日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

美談とはいえ、ここまで・・・・

2011年03月08日 | 大連生活
あくまでも日本同様であるが、残念ながらここ大連でも、スリ、窃盗は多発している。 幸いに、お金もなく、財布も持ち歩かない私は被害にあったことはないが・・・・


こんな美談が紹介されていた。

『南京市の路上のごみ箱で財布を見つけた58歳の女性が、中に入っていた身分証明書の 住所を頼りに自ら高速鉄道(中国版新幹線)に乗って同省鎮江市に行き、落とし主の住居近くの派出所に財布を届けた。 連絡を受けた持ち主の女子大生は礼をしたいと申し出たが、女性は「鎮江まで旅行したと思えばいい」と交通費すら受け取らなかったという。

女子大生は、バスの中で、現金100元程度と身分証明書などが入った財布を盗まれた。一方、瓶など資源ごみを回収していた女性は翌日、ごみ箱から現金を抜かれた財布を発見。盗まれたものだと察した女性は「持ち主は困っているだろう」と、その翌日には新幹線に乗り込んだ。 この女性は取材に対し、「郵送ではきちんと届くか不安だった。ただ、持ち主の家を訪ねると見返りを求めていると誤解されそうなので、派出所に届けた」と・・・・ 』

このニュースを見て私のチェックポイント
1 こんな性格の人は中国で生活するとストレスが溜まるだろうなぁ〜
2 郵便では届かないかもしれない(心配)。 信じられないという現実。
3 近くの警察に届けなかったのは? その理由があるのか?
4 どうしてこの事がニュースになったのか? 本人は隠していたはず ?

特に、1には痛烈に感じる。 たぶん、そんなに裕福な人でもないだろう(と思う)旅行と思えば・・・ 口では言うが、これまでどれだけ旅行したのだろうか?

* ただ、旅費は日本で考えるほど高くはないのも事実・・・

いずれにしろ、ここまでできない事だ。 こんな人に会ってみたい。



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サービスの比較

2011年03月07日 | 比較文化
大連で贅沢を言わなければ(やはり日本でがうまい。)食事に困るようなことはない。むしろ私の田舎と違って各国の料理が食べられる。

偶然だが、北朝鮮の店(国営か?)と台湾の店と立て続けに出かけた。 意外だったのが、北朝鮮の店でのサービスだ。 どう表現すればいいのか・・・・ しぐさがやさしく、細やかなサービスだった。 日本以上ではないかと思った。

そこで働く女の子は、北朝鮮の一流大学出身だそうだ。やはりサービスに関しても相当教育を受けて来ている様だった。 

次に出かけたのが、台湾の店。
ファーストフードのチェーン店で、お客も多かったのだが、スタッフがよく動く。それも客を見ている。 一例を挙げると、食べ終わった皿を引いて、テーブルが汚れて(たいしたことはなかった)いると気づくと、走ってダスターを取って戻って、きれいにふき取った。 その動きが早い、男性だったのだが、こちらも表情も、しぐさも実に優しい。

日本にいれば当然かもしれないが、普段が客扱いされないケースがあり、非常に印象的だった。

なぜ中国はこれが出来ないのだろうか? 日本食のお店は別として、中国人を相手にする中国料理の店で、笑顔をみたことがない・・・・ その記憶がない・・・

サービスの基本、『お客様は神様です。』とまでは求めないが、お客は、お金を持って行く人であることには間違いない。(お金は好きでしょ・・・) なのに、食べさせてもらいに行ってる気がする。(事がある。) 

例えば、中国料理の一品の量・・・・一人では行けない。 つまり、一人で来るなと同じである。 常々思うのだが、日本人が大連で日本料理の店をするよりも、中国料理の店に、日本式サービスを取り入れたら・・・・・絶対にうまくいくような気がする。





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日曜日にぶらり

2011年03月06日 | 大連生活
日曜日の今日は、風は冷たいものの陽射しは春。 ぶらりと散歩に出かけた。 童牛嶺の貯水池は氷が解け始めていたものの、緑は少なく、春を見つける事は出来なかった。 ただ、人出がかなり増えてきたようだ。 

日本(九州)では梅が満開とか。 いつの間にやら3月。 いよいよ桜・・・

大連では、そろそろ集中暖房が終わるのだが、天気予報ではまだマイナス表示。 快適な床暖房の生活を剥奪される。 


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女性は強し、されどお金か

2011年03月04日 | 比較文化
今日の話題より

3月8日は国際婦人デー 中国ではこの日女性は半ドン・・の所もある。我が社は関係ないが。 それに、特別手当の支給。 まぁ~ 金一封ではあるが、いつもながら、最低賃金から見ると小さいとは言えない。 お役所の金額はそれこそ・・・格段の差があると聞く。

