peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

キク(菊)

2007年11月22日 | Weblog
雪をかぶって咲くキク(菊)の花
 2007年11月20日




2007年11月20日(火)、一関市東山町長坂の住宅団地の民家の
石垣の上に植えられたキク(菊)が花を咲かせていました。この
品種のキクは日当たりの良い所を好み、霜や雪にも負けずに、9月
から1月頃まで花を咲かせ続けます。草丈:40~80cm。















キク(菊)キク科 キク属
Chrysanthemum morifolium
キクは世界的にみてもかなり広い地域に分布しており、強健な性格
から各国で栽培されている。日本にはキクの野生種が沢山あるが、
栽培のキクについては、中国から渡来したものであることに疑いはな
いといわれる。
キクの祖先は中国の北部に自生するチョウセンノギクと、中部に自生
するハイシマカンギクの交雑種から出発し、唐の時代には園芸品が存
在したらしい。日本には奈良時代には伝えられたと考えられている。

キクの品種改良が急速に進んだのは江戸時代で、大小さまざまなタイ
プのキクの品種が生まれたとのこと。栽培ギク(「家ギク」とも呼ば
れる。)は頭花の大きさによって、大菊、中菊、小菊の3つに分けられ
ている。

切り花を主体とする営利栽培の場合は、畑植えや温室植えで、一年中
生産されている。これに使われるのは実用菊と呼ばれる品種群で、中菊
と小菊の中で、花形がまとまっていて育て易く、荷造りや輸送がしやす
いタイプが育成されてきた。

小菊の実用菊としては、スプレー菊が市場に多く出回っている。これは
花形が単純でよく枝分かれし、手間をかけないで多くの花が咲くような
系統と、その栽培法を指している。

キクは日が短くなり寒くなると花の芽ができてくるという短日性植物
なので、日照時間と温度の調節によって、開花を早めたり遅らせたり
して、1年中切り花生産が行われている。

開花期は、早春咲き(春彼岸咲き)、春咲き、初夏咲き、夏咲き(盆
咲き)、秋咲き(秋彼岸咲き)、晩秋咲き、冬咲き、寒咲きと1年中
花を見ることができる。その中でも「春咲き」と「秋咲き」のものが
品種も多く花色も豊富である。