Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

山下達郎 シアターイベント@札幌シネマフロンティア

2011-08-31 23:22:38 | ライブ
山下達郎の新譜、Ray Of Hopeの発売記念イベント『Joy1.5~The Movie』に当選し、行ってきました!。

19時30分開始だったので、15時から休暇を取って、終わってすぐとんぼ返りの強行軍。そしてレポートを書いています。

Joy1.5とはアルバムの初回限定付属のライブCDで、この音源を映像付きで見れるほか、本人のトークもありというもの。
このCDに選ばれた音源には全て映像があったという事実もなかなか驚きの事実だった。


席はあらかじめ決まっているというので、少し余裕をもって行ったけど、適当に券を渡されたような気がするので、早く行った方がよかったんだろうか。
受付の名簿で名前を確認された時は一番最後のページの一番下に俺の名前が書いてあったので、一番後ろ端の席かと思ったら、20列中12列の中央よりの席。映画を見るには最適の席だった(笑)。
ちなみに、全600席。何人応募したかわからないけど、いつものライブ会場の収容人数を考えると、この5倍の申し込みはあったのでは?。
年齢層は割と高め。

30分前より開場。館内には新譜が1曲目から流れ、5分前からはスクリーンにカウントダウンが映る。10秒単位というのが微妙によい。3分前には『僕らの夏の夢』のメロディが鳴る。ちょうどバックにこの曲が流れている時なので違和感0。

映像内容ですが、Joy1.5収録曲に関するツアーの紹介映像がちょっとあり、この曲順のまま流れた。
85年、86年、94年、92年のライブから7曲。
これがそのまま発売できそうなほどの質。資料用で一応カメラを入れて撮っているという話は聞いたことがあるけど、資料用では済まされないほど。達郎が適当なものを作るはずがないもんね。
かなりの気迫で演奏する達郎が映っている。映像が公開されてこなかったのは、歌っている表情が面白くて演奏どころではなくなるとか、髪型がすごいことになっているから、と勝手に想像していたが、違うようだ(多少はあると思う・・・)。理由は後述。

映像について
・臨場感たっぷりでまるでライブを最前列で見ているようだった。音量も実際のライブくらいあった。特にベースの音がライブと一緒でびっくり。
・80年代の映像は表情や動きが硬い(ガムシャラにやっていたからだそうだ)が、94年の『砂の女』ではメンバーみんなが笑いながら演奏しているのが印象的だった。
・かなりの割合でリードギターも達郎がひいているのがわかった。
・アコギ2曲のうち、ONLY WITH YOUではエレアコ、二人の夏はギルドのアコギをマイクで拾っていることがわかった。
・エレキの映像は全ておなじみブラウンのテレキャス。
・80年代のライブでは白いテレキャスが予備で置かれていた。
・92年のセットだけ毛色が違う。
・92年までリードギターだった椎名和夫の衣装がタキシード?(笑)。
・当たり前だけど音の分離がCDより全然よい。

あとおまけで、昨年のライジングサンから『さよなら夏の日』も流れた。中盤イントロのフレーズが転調するところでこのイベントに来れなかった友達がフムフムと感心しながら聴いている様子が映っていて噴き出しそうになった。

トータルで50分くらいあったと思う。

これが終わり、椅子が用意されトークタイムへ。
AIR-Gの北川久仁子がインタビューする形式。この模様は、リーフという番組で来週月曜から木曜まで放送されるそうです。13時からと言っていたような。たぶん。

フィルム上映時も会場内で、息をのむ音や、手に汗を握る様をあちこちで感じる熱気だったが、達郎の入場で沸点は最高潮に。達郎ファンも熱い!。
達郎は開口一番、よく当たりましたね。と(笑)。

