Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

KING CRIMSON MUSIC IS OUR FRIEND TOUR 2021.11.27 東京国際フォーラム

2021-12-22 19:17:34 | 映画


さて、11月27日、KING CRIMSONの東京は国際フォーラムで開催された、ジャパンツアーの初日公演に妻と行ってまいりました。 

先立って行われた全米ツアー終了時に、おそらくこれがアメリカでの最後のツアーになるだろうと、クリムゾンのフロントメンバー、ジャッコ・ジャクジクが述べた。主宰者じゃないのがミソ。 

理由はメンバー間に音楽的、ましてや感情的に不和が生じたわけではなく、コロナ禍下、或いはアフターコロナで会場を確保するのが困難という、運営上の問題である。 

確かに、対バンツアーとはいえ、チェックしたセットリストは明らかに演奏時間が短く、会場の使用時間の制限を思わせるものであった。さらにいうと、無難な曲オンリーだし、毎日セットリストが異なったこれまでとは違い、言葉は悪いが、ワンパターン化したような内容であった。 

このツアーは日本公演のチケット発売後に始まったため、セトリを見て不安もありつつ、日本ではワンマンだからフルセットやるだろうとの期待半分。 

結果としてはその間と言ったところか。 

日本ツアーの開始直前の古株ベーシスト、トニー・レヴィンから今回が最後の日本公演になるだろうとのコメント。 
そして、主催のロバート・フリップも、今回が日本公演の集大成である、と最後を匂わすコメント。 

私の行った初日はかなりオーソドックスなアメリカ公演のセットリストを複数組み合わせたような、ベスト・オブ・ベストな内容。総尺2時間30分なので結構やった方だと思うし、アメリカよりは明らかに曲は増えている。 

初日公演後、7公演程あったが、どれも初日より曲数が多いのが悔しいところではあった。しかし、総尺は変わらない。短い曲が増えただけのようであった。 

後から知ったところによると、今回が最後のツアーになるだろうから、初めて見る人は今後、生でクリムゾンを聴く機会はなく、最初で最後の機会になるので、聴きたいであろう曲、つまり、ベスト・オブ・ベストにした。ということのようだ。 

珍しくサービス精神的なことも一見感じられるが、どうなんでしょう。 
最初で最後の人がオールタイムベストを果たして見たいのか、そういう方だって2019年に一瞬やってた80'sクリムゾンのFrame By Frameや、これをやった日は当たり回と言われるFractureをご所望かもしれないわけで。 

でも、セットリストはやる気を感じられないほど定番を集めたものかもしれないけど、演奏はハッキリ言って前回2018年と比べて、初めから終わりまでフルスロットル、緩急なしって感じでした。 

前半のREDが凄まじかった。 
現行ラインナップになった2013年からしばらくはドラマのアレンジがまさに3人太鼓って感じで和風な感じでしたが、このツアーではさらにオリジナルのアレンジに近い感じ。 
凄まじい演奏で、これぞご褒美という感じでした。 

どんなご褒美かというと、これを初めて聞いた1991年、高校生だった私がまさかこんな凄まじいオリジナルを凌駕するREDを生で聴けるなんて思ってなかっただろうから。生きててよかった、くらい、これまで嫌な思いをしながら頑張ったご褒美です。 
でも、2003年にも確か、ジョン・ウェットンのライブでオリジナルのREDは聴いてるかも(DVDかも)。それはほとんど記憶にないくらい迫力が無かったので、クリムゾンはやっぱりロバート・フリップがいて息が吹き込まれるのだと思います。 

この日、前回の来日でジャッコ・ジャクジクが行ったと思われる、銀座の黒ラベルバーへ寄り、30分前くらいに会場についたものの、ものすごい行列。 
発熱した場合、入場できないとか、そっち系の本人確認に手間取っている模様だが、私らの後に着いた人も多数いるのでそもそもギリギリ着いた人が多い。 
会場に入ったらもう開演数分前。でも物販に並んでる人も多数。トイレに行ったらもう開演時間過ぎてたような。結構みんなのんびりしてるんだね、なんて思ってたら10分押しでメンバー入場。 
多分まだ全員座ってないはずだ(笑)。 
初日だからかな、このバタバタは。 

コロナ後(オミクロン前)初の海外アーティストの日本ツアーというのもあるかもしれない。スタッフも客もみんな慣れてない感じがした。 
私も2019年10月の山下達郎以来だった。しかし全然そんな感じもしなかったし、高揚感も無かったのが不思議だ。 
しかし、ライブはマスクをしながら観るものではないね。 


Set 1: 
Hell Hounds of Krim 
(listed on the printed setlist… more ) 
Pictures of a City 
The Court of the Crimson King 
(with coda) 
Red 
One More Red Nightmare 
Tony's Cadenza 
Neurotica 
Indiscipline 
Islands 

