える常緑低木~小高木で群生することが多い。。庭木としても広く植えられている。高さは1~4m。葉は互生し、長さ3~8㎝の倒披針形で、厚い革質で光沢があり、縁には鈍い鋸歯があり、両面とも無毛。花期は普通3~4月。枝先に円錐花序を出し、白い小さな花が多数垂れ下って咲く。花冠は長さ6~8㎜の壺形で、先は浅く5裂する。雄しべは10個で、花糸には短毛があり、葯には刺状の突起が2個ある。雌しべは1個。

蒴果は直径5~6㎜の扁球形で上向きにつき、9~10月に熟す。有毒植物で、馬が食べると苦しんで、酔ったようになるので「馬酔木」の名がついたという。万葉植物のひとつ。花がピンク系の園芸品種もある。別名:アシビ、アセボ。花が全部上向きに咲くものをウケザキアセビ f.antrorsaといい、京都府久美浜町に自生する。用途:庭木、床柱、薪炭。分布:本州(山形県以西)、四国、九州。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑「日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」より]


平家物語ゆかりの地を巡る旅 京都16:祇王寺まで歩く

2010年02月14日 | 平家物語ゆかりの地を巡る旅

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2010年2月5日(金)、「平家物語ゆかりの地を巡る旅」第2日。ホテルを予定通り8:00時出発。最初に訪れるのは、奥嵯峨にある祇王寺。平家物語巻第1「祇王」で語られた悲恋のヒロイン白拍子・祇王・祇女姉妹及び仏御前ゆかりの尼寺である。そして、この祇王寺に隣接する滝口寺も訪れることになっている。(8:45~10:00時の予定)。

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 有名な桂川(大堰川)と渡月橋

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バスが駐車した京都市営東山観光駐車場

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駐車場のすぐそばに臨川寺があり、巨樹が聳えていました。

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 先を歩いていた人たちが周辺のマップを見ていました。ここから祇王寺までは1km以上ありそうです。

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 道の右側には嵐山駅がありました。

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 先行した人たちが入って行きます。「天龍寺境内に通り抜け出来ます。お気軽にお通り下さい。」と書いてありました。緑の多い閑静な道でした。

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 天龍寺に出ました。石仏たちが並んでいました。

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 この竹林の道を抜けた辺りに野宮神社がありました。予定外でしたが、見学しました。

目的地の「祇王寺」と「滝口寺」は、未だ未だ先のようです。


平家物語ゆかりの地を巡る旅 京都15:「哲学の道」のソシンロウバイ(素心蠟梅)

2010年02月13日 | 平家物語ゆかりの地を巡る旅

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2010年2月4日(木)、「平家物語ゆかりの地を巡る旅」第一目。京都市左京区の「哲学の道」を歩いていたとき、疏水べりに植えられているソシンロウバイ(素心蠟梅)が沢山花を咲かせていました。「哲学の道」は、京都市左京区・若王子神社から法然院下を銀閣寺に至る疏水べりの小道で、約1.5km。日本の道百選にも選ばれた。哲学者西田幾太郎が散策、思索にふけったといい、この名がついた。春は両岸の関雪桜で花のトンネル。川面に散り流れる花ビラもひとしおの風情。市バス永観堂前400m、銀閣寺前すぐ。

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 一関市東山町「唐梅館公園」のロウバイ(蠟梅) 2010年2月2日(火)

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ロウバイ(蠟梅) ロウバイ科 ロウバイ属 Chimonanthus praecox

中国原産の落葉低木。名前の由来については、ロウ(蠟)細工のように見える花が咲くからという説と、蠟月(旧暦12月)に花が咲くからという説とがある。日本には江戸時代初期に渡来し、冬から早春の花の少ない季節にかいかするので、古くから観賞用に庭木としてよく植えられている。また切り花や鉢植えにも利用される。

よく枝分かれして、高さ2~4mになる。葉は有柄で対生し、長さ10~15㎝の長楕円形または卵状長楕円形で、先は鋭く尖り、縁は全縁。質はやや薄く、表面はザラザラしている。花期は12~3月。葉が出る前に香りのよい黄色の花が下向きまたは横向きに咲く。花は直径2㎝ほどで、多数の花被片が螺旋状につき、花弁と萼片ははっきり区別できない。内側の花被片は小形で暗紫色。その外側は黄色でやや光沢があり、一番外側に鱗片状の花被片が多数ある。雄しべは5~6個。雌しべは壺形の花托の中に多数ある。(果実は)花のあと、花托は大きくなって長卵形の偽果になり、中に紫褐色で長楕円形のそう果が1~4個あり、種子は5~20個入っている。

ソシンロウバイ(素心蠟梅)Chimomanthus praecox f.concolorは内側の花弁も黄色の品種で、ロウバイより花がやや大きく、内側の花被片も黄色。ロウバイと同様、庭などによく植えられている。

トウロウバイ(唐蠟梅)は花が直径3~3.5㎝と大きいが、香りは少ない。

花の色の濃いものや、花形が丸いものなど、園芸品種もいくつかつくられている。用途:庭木、鉢植え、花材。