大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

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春のムギマキ現れる! 2022.4.28

2022年04月28日 | Weblog
 ムギマキは、秋の麦まきの頃に見られるから名付けられたように秋が圧倒的に多い。大阪城公園のこれまでの記録を見ても、春が2割から3割、秋が7割から8割とあきらかな差がある。

 よくオオルリやキビタキと同じ夏鳥と思われているがムギマキは別。ムギマキは旅鳥。日本で繁殖する夏鳥と違って、海を渡って大陸で繁殖する。
 つまり日本は目的地でなく旅の途中の休息地。ここが夏鳥と根本的に違う。

 他にも旅鳥はたくさんいる。シギチの多くは旅鳥。身近な鳥ではエゾビタキがそうだ。コサメビタキやサメビタキは日本で繁殖する夏鳥だが、エゾビタキは日本を通過する旅鳥。

 今朝の大阪城公園。まずまずといったところ。凄いこともないが悪くもない。コルリはもっと多くがいたのではないかと思う。

・ムギマキ ♂成鳥 1羽 梅林南側 林の奥で動くが観察困難、双眼鏡で何度か観察するもカメラを向ける前に移動、数時間頑張れば撮影できたかも知れないが他所の観察が終わっていないので諦める。いい声でよくさえずる。
・サンショウクイ 1羽 梅林南側上桜広場 鳴き声、高い枝にとまるが落着きなく動くので撮影できず。
・コルリ ♂5羽 太陽の広場東の森からみどりのリズム、西の丸庭園、飛騨の森、音楽堂西側上、梅林梅見坂。さえずりも聞かれている。
・キビタキ ♂7羽 市民の森、梅林南側上桜広場、豊国神社裏、修道館裏、飛騨の森ほかさえずりも。
・センダイムシクイ 4羽 市民の森、梅林ほか
・エゾムシクイ 4羽 市民の森、音楽堂西側上ほか

 先日鳥友が、名古屋から来た方だとカメラマンを案内していた。
 その男性は 「大阪城公園は噂に聞いていたが、こんなに凄いとは。名古屋ではありえない」 と盛んに感心していた。
 でもその日は、とても多い日でもなかった。私にすればまあまあの日だった。もしも爆発や乱舞なみの日だったら驚愕して目を回してしまうだろう。
 しかし大阪城公園は凄いと聞くと、何となく自慢気分になってしまうのは何故だろう。

・アオバト ♂1羽 市民の森
・メジロ 4羽 
・シジュウカラ 6羽
・アカハラ 6羽 梅林。よく鳴いていたと大将から。
・エナガ 10羽 城南地区、先日巣立ちした8羽は元気でいる
・カルガモ 3羽 東外堀
・オオバン 3羽 東外堀、内堀
・カワウ 2羽 南外堀、内堀
・キンクロハジロ 1羽 北外堀
・コゲラ 1羽 梅林南側上桜広場

■■ムギマキ(1994.10.23 西の丸庭園)
 アマチュア無線の免許を取った。もちろん鳥見のためである。昼過ぎ早めに帰宅して、無線の電源を入れて通信内容を聞きながら資料の整理をしていた。
 知人や鳥友はまだ大阪城公園に残っているので、無線の会話内容からある程度の状況は分かる。
 そのうちムギマキが西の丸庭園に出ているとの話が入ってきた。かなり見やすい個体らしく、聞いているうちに気になってきた。
 現場にいる知人を無線で呼び出し、状況を詳しく聞くと出かける値打ちはありそうだ。時間的に車は入れないので、娘のミニバイクに乗って駆け付けた。
 2~3年前に音楽堂西側上にムギマキが出た時も同じように、いったん帰宅してから無線で連絡を受け、自転車で駆け付けた記憶がある。不思議とムギマキの時はこうなる。   
 後日この写真は、日本野鳥の会大阪支部創立60周年「記念絵はがき」に使用された。

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