Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

板尾創路の脱獄王

2010-01-28 22:16:25 | 映画
結局全然一段落しなかった今週でしたが、先週末の休みに映画を見に行ってきました。
板尾創路の脱獄王。

タイトルだけで非常に興味が持てる。
板尾の醸し出す雰囲気が好きで、ごっつええ感じのメンバーの中でもかなりツボに入りまくりでした。
その板尾が、初監督といえばやはり気になる。

板尾創路の、と入るだけで一気にミニシアター系な感じが出ますが、角川映画として比較的大きなところでの上映だった。
感想はといえば、コメディなのだが、独特な雰囲気で進む。というのは、板尾の存在以外はかなりシリアスなシーンが多い。
昭和の重く湿った雰囲気や、中盤に中村雅俊のふれあいが出てくるあたり、松本人志の大日本人に相似した部分もあるが、同じ方向のセンスで似た題材を、そこはかとない笑いを独自のポイントで作り上げた結果と思われる。

キャストは吉本興業から相当出てるが、なぜか相方ほんこんは出演していない。囚人役にはうってつけのはずなのに(笑)。ぼんちおさむの不気味さは逸品です!。あの役はかなりはまっている。あのシーンから寺山修司の田園に死すを思わせる映像だった。
石坂浩二も出てるし、意外に豪華。板尾とともに主演したのが國村準というのも渋い。
板尾の役名が鈴木雅之というのもどういうことなんだろうか(笑)。

見終わった印象ですが、あのこれでいいの?的な、救いのなさ(画面の中も、見てる方も)は、漫☆画太郎の漫画を思い起こさせるものでした。
板尾のファンならわかる部分、というのに寄りかかっているところがあるので、板尾を知らないで見た人は一体どう思うのかが気になる、というのが、感想でした。