フキノトウがいち早く出る唐梅館森林公園の現地。夕べ降った雪が未だ残っていた。
(下)普通林道平林唐梅館線起点(自動車が通れる道路で、磐井里まで続いている)
2010年2月2日(火)、朝から晴れて天気が良いので、フキノトウを探しに行ってきました。例年いち早くフキノトウが顔を出す、一関市東山町長坂字西本町にある唐梅館森林公園に行ってもましたが、今年は小さなものしかありませんでした。自動車道路を歩いて頂上の館跡まで登り、下界を眺めてから散策道を下りて来ましたが、キャンプ場の所で幾つかフキノトウを見つけました。今年は積雪量が少ないので、もっと沢山出ているかと思ったのですが、未だ早かったようです。
フキ(蕗) / フキノトウ キク科 フキ属 Petasites japonicus
山野に生える多年草。淡緑色の苞に包まれたつぼみ(蕾)がフキノトウで、ほろ苦い早春の味として人気がある。葉や葉柄も食べられる。葉は幅15~30cmのほぼ円形。花期は3~5月。雌雄別株。雄株の頭花は黄色っぽく、花が終わると枯れる。雌株の頭花は白っぽく、花の後高さ50cmほどになる。果期のフキは白い冠毛が目立つ。
北海道や東北地方に分布するアキタブキ(秋田蕗)var.giganteusは葉が直径1.5mと大きく、葉柄は長さ2mにもなる。しかし、アキタブキも本州の中部地方やより暖かい地方で栽培すると、自生地のものほど巨大にはならないとのこと。市販のフキはほとんどがアキタブキの栽培品。フキノトウは食用として賞味されるほか、昔から薬用としても利用されてきた。セキ止めやタン切りなどに効果があり、特有の苦味には消化および食欲促進作用がある。分布:本州~沖縄。[以上、山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の野草」より]