発言はファンクラブ会報に書いてあることもあったけど以下のような、内容でした。

・Ray Of Hopeは昨年9月にWoo Hooというタイトルで発売予定だった。雰囲気としては不景気なので、笑い飛ばせるようなものを、との思いで制作した。ライブツアー時期に間に合わず、キャンペーンとツアーを同時にするとツアーに悪影響があるため、発売を延期したとのこと。その後震災が起こり、歌詞を変えたりして雰囲気を変えた。また、アップテンポな曲があったがサーフィンで恋人を亡くすという歌詞なので、バラードに差し変えた。この曲は気に入っているので次のアルバムに入れたい。
・Ray Of Hopeのジャケットは楽器で手を表現しているが、Woo Hooは楽器で顔を表現したものだったらしい。
・『俺の空』をコミカルと表現した北川に対し、シニカルです、と修正した達郎。
・ライブビデオやDVDは、ライブのような臨場感を得られないので作らなかった。映像自体は85年からの全ツアー録っている。逆に85年以前のものはない。
・フィルム上映はファンクラブイベントでもやったことがあるが、ホールにPAシステムを持ち込んだ。音は悪かった。シネコンはドルビーシステムがあるので音が非常に良いため、このような試みが可能となった。今回は実験的に行った。うまくいけば今後もやる。
・ライブアルバムJoyの続編・Joy2はもう1ツアーやった後に出す予定。4枚組のボリュームになる。Joyを編集した時は2カ月半かけて全音源をチェックしたので今度は半年かかるかも。
・Joy1.5はレコード会社の圧力で制作した(笑)。内容はCDシングルのカップリングとして既発表のものを集めた。32歳から41歳までの約10年間がおさめられている。これを作ったのでJoy2はまったく新しい音源から制作することが可能となった。
・昨年のライジングサン出演は29年ぶりの野外フェスだが、非常にテンパった。前がエレカシ、後が斉藤和義であることも意識した。フェスでは痛い目にあったこともあるので、喧嘩を挑むような姿勢で臨んだ。数あるフェスからライジングサンを選んだのはメンバーの進言。WESSからは10年前からオファーを受けていたこともある。
・フェスで他のミュージシャンと交流があったか?との質問に対し、それどころではなかった。怒髪天の増子が話しかけてくれた。とのこと。バックステージではタオルを頭に巻いている人が多く、それがトレンドなのか、と思った、奥田民生さんみたいな人がたくさんいるな~と思った。とのこと。
・フェス当日はリハなし。事前に打ち合わせ、リハを実施した。
・遠くから来た人は?と会場に問うと、函館、旭川のほか、佐呂間、美深、との答えも。旭川以北に行ったことがないが、そのような地方ライブも次のツアー後には出来る、還暦までに出来る、とのこと。(ホントか~?)
・人生初の飛行機はシュガーベイブ時代に札幌に来た機会。飛行機から見た屋根がカラフルな光景を見て、歴史が新しい土地なのだな、と思った。
・当時のRCAの札幌事務所長に飲み会の〆にラーメン横丁に連れて行ってもらったことがある。RCAの所長はひぐまの隣がお気に入りなので、店にはRCAのアーティストのサインがずらりとある。
・数字に強いのは、レコードコレクターのため、発表年を覚えたりするから。魚と花の名前に弱く、奥さんにバカにされる。
・励まされることは、レコードの整理。

次にツアーで札幌に来るのは4月と、遠いので、歌声を聴きたいのですが・・・
ということで、ライブへ!。

歌の前には、なかなか潜り抜けない日本の不景気、閉塞感、それに輪をかけるように起こった震災についても語った。
所属レコード会社も達郎が最年長で、2歳下に竹内まりや、その下は一気にトータス松本まで。間の世代は離脱せざるを得ず、レコード会社の社員もリストラされる時勢。新譜のリリースもままならないのだそうだ。

カラオケで、『希望という名の光』と『バラ色の人生~ラヴィアンローズ』の2曲を。希望~は2か所くらい歌詞怪しいところがあったがご愛きょう。

これほど心にダイレクトに届く歌声というのは初めて聴いた。山下達郎という歌い手は日本の宝だと思う。
彼のライブを体験しないとライブを見たことにならないと言いたくなるくらいに、すさまじいパフォーマンスをいつも見せてくれる。

