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いい日旅立ち

日常のふとした気づき、温かいエピソードの紹介に努めます。

主治医と野球の話

2019-01-08 21:25:58 | 医療


定期健診に行ってきた。
はじめに簡単に症状を説明する。
そのあとは、時間のある時、
野球の話をする。
お互いに野球ファンなのである。

今日も野球の話をした。
巨人が、丸を広島からとったと思ったが、
長野が補償で広島に行った。

また、内海が西武に行ってしまった。

結局、アメリカの野球みたいに
なりましたね、
というのが
今日の結論である。

8時間PCを打ち続ける大和撫子

2019-01-08 18:45:55 | 短歌



8時間ノートPC打ちつづけこの撫子はわらふことなし

作者は、アメリカへの出張で、
飛行機に乗っている。
隣に座る日本女性が、
PCを打っている。
8時間の搭乗時間、表情も変えず
打ち続けるのであった。
まるでサイボーグのように。

作者は、坂井修二。
歌人であり、
ITを専攻する東大教授でもある。
釈超空賞を受賞した。

ところで、
撫子の花は、夏から秋にかけて咲くが、
たいへん強健である。
ときに、冬になっても咲いている。
歌われている女性は、
その撫子のように、
強い強い女性なのだろう。



春日井建の母を思う歌

2019-01-08 15:27:46 | 短歌


著名な歌人、
春日井建。
歌だけでなく、多方面で活躍した。
それまで健康に過ごしていた60代。
突然、喉頭がんであることがわかる。
急な入院。
それまで守ってきた母は、
壮健とはいえ、高齢であった。
母の存在のありがたさは、
高齢になるほど身に沁みるものである。
健は、母を見送らずに
逝ってしまうことを怖れた。

ボヘミアの古硝子ほどの水いろの空見ゆ母を想へば泣かゆ

結局、母は94歳で逝った。
喉頭がんで死期の近いことを予見していた健は、
悲しむ反面、
逆縁を免れたこと、
母が病気ではなかったことで、
ほっと一息ついたかもしれない。

それから2年半後に、健は、
喉頭がんで世を去ったのであった。