旨い処探索同好会

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アレキサンダー・ カッサンドル

2022年05月30日 16時43分30秒 | 芸術鑑賞


毎週金曜日は我が家の買い物日で25マイル離れた隣町のウイリツに行く。3か所ほど違うスーパーで必要な物を買うのだが、そのうちの一つは町の南端にある小さなショッピング・モールにある。 



典型的な田舎のモールでハイウェイ101沿いにはファミレスやファーストフードのお店があり、奥にはメインのスーパーがあってその両側にコインランドリーや色々なお店がある。



その中にグッドウイルというセカンドハンド・ストアーがある。 地域の人々がいらなくなったものを寄付したものを主に販売している。 時々掘り出し物があるので相棒が食料調達をしている間によく覘く処だ。



貧乏絵描きの我が家では、昔から古い家具とか珍しい芸術品など色々とお世話になっているお店である。 先日そこで昔懐かしいポスターを見つけた。 学生時代のデザインの本には必ず載せられてあるポスターの見本のような有名な作品で、その上非常に良い状態で額縁だけでも新しく注文すれば100ドルはするだろう、それがたったの8ドルであった。



アレキサンダー・カッサンドル(1901~1968)はウクライナのカーキーフでフランス人両親のもとに生まれ、若い頃にパリに移ります。 キュービズムやシュールレアリスムの画家を目指しますが、コマーシャル・アートの分野で成功し自身の広告会社も始めます。



当時ポピュラーだったアートデコー風の印象に残る作品を多く残しました。今では当たり前のテクニックですが、エアーブラシ・アートのパイオニアとしても知られています。
新しいタイプフェイスも生み出して、舞台装置の製作にも手掛けていました。



ル・アーヴルからニューヨークまで大西洋を4日で運行した、当時としては最新の大型高速船SSノルマンディーのポスターは、まさにこのクルーズ船に乗って旅行をしたくなるような魅力を秘めています。 オリジナルは1935年に制作されたリソグラフのポスターです。 彼は他にも数多くの素晴らしい作品を残しています。


丁度撮影の日は真夏日だったのでパンツ一丁で失礼。



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令和4年5月28日 土曜日 午後10時半 雨 9度C

2022年05月29日 14時55分41秒 | 日誌


今日は季節外れの雨が午後から降り始めた、そんな訳で珍しくストーブも朝晩はつけた。
数日前は直射日光の下で95度Fまで上がった、摂氏で35度程の真夏日であった。



なんだか最近の季節変化は例年より1~2か月ずれ込んでいる感じで、まさに今日などは4月下旬の気温だ。 気候の急激な変化は年寄りにとって体調の管理が大変だ。



丁度今週の火曜日に4回目のブースター・ショットを受けに行ったのだが、あいにくファイザーのワクチンしかなく今までやったモデルナは金曜日に入ってくると云われたので昨日の朝やって来た。



久しぶりにワクチン注射のおかげで例の筋肉痛を思いだしたが、二人とも熱もなく普通であった。 患者の数は相変わらずであるが感染率が高いということは毒性が低いらしいからコロナもついに終息に向かうと助かる。



6月10日から日本への入国も緩和されるとのこと、近いうちに帰国の予定を立てたいものだ。 今まで毎年帰っていたのが、こんなに長く間が空いたのは初めてだ。




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2022年5月10日火曜日 雨のち曇り 4:35pm 8.0C

2022年05月11日 08時32分49秒 | 日誌


最近の地元の報道では、1200年来の干ばつが続いていて、このあたりの水瓶であるシェラネヴァダ山脈の今年の積雪量は、例年の38%程度で水不足が毎年深刻化しているとあった。



どうやって1200年間の数字を出したのだろう? 北カリフォルニアにある1000年以上生きるレッドウッドの年輪をみたり地質調査をした結果なのだろう。



毎年の積雪量は州政府が同じ時期に所定の位置で長い鉄のパイプを雪の中に入れて測量しているニュースで知ることができる。



今年の雨季は、一月にかなり雨の日があったので少し期待をしたが、二月から四月まで殆ど雨が降らず節水制限をする街も出てきて水不足が心配されていた。



しかしここ一週間程続いた季節外れのストームのおかげで、ほんの少しだけ水不足脱却に寄与した感がある。カリフォルニア中の貯水池の水は殆ど半分以下で一部では危機的レベルにあるそうだ。



四月の下旬には、まるで夏のようなお天気が続いたこともあったのに、五月に入って先日にはアラレ混じりの雨が降ったり近くの山の上には雪が積もったり霜注意報がでたりまるで冬に戻ったような気温だった。



今年はアリゾナやコロラドでもう山火事が発生していてカリフォルニアでも例年より早い山火事シーズンが予想されている。 去年から剪定した庭木の山を早く焼却したかったのだが山火事が怖くてできなかった。



五月に入ると北カリフォルニアのこのあたりでは、雨季が終わり乾期に入るのでバーン・デーと呼ばれる焚き火が可能な日がなくなるので、今回の雨の後が最後の焼却可能なチャンスになるだろう。



とにかく深刻な水不足になる可能性は高いので、節水のために庭の芝生の水やりや洗車などは出来なくなるだろうし、家庭水の節水も強く求められるだろう。



そんなことを思っていると何故かふと半世紀以上前のことだけれど、その当時ポピュラーだったバックミンスター・フラーの云ったことを思い出した。



もう50年以上も昔のことなのではっきり覚えていないけれど彼曰く、地球を手のひらに乗る小さな丸い鉄の玉のサイズに縮めてぴかぴかに磨いてください。
そこにあなたがフッと息をかけて出来た白い膜は地球の平均的海の深さよりも深いのです、、、といった内容だったと思う。



宇宙規模でみるといかに水が貴重かと言う面白い例え話だったので覚えていたのだろう。バックミンスター・フラーは1969年に「宇宙船地球号操縦マニュアル」という本を出版している。



“我々はみんな同じ地球号という宇宙船の乗組員”と考えるグローバルな意識がポピュラーになった。 フラーは、モントリオール博でのアメリカ館をジオデシック・ドームで設計した建築家としてもしられている。



月や火星のみならず太陽系には水が氷の状態でかなりの量の存在が確認されている。地球の表面の71%が水、人の体の約75%が水、水と生命は切り離せない存在だ。しかし地球上で人間が利用可能な水はそれほど多くない。



地球上の水の97%は海の中、淡水はたったの3%、そのうち2.5%が南極、北極と氷河の氷と空気中の水で、使えるフレッシュ・ウオーターは0.5%
エネルギー資源に余り恵まれていない日本だが水資源は豊富な国だろう。



予報では北米西部の干ばつは2030年頃まで続くそうだ、いずれにせよ貴重な真水は大切に使いたいものである。








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