最後に抽選会。自分の席と3番違いの人がサイン入りアルバムジャケットを当てた。惜しい。


たっぷり、1時間40分。素晴らしいイベントでした。




RSR 2011 見たライブ

2011-08-17 21:13:11 | ライブ
今年も行ってきました。ライジングサンロックフェスティバル in EZO。
2011の今年、初開催から13回となります。干支が一回りすると客層も一部変わってきているのかもしれません。雰囲気が少し変わってきた気がしてます。
1年に1回必ず行っているけど、毎回久しぶりだな~と思う。

毎年終るとあっという間だった、と寂しくなるので今年は結構体力を温存しながら効率的に動いたと思う。
見ようと思っていてスルーしたものがあまりない。初めから見ようと決めていたものもあまり多くなかったということかもしれない。

当日までの軌跡
8月8日(月) ホーマックでキャンプ用品物色。火起こしの便利グッズを購入。
8月11日(木) ジョイフルAK、ホーマックで各種キャンプグッズ購入。食材購入。

さて、8月12日(金)の第1日目から、見たライブをセトリと共に振り返る。

8月12日(金)、例年より早く会場へ向かう。炎天下の中待つ。並んでから1時間強、ようやく入場するが、テントサイト引換では並ぶことはなかった。そしてサイトがガラ空き。トイレ、ビール売場から比較的近い個所をゲット。
肉を焼き、ビールを飲み始める。その時点でおそらくもう2時近く。

行動を開始したのは17時近く。
B.B.クィーンズを横切り、タワレコブースへタオルをもらいにいった。
B.B.クイーンズはおどるポンポコリンからスタートしていたがかなりチープなサウンドに聞こえた。サンステージでやるべきだったんだろうか。

19:00~ くるり@サンステージ
1.ブレーメン
2.ワンダーフォーゲル
3.コンバット・ダンス
4.温泉
5.旅の途中
6.飴色の部屋
7.ばらの花
8.奇跡
9.新曲
10.リバー
11.お祭りわっしょい
12.ロックンロール

21:00~ 布袋寅泰@サンステージ
1.BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY 
2.BAD FEELING
3.BE MY BABY
4.さらば青春の光
5.PROMISE
6.スリル
7.バンビーナ
8.RUSSIAN ROULETTE
9.FLY INTO YOUR DREAM
アンコール
10.Dreamin'

0:15~ アニタキジャンボリー@クリスタルパレス
MC:ANI、ピエール瀧 ゲスト:AFRA、篠原ともえ、清水ミチコ
入場規制があり、外で見ました。


8月13日(金)、この日は12時着。
しかし、動き出したのは遅い。忘れ物や落し物をしたので、炎天下の中会場と駐車場を往復。。。焼鳥を焼きながらしばらく飲んでいた。体力温存

16:30~ KIMONOS@ムーンサーカス
MOGURA、SOUNDTRACK TO MURDER、SPORTSMAN、ALMOST HUMANほか
※セットリスト情報求む

18:10~ The Birthday@レッドスターフィールド(の近くの原っぱで寝ながら)
1.Buddy
2.ホロスコープ
3.ダンスニスタ
4.SATURDAY NIGHT KILLER KISS
5.あの娘のスーツケース
6.2秒
7.BABY YOU CAN
8.なぜか今日は
9.READY STEADY GO
10.涙がこぼれそう
11.ハレルヤ

19:20~ 子供ばんど@グリーンオアシス
1.ロックンロールシンガー
2.頑張れ子供ばんど
3.DREAMIN'(シーサイド・ドライブ)~ハートオブマッドネスー~DREAMIN'(シーサイド・ドライブ)
4.だからそばにいておくれ
5.マンモスの唄
6.TAKE ME TO YOUR PARTY
7.TOKYOダイナマイト
8.サマータイム・ブルース

21:00~ 向井秀徳+七尾旅人
向井 SUGARMAN、TATTOOあり、サカナ、カラス、CRAZYDAYS CRAZYFEELINGなど
七尾 シャッター商店街のマイルスデイビス、どんどん季節は流れて、ROLLIN’ ROLLIN’など
交互に披露。
※セットリスト求む

