旨い処探索同好会

アトリエ葉神 公式 ブログ・サイト

035 日誌 チコリー 続きの続き

2012年07月30日 14時52分46秒 | 日誌


観察の中心は、アメリカの西海岸北西部(The Pacific Northwest)で、一般的にカリフォルニア北部から、オレゴン、ワシントン州のカナダとの境までの地域で、この辺はパシフィック・ノースウェストの最南端に位置する。 裏の広っぱは太平洋海岸から約25Km東で、標高525m、(39°40'54.00"N, 123°30'26.00"W)。



チコリは多年生植物(perennial)で、春の新しい葉をサラダに、夏に全開した花も食用になるそうでアイスキューブの中に入れるのも涼しくて美味しそうです、秋には根を掘り出して乾燥させた後にローストしてコーヒーに混ぜれば一層こくが増すそうだ。


ベルギー・エンダイブ:Witloof, Belgian endive、Image by Rasbak(Jan 2,2005)、画像はウイキから。

ヨーロッパでは、昔から腸内の寄生虫の駆除に使われているらしいが、チコリのハーブとしての効能は、血液を綺麗にしてレバーの状態をヘルシーにするそうだ。



チコリーの根が、「コーヒーの代わりに使われる」この点が一番興味深かった。 いったいどんな味がするのだろう? チコリーの根は9月に収穫するのが普通らしいが、何時でもよいと書いてあったので、早速近くに生えていたのを掘り起こすことにした。



この辺の粘土質の土は毎日の太陽の光に焼かれてカチンカチンで、スコップだけでは全く掘れない。
直射日光の下、多分ゆうに40度以上の温度だろう、あんまり暑いのでピックを持ってきて掘る気にならず、スコップで根の周りを掘れるだけ掘って根の上の部分だけを引き抜いてきた。



やってみなければ分からないときには、一応出来る範囲でやってみるのが、我が家の習慣で、兎に角簡単に書いてある通り、まず根を洗って細かく切って乾かし、乾いたところで適度に焙煎し粉にしてコーヒーと同じ様に入れてみた。



最初の一口の感想は、口の中で舌にあたる刺激がそっくりであると感じた。 もちろんコーヒーの香りがないので何となく不思議な感じがするが、コーヒーに似たハーブ・ティーで看板に偽りはないだろう。 コーヒーと混ぜてみたが、なんとフレンチローストの懐かしい味がした。


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034 日誌 チコリー 続き

2012年07月27日 15時59分38秒 | 日誌


15日間の大相撲も終わり、いつもの夏のペース「早寝早起き」の生活に戻った、おかげで昨日は素晴らしい朝焼けを楽しむ事が出来た。 一日中雲があって夕方には、夕焼けはさほどでもなかったが、雲の動きや形が面白かった。 



さてチコリーは、そこら中にあるので逆に目に止まらない、頭の中でバックグラゥンドに溶け込んでしまっていた野草だが、オンラインで検索して見ると、思った以上に色々出てきた。



このチコリーは、文字に記録されたハーブとしては最も古いものの一つだとかで、一世紀頃にはエジプトでもう栽培されていたそうな。 それで地中海沿岸に広まったようだが、原産地は北アフリカ、西アジア、ヨーロッパとなっていた。



中世のヨーロッパでは僧侶(Medieval Monks)達によって栽培され、オランダでコーヒーに加えられるようになったらしい。 1700年代になって北米に持ち込まれたようだ、1800年代にフランスでコーヒーの代替や添加物として広く使われるようになったとのことだ。



北米で最初にコーヒーがもたらされたのは、フランスの植民地であったニュー・オリンズからで、その後ミシシッピー川沿岸に広まって行った。 南北戦争の影響でコーヒーの輸入が途絶えたのだろう、その頃からチコリーを代わりに使い始めたそうだ。 その伝統が今に引き継がれニュー・オリンズのコーヒーとチコリーは、よく知られるようになった。



コーヒーの値段が上がると、チコリーの使用量が増えるそうだし、全米の刑務所で囚人に出されているコーヒーは実は経費と安全の為にチコリーを使用しているとか、話題の多い草のようだ。