Set 2: 
Drumzilla 
Larks' Tongues in Aspic, Part One 
Epitaph 
Radical Action II 
Level Five 
Starless 

Encore: 
21st Century Schizoid Man 

所謂、大衆歌謡 その後

2021-03-25 07:41:50 | 映画
さて、先ほどのブログで「ただいま」、勢いで「YES〜Free Flower〜」について書きましたが、この「ただいま」のイントロ、どこかで聴いたことがあると思ったら、これでした。

https://youtu.be/DIgwLW0YlqA 

Paul McCartney (I want to)come home
こちらは映画主題歌。
ある意味ロバート・デ・ニーロの「ただいま」(MVを見れば分かります」。
全然同じじゃないけど雰囲気はなんとなく似てるかなと。
こちらの肝はイギリス的哀愁のあるメロディであるところ、最後にセブンスコードを用いて変化をつけていること。

しかしこのMV、ポールのレコーディングシーンの割合の方が多くて、デニーロの映画の宣伝にはなってない。この映画の主題歌に使いました!という事実のみを伝えるための映画のシーンのインサートなのか。事情を知らない人には全く意味不明なものとなっている気がする。
そして、ポールという人をよく表している出来事だと思う(笑)。

さらに、この曲は私が思うに21世紀に入ってからのポール作品では5本の指に入る名曲ですが、なんと、未CD化です(笑)。

George Harrison Living In The Material World(including このシンセがすごい!)

2011-11-20 19:52:12 | 映画
先週はクラプトン(&ウィンウッド)のライブが木曜にあり、土曜にジョージ・ハリスンのリヴィング・イン・ザ・マテリアルワールドを見て来ました(ついで言うと金曜も出たばかりのジョン・レノン・ニューヨークのDVDを見ました)。http://gh-movie.jp/

ほんとは用事もあったので結構無理なスケジュールでしたがこの日この時間しか見れないので見て来ました。やっぱり映画館の大画面で大音量で聴きたいと。
望み通りのド迫力サウンドでした。特にビートルズのホワイトアルバムは凄いことになっている。

ジョージといえば、静かなるビートルとか、鋭いユーモアとか、インドとか、聖人、とか色んなイメージがあるんですが、親しかった人たちの証言を多数交えて俗っぽさ、人間臭さも描くことによって多面的に一人の人間が生まれてから死ぬまでを描いていた。長さも通常の映画の倍くらいある。
初めの方に見たシーンが最後には結構前な感じがして、そういったことも効果的であった。最期に近づくに連れ、ウルウルしてしまった。リンゴの『感動秘話』はストレートにきたけど、ポールの声がウルッと来ていたことも俺は聴き逃さなかった(涙)。

ここからネタバレを含みますが、、、

やはり、74年のアメリカツアー中にビートルズ解散関係の書類にサインするジョージとポールには度肝を抜かれた。70年代、80年代を通して同席しているシーンは見たことなかったので。ちなみにこの翌日にジョン・ポール・ジョージが再会したらしいけど、写真ないのかな。

あと、ポールがぼかして言い、オリビアはハッキリ言ってましたが、ジョージは相当な女好きだったようで(笑)。これは新証言として結構衝撃的でした。

息子ダニーは顔がそっくりだったが、警官に絡まれたくだりはなかなかいいですな。ジョージの男気が。仲良し親子だったのだな。

そしてクラプトンとパティの話にも緊張が走る。
この件でジョージが荒れていくのは、クラウス・フォアマンの証言が物語る。後年ジョージが74年ツアーを忌み嫌っていたのは批評家のせいもあるけど、自らの状態もあった?。悪いことばかりでもなくこのころの映像から、妻オリヴィアも登場。

侵入者との格闘エピソードも緊張感が走る。オリヴィアにボコボコにされた犯人の傷だらけの顔が痛々しかったがこれでも生ぬるいと思った。ガン回復するも、ジョージは胸をナイフで4か所も刺され、この出来事のせいで死期が早まったのではないかと思うのだ。

他にはビートルズ時代の自分の映像を見て大笑いするシーンや、ビートルズ再結成のレコーディングの際にポールとコーラスをする場面もほほえましい。いずれも初登場。フィル・スペクターまでもがインタビューに答えてます(なぜかつんくにしか見えない)。

第1部は誕生から、ポールやジョンとの出会い、ビートルズ結成・デビュー、そしてホワイルマイギタージェントリーウィープスを作曲し、ついにビートルズ内で作曲家として自我を表し始めたところで終る。第2部はビートルズ解散・ソロ開始、バングラディシュコンサート、トラベリング・ウィルベリーズ結成、死去まで。

この映画を監督したマーティン・スコセッシの作品には俺の大好きなバカ映画『ケープ・フィアー』がある。あとザ・バンドのラスト・ワルツとか。

蔵出し映像はすべて部分的使用なので、もっと見たいと思うところで終る。
レココレにも書いてあったけど、ダークホースレーベルやクラプトンとの日本ツアーが全く触れられていないのが惜しい。
ディレクターズカットに期待。ということは、来月出るやつはまだ買ってはいけない?(笑)。


