今までは宇宙や銀河の話題が多く、時間や空間の長さ大きさの感覚が余りに巨大過ぎて想像するのも困難で、正に想像を絶する世界でした。 日常生活の感覚からかけ離れすぎていたからかも知れません。 今回は太陽系まで近づいて来たので少しは現実的イメージが浮かびやすくなってきたかと思います。 宇宙や銀河、時間や空間と言ってもその認識は人それぞれですから、各個人がどんな宇宙像を想像しているかは一概には云えません。
我々の太陽系は秒速220Kmで、天の川銀河の中心から2万5千光年離れた軌道を回転していると考えられています。 銀河を一周するにはおよそ2億5千万年かかると推測されていて、“天の川銀河年”で言えば現在20年位になるようです。 今までの20回転のなかで、銀河の特定な位置を通過すると地球に大きな環境異変が起こり、多くの種の滅亡などがあったのではないかという説もありますが立証されていません。
太陽系は45~46億年前に、数光年以上のガスやダストの集まりである巨大な星間分子雲からできたとされています、まさに塵もつもれば、、、ですね。 星雲は重力などの力や磁場の影響によって中心に集まった物質が、現在の形に時間をかけてバランスがとれて、安定した状態に落ち着こうと変化して出来たのでしょう。
太陽系のほぼ全部の質量は太陽に集中していて99.86%と圧倒的な大きさで、信じられないくらい少ない残りのほんの0.14%に全て残りの太陽系の物体があるのです。
どの様な計算をして出した数字か知りませんが、太陽の大きさに圧倒されるだけですね。 いずれにせよ太陽がべらぼうにでかいと言うことでしょう。
恒星の爆発などで放出された星間雲が、拡散による温度の低下によって密度が高くなり、ガスや塵の凝縮や衝突が起こり、静電気から稲妻が多発しました。 活発でランダムな運動エネルギーや熱エネルギーが一つの回転運動に成長し巨大な星間分子雲が少なくとも数百万年以上の長い時間をかけて、やがて平らな渦巻状の原始惑星円盤になり、その後重力などの力や電磁場の影響によって中心に集まった物体の中心の圧力と温度が核融合を起こすまでになると太陽の誕生です。
新しくできた太陽からの太陽風で原始惑星円盤のガスやダストから造られた物質が吹き飛ばされて惑星の形成に大きな影響を与えました。 ガスや軽い物質は遠くまで飛ばされ重い金属や岩は比較的太陽の近くに残りました。 太陽に近い内側にある四つの地球型惑星で主に岩や金属でできた水星(Mercury)、金星(Venus)、地球(Earth)、火星(Mars)があります。
その外側には主に水素や窒素などのガスでできた巨大な木星型惑星の木星(Jupiter)と土星(Saturn)があり、そして次に氷、アンモニア、メタンなどが主なアイスジャイアントの天王星(Uranus)、海王星(Neptune)などがあります。 この八つの惑星は地球とほぼ同じ太陽を中心とした軌道面を同一方向に回転しています。 同じ分子雲の中で太陽と同時期に誕生した恒星はまだ見つかっていない。
この8個の主要惑星の他にも、6個の小型惑星や一般的に月と呼ばれる自然の衛星があります。 木星と土星の間には、鉱物や金属それにアイスなどで出来たアステロイド・ベルトがあります。 ネプチューンの軌道の外側には氷や岩で出来たもっと大きなカイパー・ベルトの部分があります。 その他にもコメットやメテオロイドなどが、そして惑星間ダスト・クラウドなどその他にも数え切れない小さな惑星や物体が太陽の周りを回転しています。
2014年に種子島から打ち上げられた“はやぶさ2”が2020年にサンプルを持ち帰ったリュウグウC型小惑星(162173)の軌道は地球と火星の間で太陽の周りを公転しています。 採集したサンプルの画像で見た、あの黒い物質は太陽系形成初期の原材料の残りである可能性が高く、これからの分析がとても楽しみです。
そう言えば月に初めて立ったアポロ宇宙飛行士が月の土が細かい粉末でガンパウダーのような臭いがしたと言っていたのを思い出したが、高速での衝突を繰り返すとそんな感じになるのかなと思ったことがある。