寒くて最近はなかなか発酵がすすみません。
しかし、うちの縁側は昼間ぽかぽかと暖かく、そこに並べておくと酵母は活動を始めます。
発酵器は裏切られることもなく、安心して計画的にパンを焼くことができます。
自然にまかせてパンを焼くことのなんと難しいことか!
うちのパンは普通のパン屋さんみたいに、同じ種類のパンでも一年中同じパンではありません。
季節によって発酵の具合は違うし、同じ分量で作っても大きさや噛み応えが微妙にかわってくる。
冬は身体を温める旬の根野菜をいただき、
夏は熱をとってくれるトマトやきゅうりのような旬のものをいただくように
自然にまかせた作り方は、きっとその季節に私たちの身体にあったもの。
冬のパンは引き締まっていて一段とかみ応えのある味わい深いパンです。
気温や湿度を見きわめ、生地の状態を見つめながら、
その日その日で工程が違う自然発酵のパン作りはとっても難しい。
でもそういうパンを作っていきたいのです。