安心して大連へ

帰国した時の罪滅ぼしで、女房に代わり近所の清掃作業に参加。　「久しぶりね」「帰えっとったねぇ～（佐賀弁で）」　等々声を掛けてもらう。　いやいや特権だと感じた。　近所にいても車ですれ違い。　そうそう顔を会わせるということはない。普段、家にいようといまいと大差はないのだ。　こんなふれ会いもほっとする。

友人が遊びに来てくれて雑談。　子育てが終わると老いた親の世話。　いろいろ大変なようだ。　我身は？　幸い母親は元気で、近くに兄弟がいてくれて・・・　この環境だからこそ出稼ぎができるというもの。　改めて感謝した。　

故郷とは何も家だけではない。　景色があり、我家があり、知人がいて、その中に家族、兄弟、友人がいる。　そう考えた時、今回の災害がいかに残酷なものであったか。　景色さえも変えてしまい、全てを失くすとはどんなにか辛い事だろう。

大連で生活し、それ故に気づくこと。　安心して大連に戻れる。



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