peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

リーガースベゴニア/エラチオール・ベゴニア

2008年03月08日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のリーガースベゴニア
/エラチオール・ベゴニア 2008年2月28日



2008年2月28日(木)、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」
の出入口の所に「エントランスホール」というのがあり、温室で栽培された
花卉(かき)類が展示販売されていました。それらの中に「リーガースベゴ
ニア」という名札をつけた鉢植えの植物が花を咲かせていました。花色は赤、
桃、黄、橙赤などがありました。














リーガースベゴニア/エラチオール・ベゴニア
シュウカイドウ科 シュウカイドウ(ベゴニア)属
Begonia hiemalis hybrids
鉢物としては最も多く出回っているベゴニアで、非耐寒性多年草。
西ドイツの育種家・オットー・リーガー(Rieger)氏の育成した豪華な
品種群が最初に普及したので「リーガース・ベゴニア」とも呼ばれる。
英名はelatior begonia。
エラチオール・ベゴニアこのグループは1933年に、K.フォッチがヒエマリス
(hiemaris)と命名したのが始まりで、園芸品種の球根ベゴニア・ツ
ベルヒブリダ(tuberhybrida)の一部の品種とソコトラ島原産の冬咲き
の原種ソコトゥラーナ(socotrana)との交配で作られた交配種の総称。
その後、ワーゲニンゲン系など多くの品種が普及した
その後マッチ氏は、この仲間が自然状態では必ずしも冬咲きではないの
に冬咲きを意味するヒエマリスの名は不適当で、1906年にビーチ氏が発
表した品種名のエラチオール(Elatoor)をこのグループ名とすることを
提唱してから広くエラチオール・ベゴニアと呼ばれているが、ヒエマリス
(hiemalis)の呼び名も残っている。
もう一つの冬咲きグループであるケイマンタ(chemantha)は、喜望峰
原産の原種ドゥレーゲイ(dregei)とソコトゥラーナの交配で生まれた
が、形態的に次の点で容易に区別できる。
エラチオールは大きい左右不相称の葉と、赤、サーモンローズ、アプリ
コット、黄、白など多彩な花色の花径6~8cmの大輪で、一重から半八重、
八重咲きの花をつける品種がある。ケイマンタは丸い楯状の葉をつけ、
花は一重で径3~4cm、ピンクから濃いローズ、白花がある。
[以上、誠文堂新光社発行「ベゴニア百科」(日本ベゴニア協会・編)より]

リーガースベゴニア/エラチオール・ベゴニアについての詳しい情報は、
下記のWebサイトに記載されています。
http://www.flower-toya.jp/info/200302.html
[Flower Garden Toya リーガースベゴニア・エラチオール
ベゴニア・育て方・花図鑑05]

短日性植物なので冬咲きであるが、開花調節によってほとんど一年中出
回っている。花色は赤、ピンク、黄、白などで覆輪もある。

ミズバショウ(水芭蕉)

2008年03月08日 | Weblog
一関市厳美町上菅生沢の水芭蕉(みずばしょう)
 2008年3月8日






2008年3月8日(土)、一関市厳美町上菅生沢の里山にある水芭蕉群生地
に行ってみました。現地は沢になっていて、毎年きれいな姿を見せてくれ
るのですが、今年はまだ雪が溶け出したばかりで、20~30日位早かったよ
うです。
帰りに「宝竜温泉・かんぽの宿一関」に寄って、温泉に入ってきたので
すが、偶然にもそこで開かれていた「春爛漫・押し花と表具作品展」に
押し花による「水芭蕉」と題する作品が展示されていました。






春爛漫・押し花と表具作品展 かんぽの宿一関










一関市厳美町祭畤(まつるべ)のミズバショウ(水芭蕉)
 2007年4月7日















一関市厳美町のミズバショウ(水芭蕉)
 2005年5月11日




一関市厳美町の里山に「ミズバショウ(水芭蕉)」の群落があります。
例年5月のゴールデンウィーク頃に見頃になるようです。

 下記の画像は、2005年5月11日に撮ったものです。





ミズバショウ(水芭蕉)サトイモ科 ミズバショウ属
 Lysichiton camtschatcense
高山や北国の湿原、湿地林や水辺などに生える多年草で、雪国に春を
告げる花の代表である。あたりに雪解け水が流れるころ、多雪地に群生
することが多く、雪解けを待ちかねたように白い花びらのように見える
仏炎苞を開く。

小さな黄緑色の粒状の花がびっしりとついた棒のような花穂(肉穂花序
:にくすいかじょ)を純白の大きい仏炎苞が覆うように抱いている。肉
穂花序は長さ5~10cm。花茎は高さ10~30cmになるが白い仏炎苞に鞘状に
包まれていて見えない。花は香りが良く、小花は咲きはじめは淡い緑色で、
最盛期は雄しべの黄色い葯が目立つ。

葉は花と同時に根元から伸び出し、花後にも伸びて長さ80~100cm、幅30
cmにもなる。若葉や果実はクマ(熊)がよく食べるという。

和名は、この葉がバナナの親類のバショウ(芭蕉)に似ていて、水辺に生
えることから「水芭蕉」と名付けられたという。別名:カンノンバス(観
音蓮)

花期は5~7月。分布:北海道、本州(近畿地方以北)。群生地として「夏
の思い出」に歌われる尾瀬ケ原が良く知られているが、そのほかにも沢山
ある。