0:10~ 四人の侍(竹中尚人、奥田民生、山崎まさよし、斉藤和義) @サンステージ
1.ホテル石狩フォルニア(イーグルス)
2.三人の侍のテーマ
3.晴男 (山崎まさよし)
4.イージューライダー (奥田民生)
5.ALL AROUND ME (Char)
6.歩いて帰ろう(斉藤和義)
7.COME TOGETHER(ビートルズ)
8.GET BACK(ビートルズ)
9.CROSS ROAD(クリーム)
10.上を向いて歩こう(坂本九)
基本的に全員アコギ
6でCharがベース、7,9で民生ベース、7でCharドラム、8で斉藤和義ベース、8で民生ドラム、9で斉藤和義ドラム。
7~9、Charと山崎まさよしがエレクトリックギター。
9の民生ベースソロが最高にカッコよかった。

4:20~ ハナレグミ@サンステージ
1.PEOPLE GET READY
2.音タイム
3.あいのわ
4.大安
5.家族の風景
6.くよくよするなよ
7.光と影
8.明日天気になれ
9.オアシス
10.オハナレゲエ
11.あいのこども


1日目が2つ、2日目は6つ見た。自分としては結構見たと思う。テント立てたところに一番近いステージのアーステントの音はテントにいる間はずっと聞こえたのでそれも入れるとなかなかの数。
2日目サンステージ2:20~の曽我部恵一は寝てたけど、最後のサマーソルジャーが聞こえて起きた。見ればよかったかな。
あとアースのトリ、SCOOBIE DOがリハで山下達郎のライドオンタイムをやった気がするのだがどうだろう?夢だったんだろうか?。

詳細は後日追加するかもしれません。


スカイハイ

2011-08-10 20:52:00 | 日常
先週末、職場の人がふと言った、今週航空ショーか・・・の一言で、千歳の航空ショーを見に行くことにした。
これがものすごく圧巻のイベント。

出店の出ているお祭り会場の上空を戦闘機がものすごいスピードで飛び回るというもの。自衛隊の敷地も新鮮ならば、全てが初の体験。各戦闘機の距離は1mだという。確かにかなりの至近距離で飛んでいる。
軍事色の強いアナウンスが個人的にヒット。ここはアメリカか?と思うようなトップガンな世界。しかし地上では焼きそばや焼き鳥、アメリカンドッグを売っているというお祭り。正式には航空祭という。これはおすすめイベントだ。

ものすごい気圧の中、操縦するのは人間離れした技だという。
ユニコーンのスカイハイをすぐさま思い出すような青空の中、自由に飛んでいた。


ここ北海道において、夏はいつ始まっていつ終わるのか。
間違いなく今が夏真っ只中なんだろうけど、多分もう半分以上は過ぎてるんだろうな。

今年の夏は結構充実している。
思えば夏は6月末の積丹のお祭りからスタートした。値段が高い上に積丹に着いたころにはもうおおよそ売り切れていて大したものが食べれなかった。結局港の脇で食べた焼きイカが最もうまかった。
夏前半のハイライトはトマムの雲海テラスかな。夜明けに出発して結局見れなかったけど、早朝から活動しているというワクワク感。その日一日かなり有効に過ごせたと思う。
あと豊平川の花火大会をかれこれ5年くらいぶりに見た。札幌シティジャズは去年に引き続き。
ライブも去年はCANNONBALLでやったけど、今年はBEATLEBACKERでやった。CANNONBALLは今年は9月なのでまだ残暑があればいいんだけど。

そして夏一番のイベント、ライジングサンまであと2日。今年で12回目。ついに干支を一回りしてしまった。そういや初回の時も年男だった。四人の侍と布袋、くるり、曽我部さん、KIMONOS、向井秀徳+七尾旅人がお目当て。bandapartと神聖かまってちゃん、レキシ、長田進、こだま和文は布袋とかぶってしまった・・・なんたる。

一応民生もくるんだよな・・・。侍のうちの一人、ってどんだけ。もっと出てくれ~!!。
でもあらゆるステージに出没するんだろうな。こればかりは運だけど、去年は偶然Charのステージを横切ったところ民生が出て来てダッシュしたんだった。髭、okamoto's、スカパラ、子供バンドは要注意かも、っていうか来い!!。