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033 チコリー 菊苦菜  Chicory

2012年07月25日 15時30分35秒 | 日誌


前から欲しいと思っていたワイルドフラワーの本を買ってから、家の周りでいつも見ていて名前を知らない花や、前から気になっていた野草の名前を、暇をみて調べ始めた。 実際にやってみると辞書を引くように簡単ではないことが分かって来た。 本の写真と本物をよく見ると似ているけれども微妙に違っていたり、同じ野草でも複数の名前を持っていたり、地域によって呼び方も違っていたりする。 もっと簡単な方法はないのかなぁと思いながら、出来る範囲で名前の解明にチャレンジしている。



この花は一見して珍しい空色の花なので遠目には目を引くが、花の形自体はさほど目新しくはない。 しかし以前、虫眼鏡でこの花を見たときに感じたのだが、外見とは異なり花弁の辺りはとても繊細で魅力的あった。 ウィード・イーター(草刈り機)で何度切っても茎を伸ばして花を咲かせ、真夏の暑さと日照に長い間雨が降らなくても耐えられる強い生命力を持った草と言う印象があった。



チコリー(Chicory)は、チコリやチッコリーとも呼ばれるらしい、ウィキの発音を聞いてみるとチッコリーと言っているように聞こえる。 学名はサイコリアム・インタイバス(Cichorium intybus)だが、シコリアム・インティバスと読むのかもしれない、やはり似ているようで微妙に違う。 和名は、キク科のキクニガナ(菊苦菜)だそうだ。



そう言えば冬の閑散とした時期に、立ち枯れたこの草の枝に止まって小さな小鳥が種を食べていたのを思い出す、こんな目立たない雑草でも鳥たちの貴重な冬の食料源となって生態系に寄与しているのかと感心したものだ。



ブログの為に写真を撮ろうとして夕方に表に出て、この花は夕方には閉じるのだと初めて気がついた。
翌日は、朝早くから見ていると太陽の光が射し込んで明るくなると開き始めるようだった。 そして暑い太陽の光が真上を過ぎる頃には花は見えなくなっていた、上手く萎んで花梗の中に隠れてしまう。



兎に角そこら中にあるので意識しないから目に入らない雑草で、まさかその野草がチコリーと呼ばれているとは驚きであった。 チコリーと言えば、だいぶ昔に「美味しんぼ」にエンダイヴとの関係で出てきたのを覚えている。 白いアスパラと同じで日光を避けて作られた白い新芽で、形は白菜の芯に似て先は少し黄色っぽく少し苦みのある食用のチコリーは、よく知られているしスパーでも売っている。 ここにあるのは、その原種か野生種になるのだろう。



チコリーは、サッカリー(Succory), ブルーセイラーズ(Blue Sailors), コーヒーウィード(Coffee weed), エンダイヴ(Endive)とも呼ばれているので、少々ややこしいが、名前なんてそんなものだろう。


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032 日誌  休憩日 QKBi

2012年07月22日 19時28分51秒 | 日誌


大相撲名古屋場所は、千秋楽結びの一番で29年ぶりの全勝対決を大関日馬富士が横綱白鵬を制し、三度目の賜杯を手にして興奮のうちにも無事終わった。 審判部の粋な計らいで、優勝が最後の最後まで分からない面白い場所になったと思う。 勢いに乗った日馬富士と長い一人横綱の重責で疲れの見える白鵬の勝負結果がでたようだ。 



スピードが力と技を制した感もあるが、いつもは無の心境で臨む横綱が勝つことを意識し、自分の相撲を取ることだけに集中した大関との差が、勝負の結果に出たようでもある。 これで日馬富士にとって来場所は綱取りの場所になる、6人の大関の中から誰が次の横綱になるか興味深い処だ。



横綱白鵬に、あの63連勝をした時の力強さと安定感はもうない、一人横綱になって始めて二場所連続して優勝を逃した。 私の年齢は20代だが50代のように感じると以前誰かに話したそうだが、内心次の横綱を最も期待しているのは白鵬かもしれない。 しかし来場所も優勝を逃すわけにはいかないだろうし、辛いところだろう。



今場所も大変楽しんだが、しかしこれで我が家もやっと通常の生活にもどって寝不足の解消になる。 大相撲は北海道、東北の夏巡業のあと9月9日からの秋場所に備えることになる。 来場所は妙義龍が新関脇、碧山と松鳳山が新三役、栃ノ心や阿覧らの帰り三役と又々一段と面白くなりそうだ。