本来、そんな日ではないはずなのだが、なぜこうなったのだろうか? (これ以上追求しない方がいいようだ。)

さらに面白いものもある。 給与に“保険手当” 女性だけに支給される。 何じゃ??  生理手当てだそうだ。(本当か? だが、そう聞いた。)

男の話はこれからなのだが・・・
女性なら全員か? 年配の人も? 自己申告か? 妊娠中は? (失礼しました。)

国際婦人デー・・・・・これがお金に変わるとは、さすが。



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あこがれの Made in Japan

2011年03月02日 | 比較文化
最近食料品の価格が世界中で高騰してきている。 中国では人件費、原材料、経費も・・・ 一方、工場生産品価格は下がる一方だ。メーカーの血を絞り出すようなコストダウン。 それでも足りずに、生産拠点を発展途上国に移転。 そこでは世界中の企業と激しいシェアー争いを展開する。 各種メーカーは、開発コストを回収することさえ難しく、昨日の敵と手を結び、共同開発へと進む。 薄型テレビは最たるもの。 スマートフォンも来年は半額以下になることだろう。

これまで日本製品は、単価を下げないために、商品発売後も、新商品として機能を段階的に付加し、買い替え需要を追求した。 むしろ初回の商品はあえて機能を抑えたとも聞く。 今はスピードの時代、そんなことをしていたら他国(多国籍)企業に市場を奪われてしまう。

いずれにしろ、日本人は高品質商品に囲まれて生活している。海外での生活はそのことを身にしみて感じる。  日本の製品は使う立場でよく考えられており、品質、デザイン、機能に支えられ、世界にも通用してきた。 商品としての完成度は群を抜く。 Made in Japanがいい事は世界中の人が知っている。 『日本ではこんな事はない。』 中国人には嫌がられるだろうが、つい使ってしまう。

ただ、それもある程度まで、やはり物には適正価格、限界もある。

数年前、100円ショップが登場する前までくらいか?? 『物は大切に使え』から“使い捨て商品”なる言葉を使いだし,その範囲が急速に広がってきた気がする。 大工さんが使うノコギリの刃でさえ使い捨てだそうだ。 修理を頼めば、買った方が安いと言われる時代。 確かに、修理するには全てが手作業になる。 こうなると使い捨てにならざるを得ない。壊れても安ければいい。この世界は確実に存在する。 問題は、ではテレビもそうか? 少なくとも車は違うだろう。

オーバーではないと思う、物を大切にするという日本の文化が変わってきている。

工場の生産機器はそうはいかない。海外の工場で仕事をして、修理とメンテナンスの違いを理解させることは重要だ。『壊れたから修理する。』『壊れないようにメンテナンスする。』 日本人のように、物にも愛着を感じるような文化はなく、使い捨ての感覚が強い中、ましてや会社のもの、特に気をつけなければいけない。

今や、日本のメーカーは品質を犠牲にして単価を下げシェアー(数量)を守る。 いいのだろうか?  ただ、日本で作るものはいいのだが、コストを下げるために海外から調達した部品が粗悪だとも聞く。

日の丸製品はシェアーを犠牲にしても、品質は守るべきでは。 ある意味、日本(国として)のいいところ、独自文化、他国(製品)との差別化、最終的には日本の国際競争力にはならないか? といっても、厳しい世の中、私も質より価格を重視する商品は少なくない。

そんな中で“リコール”実に難しい判断。メーカーの逃げ場はない。物作りに責任を持つということは大変なことだ。 せめて、憧れの Made in Japan であって欲しい。



数十年前、メーカーに入社したてに社長に言われた話を思い出した。
『100円で売られている爪楊枝のコスト計算をやってみろ』 
爪楊枝といえども、手が滑らにようにギザギザが入り、むろん先は尖っている。手作業でできるものではない。ただ、機械で作ったとしても

① 材料 (木を育て、山から運び出し、納品する規格に加工、運搬+利益)
② ケース (金型をつくりプラスチック加工、運搬+利益)
③ 運搬費 (販売拠点への配送、箱詰めもある+利益)
④ 販売費 (販売するための営業と店舗での販売費+利益)

んっ? すでに100円を超えている。 製造コストはいずこへ




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