ということで、明日から盆休み。





真・McCARTNEY2

2011-08-10 00:02:08 | 私的ポール・マッカートニー史
6月にポール・マッカートニー・アーカイブコレクションの第3段として発売されたマッカートニーⅡ。
本当の発売順で言うと、ウイングスを含むオリジナル作品10枚目、1980年に発売された作品です。全ての楽器を一人で録音したマッカートニーシリーズ第2弾でもあります。

当時全米・全英ともに大ヒットした作品だが、評価は非常に低い。
俺は中3だった1989年くらいに購入した。ポールの作品をむさぼるように聴いていたこの時期、結構古いアルバムと思っていたが、なんと発売から10年経ってないのだ!!。
ポールの曲ならなんでも気に入っていたが、このアルバムだけは少し苦手だったかもしれない。なけなしのおこずかいで買ったので何度も聴いた。曲順も丸暗記してるし全曲歌えるが。。。インストもあるし。YMOに影響されたという発言と裏腹のクオリティの低さ(あくまでYMOと比べての話です)。この発言のせいでYMOを聴く機会が遅れたと思う(笑)。

その後20年経ち、このアルバムを聴く機会は減っていた。
たまにファイアーマンとか実験的なものが出るたびに、90年代のマッカートニーⅡ、とか2000年代のマッカートニーⅡとか言われるのでこれを聴いてみたらさらにクオリティが低く聞こえる。聴くたびに評価が下がっていく気もするので聴かなくなったと思う。
実験的というと聞こえがいいが、思うままに演奏したと思われる曲群がでたらめな順序で並んでいると言ったらよいのか。。。たぶん歌詞も大したこと歌ってないことが言葉を知らなくてもなんとなくわかる(笑)。

そのデラックスエディションでリマスター版を聴いて評価が一変した。実はアレンジが細部にわたり凝っているのだ。リマスタリングのおかげでかなり聞こえるようになった。
これは聴きやすい。元々聴いていた80年代後半に出たCDの音質はひどく、クソだった。カミングアップだけはいろんなベストで音質向上版を聴いていたが、他のは一気に聴いたのでなおさら衝撃的だった。

それだけならまだしも、スーパーデラックスエディションには相当数のアウトテイクが入っている。
何曲か聴いたことがあったが、さらにでたらめな曲ばかりと認識していた。
元々このマッカートニーⅡはそんな曲も含む2枚組を想定していたのだった。この話を知った時、正直、そんなもの売れるはずがない、と思った。

だいぶ後になってしまったが、一応弁護しておくと、これはリリースを想定していなかったもので、1979年の夏にカーステレオでかける用に自宅で気ままに録音したものを、1980年日本で逮捕されたのをきっかけにウイングスが活動休止状態に陥ってしまったからか、レコード会社によりリリースすることになってしまったとか。
結局1枚に絞られ、曲も聴きやすく細かく編集されたのだ。

しかし、それは必ずしも聴きやすいアルバムになったかというと、そうでもないのではないだろうか。
チープなテクノ、ブルースなどがごちゃ混ぜになった変なアルバムという印象になってしまった。

ところが、今回このアウトテイクを混ぜて、元々想定された2枚組の曲順にすると、聴きやすくなったどころか、ものすごい傑作になってしまった!。というのがこの日記で言いたかったことです(長い)。
なるほど、これはテクノ/ニューウエーブの傑作アルバムだ。と思った。
素晴らしい化け方ですよ、これは。曲の選択、並べ方でこんなに印象が変わり、傑作も駄作にしてしまうのかと、戦慄した。マッカートニーⅡに対して、いままで申し訳ない、と思いました(笑)。
チープささえも必然、と言ってしまおう。

また、1979年の夏にレコーディングされているからという前情報なしに聴いても、非常に夏っぽい。細野晴臣のトロピカル入ったテクノを彷彿させる。
この手の込みよう、サージェントペパーズクラスの名作とまで言わないけど、言いたくなってしまう力はあると思う。

