旨い処探索同好会

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044 日誌 レイトンビル、麗鳶留 Laytonville

2012年12月23日 20時54分18秒 | 日誌


気がつくと明日は、もうクリスマス・イヴの日。 あれやこれやしているうちに今年も後わずかだ。
少々のデコレーションはあるが、我が家は特別にクリスマスを祝うわけではないので、やっとゆっくりブログを更新する時間が出来た。



レイトンビルはここ数日、北太平洋上にある冷たい低気圧のお陰で降り続いている雨、山間部では雪になったりしていた、この辺りではお馴染み冬の天気パターンだ。 しかし今日は南からの湿った暖かい空気が加わって気温が上がり、降雨量も大幅に増えて洪水警報(Flood Warning)が、この辺りに出された。 そう言えば12月6日に日本からレイトンビルに帰ってくると、日本にいる間に大雨が降って珍しく町の一部とハイスクールが浸水したとの話で持ちきりだった。



岡山もレイトンビルも気温はさほど違わない、ここに帰って来ると、街のタウンハウスから田舎の山小屋に帰ってきたような感じがする。 一番それを感じるのが暖房された便座のウオシュレット・トイレがレイトンビルには無い事だろう。



2012年12月12日は、12が三つ続く珍しい日で、わざわざこの日の為に結婚式を挙げた人もいたそうだ。 その翌日13日木曜日は、レイトンビルに帰って来て丁度一週間になる、そしてその一ヶ月前の11月13日の朝5時半にここを出発して三週間の岡山への旅を始めたのであった。



もう二週間以上も経つので、そろそろ今回の旅をふり返って見ないと全て忘れてしましそうだ。 三週間の旅を今からふり返ると、始めになかなか重い腰を上げられなく遅くまで出発の日を決めかねたツケが、行きのソウル回りでの、乗り継ぎの長旅になってしまった。



岡山では、気が向けば5分で近くのスーパーから新鮮な刺身を買ってきてビールで一杯とか、ちょいと小腹がすいたので専門店で豚骨ラーメンを一杯など、ここでは考えられないことが出来ていた、その日本での環境が、だいぶ遠くに感じられるようになって来た。 食文化低開発地域の住人としては、日本での素晴らしい食文化の中で、旨いものを満喫出来たのは、この上ない贅沢でございました。



今回は短い期間ではあったが、三カ所思い出に残る旨いものを楽しませて貰った。 第一はいつもの様にお昼は近所の「とんかつの信幸」に通って季節のカキフライを楽しんだ。 期待していた「岡町うどん」は残念なことになくなっていた。 第二は前から行きたいと思っていた「天麩羅のたかはし」、素材の味を最大限生かした優しい味のテンプラで素晴らしい食後感であった。 日本酒のコレクションも色々ありそうだった、この次は歩いて行くことにしている。 第三は若いシェフがやっているビストロ「黒潮」、ここの料理が素直で良い。 大変若いマスターだけれど料理の味と感覚が洗練されていて、とても楽しめた。 学友6人で夕食から始めて気がついたら午前様になっていた、楽しい時間はあっと言う間に過ぎてしまう。 



今回、二年ぶりで三週間と言う短い日本での滞在の目的は、法事関連の片付けとアトリエ葉神・岡山事務所開設の為の下見であった。 来年の春には改築工事を始め、秋には開設にこぎ着けたい予定だ。
古い建物の外側をそのままにしておいて、内側を展示用のスペースと事務所に改造する予定である。
親戚の人とその事を電話で話していて、リフォームと言うと解らないかなと思って、とっさに内装を改築する予定だと話すと、「そりゃリフォームのことじゃな」と言われたのには参った。



近くのはんこ屋さんで、アトリエ葉神のはんこを作って貰った。 壁に白鵬が土俵入りをしている写真の素敵なカレンダーが掛けられていた。 横の棚の上にはいろんなものが無造作に重ねられていたが、その中に何枚かの番付が折りたたまれて紛れ込んでいた。 大相撲の大ファンだけれど番付表を一度も手に取って見たことがないと言うと一枚くれた。 武蔵丸と貴乃花が横綱の時のものだった、また宝物が一つ増えてしまった。 



12月6日はギリギリまで荷造りをしていが、出発は余裕を持って家を出たので岡山駅でゆっくりとお昼を食べることが出来た。 駅で新幹線の車両が止まっていたので携帯のカメラで写した。 レイトンビルで新幹線の写真を見せると大抵みんな驚く、何となく自慢になるので気分が良い。



新大阪で「はるか」に乗り換えるのに10分しかなく焦ったが問題なく乗り換えられた。 関空までは単に見慣れた景色だったが、空港直前の橋の上からの夕焼けが印象に残った。



KIXでは、空港のメイン・ビルディングにあるモービルをいつも見上げてしまう。 欲を言えば、もう少し位置を下げて色をカラフルにしたらもっと素晴らしくなるような気がする。



今年の後半にはブログに余り熱が入らなくなった。 来年は国吉の自伝翻訳や写真家スタイケンの続きやアンセル・アダムスの紹介など今年やり残した事を片付けたいものだ。



コメント
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