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乗り物 004 エアポート・トラフィック・パターン Airport Traffic Pattern

2012年01月17日 19時22分46秒 | 乗り物
エアポート・トラフィック・パターンよりは、ファイナル・アプローチの方が、より聞き慣れた言葉かもしれません。 飛行機がファイナル・アプローチで無事タッチ・ダウンした時、ゴトンと鈍い音がしてゴト・ゴトと滑走路の上を転がり始めると、少なくとも落っこちる不安はなくなったと思いホッとしますが、皆さんはどうですか?



何年か前にニューヨークのハドソン・リバーに、鳥が両方のジェット・エンジンに入ったため、不時着した事件がありましたが、サンフランシスコベイ・エリアに住むパイロットの教科書通りの素晴らしい操縦で全員無事脱出することが出来ました。



飛行機事故で最も怖いのが空中衝突です、事故の後にグライドして安全に不時着することが難しいからです。 飛行機が集まり離着陸で混み合う飛行場の近くでは、ぶつかる可能性が高くなりより危険です。 そこで空中に滑走路を延長して、空の中に架空の道をつけて交通整理をしなくてはなりません。



この滑走路を軸にした立体の道を、エアポート・トラフィック・パターン(Airport Traffic Pattern)と呼びます。 パターンの形は長方形で左回りですが、地形その他の事情で右回りの場合もあります。



立体長方形のエアポート・トラフィック・パターンには、それぞれの辺に名前がついています。
飛行機は必ず向かい風に向かって離着陸しますから、向かい風を中心に考えています。
それぞれの辺をレグ(leg)と言います。 レグは下記の図を参照して下さい。



アップウィンド・レグ:飛行機が滑走路から向かい風(アップウィンド)に向かって離陸する。
クロスウィンド・レグ:ある程度の高度で、向かい風を横切る横風(クロスウィンド)方向のコース。
ダウンウィンド・レグ:追い風(ダウンウィンド)と同じ方向で、滑走路と平行のコース。
ベース・レグ:風を横切る方向で、滑走路と90度の方向のコース。
ファイナル・アプローチ:向かい風で、着陸最終体勢に入るコース。



大型の航空機は、管制塔の指示で、ストレート・インと呼ばれ、直接ファイナル・アプローチに入るケースが殆どですが、追い風方向から来た旅客機は、やはり同じようにダウンウィンド・レグから入ってベース、ファイナル・アプローチとまわるようになります。



離陸の後、真っ直ぐ行く場合は、ストレート・アウトです。 離陸後、反対方向に行く場合は、ダウンウィンド・レグから45度の角度で飛行場から離れて行きます。 実際はエア・スペースの関係もありますが、ここでは複雑になるので省きました。



次回飛行機に乗る時や飛行場に行った時には、エアポート・トラフィック・パターンの事を思い出して下さい、飛行機がパターンの中を飛んでいるのが、よくわかると思います。



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