2枚組マッカートニーⅡの曲順
DISC-1
A面
1.Front Parlour 
2.Frozen Jap
3.All You Horseriders
4.Blue Sway
B面
5.Temporary Secretary
6.On The Way
7.Mr. H Atom
8.Summer's Day Song
9.You Know I'll Get You Baby
10.Bogey Wobble

DISC-2
C面
1.Darkroom
2.One Of These Days
3.Secret Friend
4.Bogey Music
D面
5.Check My Machine
6.Waterfalls
7.Nobody Knows
8.Coming Up

これが、名作 真・マッカートニーⅡだ!!。
と言いたいところだが、これはかなり凶悪な内容となっている。
なにせ、いきなりインスト2曲からアルバムはスタート。インストの中でもかなり聴きやすい2曲だから、まあやさしいか・・・(笑)。
とにかくこの内容で発表されたとしたら、A面でかなり炎上したものと思われる。この構成は相当勇気がいるだろう。
B面も攻撃的な内容だが、シングルになったTemporary Secretaryが入っている。ポップなのはこれだけでしょうけど。

C面のOne Of These Daysは発売盤マッカートニーⅡの最後に収録されたアコースティックの佳曲だが、凄い曲の間に放り込まれている!!。続くSecret Friendは10分を超えるインスト!!(笑)。 これは意外に聴きやすくて好きですけどね。品のいい音色を使っていて南国風味入ってます。
D面最後にようやく大ヒットシングルのComingUpが入っている。しかし2枚組バージョンはこれを冗長にしたロングバージョンが入っているのだ(シングル盤がこれのショートエディットなわけですが)。一筋縄ではいかない。

誉めているのかけなしているのかわかりませんが、愛のある表現と受け取っていただければ。
ビートルズのメンバーが発表したアルバムでは相当過激な部類に入ると思います。
発表後30年を経たこのアルバムをこうしてまた楽しめるのは非常に素敵なことだと思います。




札幌シティジャズ ~土岐麻子

2011-08-04 22:35:41 | ライブ
8月3日。午後から休暇を取って札幌に向かいました。
札幌シティジャズの大通2丁目ホワイトロックでの土岐麻子のライブ。ほぼ1年ぶりです。

4時半からの座席券引換の30分前に着いたら既に行列。去年もそうだったけど去年は土曜だったし・・・。
が、最前ブロックをGET!。レストランのような座席配置で4席1テーブルになっているのです。そこで飲食を楽しみながらライブを見れるという仕組み。去年はこの雰囲気の良さに衝撃を受けた。このホワイトロックでの公演はほとんど完売という好評さでした。

並んでいる間に既にリハの音が聞こえてきた。あの曲もこの曲もやるのか~そして本日の編成は、、、というところまで聞こえてしまいました。まぁ、2度おいしいということで

定刻で土岐ちゃん登場。近すぎて照れた。
今回は土岐ちゃん他、ギター1名、サックス1名。曲によってギターの人がピアノを弾いてました。
去年もそうだったけど、楽器が2名なのに全く物足りなさを感じない。ギターの人はベースラインを弾きながらコードを弾き、リードも弾くというかなり大変な状況になってましたが(笑)。凄腕です。
相変わらずCDやCMと全く変わらない声でライブをやってくれます。
曲はたぶん以下のもので曲順も大体こんな感じだと思います。

・Just One Of Those Things
・カモナマイハウス
・私のお気に入り
・カバー
・My Favorite Things
・Singin 'In The Rain
・She Don't Use Jelly
・Mr.サマータイム
・GIFT~あなたはマドンナ
・It Don't Mean A Thing
・カバー

アンコール
・HOW BEAUTIFUL
・CITY LIGHT SERENADE

本編11曲、アンコール2曲、本編が1時間、アンコールが20分ほどだったろうか。
HOW BEAUTIFULはやっぱりウルッときた。バンドだと経費がかかるのでこのような編成なのだろうけど、やっぱり採算合わないんだろうか。。。。ジャズスタンダードもいいけど、オリジナルでツアーをやってほしいな~!。秋発売のアルバムを引っ提げて!。
とりあえず、来年もCITYJAZZ待ってます