日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

バランス成長を求める中国

2011年03月14日 | 比較文化
全人代で12次5ヵ年計画が発表され、日本語訳がメールで送られてきた。項目だけ見ても結構詳細な内容だ。

温家宝首相自ら強調しているので、ここで私が書いても問題ないと思うが・・・・・

『一番悪いのは役人の腐敗だ。』と念を押している。 国民の黙認はもう通用しない。
いずれの国も同じだが、他人にない既得権は宝物。 ましてや金のなる木であればなおさらだ。 そうやすやすと手放すはずもない。 相当数の役人が毎年検挙されているものの、歴史的背景もあり、これは根が太く、深い。

お役所は概して命令口調。 罰金、営業停止等の権限を振りかざす。 極端に言えば、国民がビクビクするような対応だ。『・・・してやる。』的認識があれば、そこから返礼も求めるし、自ら差し出しもするであろう。 かつての日本もそうだったと思うのだが、周りは、それをその人の力として評価する現実もある。

中国が・・・と言うつもりはさらさらない。 ただ、中国の成長が早すぎるのだと思う。 一国の成長は、経済のみならず、国民の生活や文化、モラルを含めてそのバランスが一番重要だ。 今度の五カ年計画はその点が強調されているようだ。

今回発表された内容に現在の中国の課題が表明され、必死に訴えられているような気がする。 国民はこれをどう受け止めているのだろうか? 国が大きすぎて、関係ない・・・のか? 日本の国土は中国の4%以下という。 この国はあまりにでかい。

震災後、給水場所やコンビニの前で列を作る日本人に感心し、驚いたそうだ。 そこに特権なるものは一切存在しない。 すでに日本人の底力を見せ付けたのかもしれない。




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中国 こんな見方も

2011年03月14日 | 比較文化
震災、津波はもちろんであるが、別の意味で中国人は驚いている。 

今日のニュースより

『中国各紙は13日、東日本大震災で大きな被害を受けながらも、日本人が整然と行動し、街の秩序が保たれている様子を驚きをもって伝えた。

仙台市に入った記者が「わずかに営業しているスーパーの前に住民が整然と行列をつくり、便乗値上げもない」「停電で道路の信号が消えても、車は譲り合って走行している」などと伝える現地ルポを掲載した。中国最大の夕刊紙・揚子晩報は「東京では多くの市民が駅に足止めされたが、階段で両端に座り、人が通る道を空けた」と、写真付きでマナーの良さを紹介した。

一方、有力経済紙・第一財経日報は休刊日にもかかわらず大震災の特集号を発行。「未曽有の自然災害に直面した日本人の冷静さがわれわれに深い印象を与えた」とし、背景には日ごろの地震への備えやテレビなどによる迅速な情報提供があったと分析。工場の操業停止を相次いで発表した日本企業の情報公開姿勢も評価した。』

災害を気に、略奪、暴動・・・まず日本ではないだろう。 これを当然と感じるか? そうでないかの差は相当に大きい。 さすが日本人。 

世界中で、日本の被害状況がトップニュースで紹介され、各国から『がんばれ日本』のエールが上がっているようだ。 災害はお互い様・・・・確かに次はどこだ と思うほど頻発している。

平和ボケなのか、普段、世界中に見られる、政治、宗教的対立、内戦、戦争まで・・・・  そのばからしさを改めて感じた。 そんな事はどうでもいい。



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