さて、そんな濃密な週末でしたが、一つ前の日記で紹介した、Love Comes To Everyone(愛はすべての人に)をクラプトンバージョンでリンクを貼り付けます↓。
ジョージの前妻パティを奪ったクラプトン。クラプトンはパティと結婚。ジョージも再婚し子供を授かる。そんな79年に、この曲は発売されました。
イントロのギターをちょびっとクラプトンが弾いていて(経緯不明)、シンセソロをスティーブ・ウィンウッドが弾いた。
ジョージが亡くなった後、ジョージトリビュートライブでやり損ねたと、クラプトンはアルバムで2005年にカバー(とっておいたんじゃないの?)。そこにはウィンウッドも参加、オリジナル通りのソロを弾き後奏ではクラプトンのスライドソロと絡み合う素晴らしいバージョンです。

今井美樹の『雨にキッスの花束を』(作曲KAN)のイントロのシンセは絶対これに影響を受けてるね(笑)
Love Comes To Everyone




猿の惑星:創世記

2011-10-27 23:00:37 | 映画


いや、久々にハマった。素晴らしい映画だった。
今年はマイ・バック・ペイジ、さや侍、コクリコ坂から、モテキを見に行ったけど、ここに来て猿の惑星。
モテキも最高に面白かったけどね(ちなみに主人公には全く共感できませんでした。くみたん!!)。

最新鋭のCG技術をふんだんに使って一生懸命猿を動かすってのがシビれるね。
リアリティはあるんだけど、キーとなるアルツハイマーの薬が入っている容れものとか、結構そりゃね~わな設定とかあるんだけど、強引に魅せられる。

ストーリーは割愛しますが、展開がランボーに似てます。どう考えてもランボーです。仲間を作ることができたランボーって感じです。評判も割と良いらしいです。


元々の猿の惑星はちゃんと見たことは無く、80年代の特撮バリバリ(今にしてはチープかもしれませんが質感は今よりあったと思います)の映画で育った私には、68年の第1作の映像は古臭く見えたのです。しかし歳をとるとこういうものにも興味を持つもので、いつか見たいと思いつつ現在になりました。
数年前にBSの番組表で朝から晩まで猿の惑星をやっているのを見て、シリーズ化されていることを知りましたが、かえって見たくなくなりました(笑)。10時間弱はあっただろう。

で、買ってしまいましたね。BOXを・・・(笑)。
5作+ドキュメンタリーで3000円程度だったのだ。

猿の惑星 (1968)
続・猿の惑星 (1970)
新・猿の惑星 (1971)
猿の惑星・征服 (1972)
最後の猿の惑星 (1973)

めまいがしそうだ。
まず、1作目から見ようと思ってますが、チャプター選択画面のバック画像が思い切りあの噂に聞く衝撃的なラストシーンではないか!!ネタバレ!!。
バラ売り版ではそれがジャケ画になってますが(笑)。

話は始めに戻って、猿の惑星:創世記は、始めの猿の惑星のエピソード1的な位置かと思ったら、そうでもないらしく、しかも、続編が作られるという噂もあります。

とにかく猿の時代がやってきた。
プロサルファー・ゴルの時代が。




さや侍効果?

2011-06-14 19:44:28 | 映画
このブログは2006年から移ってきまして5年になります。BURNINGPAVILIONというブログ自体は7年になるので便乗してYaplog7thアニバーサリーのタイトル画を使っています。んで、ここのところ、そのブログ始まって以来の異常事態が起こってまして・・・。

というのは、ごくたまに、興味を持っていただいた方が過去のエントリーを見ていただいたりしているのかグーンとアクセス数が伸びて100件/日くらい行ったりするんですが、普段はせいぜい20件、ブログを書いた日はその2~3倍といった具合ですが、先週から100件を超える日が頻発し、土曜にはついに300件を超えました。訪問していただいた方の数も250人と大盛況。ライジングサンレポートでもそこまでいかないのですが、なんでだろうと思ったら、土曜から松本人志監督、野見隆明主演のさや侍が公開になったのでした。

野見さんについては、2006年秋から翌春まで放送していた素人おっさん教育番組『働くおっさん劇場』の感想を何度か書いていたので、その日のブログがものすごい閲覧数となっていました。喜んでよいのやら・・・。


映画はまだ見てませんが、前売り券を買っているのでいつ見に行こうかと思案中です。
時代劇という設定あり、ちゃんとしたストーリーがあるのであまり期待してませんでしたが、野見さんには誰が監督か、何を撮っているのかを知らせず、台本も撮影終了後に手渡したということだから期待はウナギのぼり!。セリフは棒読みだそうです。うひょー!。

ということで、この1週間で閲覧数1000件行きました。こんなことはもうないかも。どうもありがとうございます。