2010年2月5日(金)、「平家物語ゆかりの地を巡る旅」第2日。祇王寺と滝口寺を巡って、次は愛宕山の東支峰の一つ高雄山中腹にたたずむ神護寺(京都市右京区梅ケ畑高雄町5番地)。空海(弘法大師)が真言密教の礎を築いた寺として名高い。また、洛北の紅葉の名所・高雄に位置する。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~kosho/ [弘法大師霊場 遺迹本山 高雄山神護寺ホームページ]
高台にある駐車場に駐車したバスから降りて、「高雄神護寺方面」と書かれている近道と思われる下の方に向かって歩く。急な坂道で、前途多難が予想される。
広い階段を下りながらふと横を見たら、「この階段は私道です。通行されるのはかまいませんが、事故等についての責任は持ちません。」と書かれていた。こんな立派な階段が私道とは驚きだが、下の旅館・もみぢ家のものだった。
この道をずっと下って行って、清滝川に架かる高雄橋を渡ると「神護寺」へ行く参道石段のようだ。神護寺までの距離は書かれていないが、「神護寺20分」とある。また、槇尾山西明寺や高山寺もある。
下り道の左側の急斜地には、楓の木が沢山あり、秋の見事な紅葉が想像される。
清滝川の対岸に生えている木に真っ赤な実が付いていた。ウメモドキではないだろうかなどと思いながらも、名前はわからずじまい。
高雄橋を渡った所にもマップがあり、道しるべがあったが、距離はよくわからない。
この「高雄茶屋」は開店していたが、皆先に行ってしまったので素通りする。
道の上の平地に「お食事処高雄茶屋」があった。紅葉の時期は混むのだろうなどと思いながら、先に進む。
地図にあった「硯石」ではないかと思って近づいて見たら、やはり「硯石」だった。
硯石:空海弘法大師が神護寺に在山の時、勅額の依頼を受けられたが、急な五月雨で橋が流されたため、この石を硯として対岸に立てかけた額に向けて筆を投げられたところ、見事に「金剛定寺」の四文字を書かれたという。但し、この寺は現存していない。
硯石からさらに石段が長く続いている。ここから楼門までは残り100段ほどだが、息が切れる。楼門に近い所の石段を補修している人たちがいた。
ようやく神護寺の楼門に着いた。堂々たる構えの門である。