先週は、そんな寝不足の中で18日と20日と二度もユカイヤ(Ukiah)に行ったし、今週末からまた暑さがぶり返したこともあって昨日今日とQKBi(休憩日)にして、アトリエのそばのマドロンの木陰でブラブラとのんびりしている。 ここは風通しがよく我が家では一番涼しい場所の一つだ。
マドロン(Pacific Madrone)の木は、今丁度落葉を終えつつあり、木の表面の皮が新しくなりつつある。



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031 日誌 七月の雨 Rain in July

2012年07月18日 23時24分25秒 | 日誌


昨日、7月17日にほんの少しだけれど雨が降った、七月中旬の雨なんてめったにない。 その前日40%のチャンスで雨の予報であったが、まさかこの時期に降るとは思わなかった。 ジェット気流が下がってきたときに一緒に冷たい低気圧を連れてきたのだろう、4月並のお天気になった。



今日は、用事で久しぶりに愉快屋(Ukiah)まで行って来た。 途中、宇井律(Willits)の古本屋に寄ってワイルド・フラワーの図鑑を探した。 古いので良さそうなのは見つからず結局新品の本になったが、今まで探した中で一番気に入ったので買った。 探している間に一冊古いので気に入った本があったので、今回又々二冊の本を購入した。



ユカイヤでの用事は簡単に済んだので、キッチン・リモデリングの為の部品をHCに見に行った。
値段の割に気に入ったのがなかったので、もう少し時間をかけて探すことにした。



今日は、一日中雲があったが快適なお天気で、ユカイヤまで片道一時間のドライブを楽しめた。 夜になると星空になった、週末からは又暑くなりそうだ。

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030 日誌 ミル・ファイァー Mill Fire

2012年07月16日 17時39分46秒 | 日誌


大相撲名古屋場所2012年も後半戦に入り益々面白くなって来た。 中日(なかび)に妙義龍が把瑠都を破った一番は見事であった。 豊ノ島、安美錦に並んで業師(わざし)力士が一人増えたことは嬉しい。 今日の日馬富士が把瑠都を破った一番も素晴らしかった。 昨年の名古屋場所をもう一度と優勝を狙っている、しかし白鵬が簡単にそれを許すかどうか? 横綱がこれから6日間大関と対する後半戦、何時ものことだが、現地時間で毎日午前二時まで観戦すると眠くて大変だ。 録画すればと思うけれど、どうしてもリアルタイムで観戦したいものだ。


Mill Fire smoke column rising over Mendocino National Forest.

この辺の田舎では、ブログの話題になるほどの事がしょっちゅう起こるわけではないし、書きたい事があっても読むに耐える文章にする為の時間が無い。 そうこうするうちにもう七月は半分が過ぎた、まだ半分もあると思うか、もう半分しかないと思うかは状況次第であろう、しかしなんとこれが今月初めてのブログ更新だ。 翻訳のプロジェクトを早く始めてもう少し頻繁に更新したいと思っている。


Image credit: Incident Information System.

アメリカの中南部を中心にヒート・ウェーブの被害をもたらしていた高気圧が、カリフォルニアまで張り出して来ていた、それに加えて「サンタ・アナ・ウィンド」で有名なオフショアー・ウィンド(offshore wind)の影響で、35度を超す真夏日が数日続いた。 その風に乗って山火事の煙が流れてきて、焦げ臭い匂いと共に遠くの山は見えなくなるほど視界が悪くなった。 しかし今日は下がってきたジェット気流が、暑さをもたらした高気圧を東に押し戻して、海からのオン・ショアー・ウィンド(onshore wind=sea breeze)のおかげで涼しく快適になった。


CalFire helicopter 901 filling its bucket in Letts Lake on July 7 at the beginning of the fire containment operations. (Stephanie Whitlock/Courtesy) (The Willits News)

レイトンビルの東にあるメンドシノ・ナショナル・フォレスト(Mendocino National Forest)の中で、ここから南東に約50マイル(80Km)の所にある、2万7000エーカー以上が、7月10日から燃えて続けている。 大変大きな山火事で、ミル・ファイヤー(Mill Fire)と名付けられている。 現在1,700人が消火活動に就き、一千万ドル近くの消火活動費が費やされています。 今週の金曜日が鎮火の目標だそうだ。


Tule Elk herd fleeing from Mill Fire in Mendocino National Forest (USFS)
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