日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

心に響く一言 『泣いてもしょうがないでしょ』

2011年03月16日 | 大連生活
昨晩は日本人の知人と食事をしたのだが、当然ながら、今だ続いている災害の話になった。

おのおの衝撃的な映像や思いを語る中で、心に残る一言があった。 被害者がインタビューを受けている中で、必死に涙をこらえながら言った一言。 『泣いてもしょうがないでしょ』 この方は、まだ娘の行方がわからないという。

世界中から「がんばれ日本!」 の声援がある中、私も「がんばれ日本!」といいつつも・・・・・・  人間ってそんなに強いのか? との疑問を感じていた。

突然家族を亡くした時(ましてや行方不明・・)、火災等で家を無くした時、住んでいた町を無くした時(これはほとんど経験者はいないだろう) これらが一度に起こり、その被害者も多い。 思い出の品、写真、生活の風景・・・ その人の過去さえ消されたような状況。 ある程度落ち着いた段階で、目の前の生活、将来への不安、また新たな問題がそれこそ津波のように押し寄せる。 このこともすでに頭にあることだろう。

これが我が身に起これば・・・・・

その人たちを目の前にしたら、『がんばれ』とは・・・・私は言えそうにない。 それよりも、『泣いてもしょうがないでしょ』 というのが、被害者の気持ちには一番近いのかもしれない。 でも、被害者同士は言えても、周りの人には使えない、あまりにも残酷な一言でもある。


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