お正月、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
旧年中はいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。おかげさまで大阪城公園の記録も順調に進んでいます。
今年もよろしくお願いいたします。
恒例の十大ニュースです。人それぞれ思いは違うと思いますがご覧ください。
★★ 2018 大阪城公園の野鳥 十大ニュース
【1 位】 マミジロキビタキ♂飛来。
二十数年ぶりにマミジロキビタキ♂成鳥が飛来。6月2日に、青屋門→愛の森→飛騨の森→青屋門→飛騨の森西部→西の丸庭園西部→西の丸庭園東部→愛の森、と盛んに移動。11時ごろを最後に見られなくなる。
長く続けずキビタキの声を短くした風のさえずり、ニシオジロビタキの地鳴きをマイルドにして短くした感じの地鳴き。8時頃まではよく鳴く。
【2 位】 オオタカの営巣。
2月に入って 「キッキッキッ」 と鳴き声が多くなり、小枝をくわえて飛ぶ姿も見られる。やがて市民の森のイチョウの木に営巣。沖縄復帰の森では交尾も観察撮影される。
その後巣は放棄し繁殖までは至らなかったが、大阪市内でオオタカ繁殖かと注目すべき行動だった。
【3 位】 ノスリが元ヘリポートに滞在。
ノスリ幼鳥1羽が8月30日から11月2日まで約2カ月間元ヘリポート周辺に滞在した。本種の上空通過は時々観察されているが、今回のように長い期間に渡って滞在したのは初めて。
比較的警戒心も薄く、多くの人が観察撮影を楽しんだ。10/31には同所に別の2羽が飛来したとの情報もあるが詳細不明。観察撮影された方はぜひ連絡をよろしく。
【4 位】 フレンドリーなチョウゲンボウ内堀に。
4月から5月にかけて♀1羽が内堀の太鼓やぐら跡周辺に頻繁に現れトカゲなどを採餌する。警戒心の薄い個体で5メートルほどの近距離でも普通に観察された。本種も上空飛翔姿はよく見られているが、決まった場所に何度も現れたのは初めて。
【5 位】 コヨシキリが空堀でしばらく滞在。
10月11日から22日まで12日間、西部空堀のススキの群生の中に滞在した。見やすい場所に出てくることが少なく、観察や撮影は困難、連日多くのカメラマンが上からのぞき込んでチャンスを待った。
本種は大阪城公園では数回の記録しかなく貴重な観察。繁殖期の観察撮影のしやすさに対し、渡りの途中のコヨシキリの観察撮影は難しい。
【6 位】 アメリカヒドリ飛来。
1月に内堀の蓮如前で1羽が観察される。♂幼羽から第1回夏羽へ換羽中の個体。アメリカヒドリは交雑の個体が非常に多いが、今後アメリカヒドリ成鳥♂繁殖羽の飛来を期待している。
【7 位】 春の渡りでキビタキ乱舞。
キビタキは近年増加傾向で4月27日には一日で31羽を観察。園内各所を飛び交った。これは一日の観察数としては過去最多であった。
これまで、秋の渡りには幼鳥が混じるため多くなるのが普通だったが、ここ数年は反対に春の渡りが秋より多くなっている事で、何か変化を感じている。
【8 位】 カワウの調査個体飛来。
5月~8月頃にかけて内堀に青のカラーリングの付いたカワウが飛来。ひでキングが「青野六三郎」 と名付け、しばらく楽しませてくれた。左足青色に白字で636、右足アルミ風のもの。山階鳥類研究所へ報告の結果、2017年7月9日に兵庫県伊丹市昆陽池でヒナへの標識個体、金属脚環番号は「13D08420」とのことだった。
【9 位】 ミソサザイが沖縄復帰の森に。
11月17日に沖縄復帰の森、台風21号被害の積み上げられた倒木で観察される。山地に生息しているが冬季には山麓に下りてくる種、平野の中央部の公園にやってくることは多くない。貴重な記録だろう。
【10位】 カンムリカイツブリが連続飛来。
本種は過去に1羽が一日のみ飛来したことがあったが、その後の観察はなかった。ところが2014-2015年の冬以来、毎冬のように越冬するようになった。
今冬も12月11日に飛来し現在越冬中。まったく推定であるが、同一個体が飛来しているような気がしてならない。
他にも、城南地区人工川で雑種カモの繁殖、フクロウ、シマセンニュウ、エゾセンニュウ、ヒメアマツバメ、ツミ、アカショウビン、ミコアイサ、ニシオジロビタキなど候補にあがった。
初記録のシロガシラも観察されたが人為的な分布として、その他の鳥に記録し、十大ニュースにはあげなかった。
鳥以外では、台風21号による大きな被害があげられる。倒木の多くは、主な通路から排除されたが現在も各所に積み上げられている。
もう一つ、公園の観光地化に拍車がかかって、JR大阪城公園駅前、森之宮地区、本丸に施設ができたり、西の丸庭園、飛騨の森、内堀、東外堀の行事が開催されたりして、大阪城公園は大きく変化している。残念なのは野鳥への影響が全く考慮されないこと。
旧年中はいろいろとお世話になりました。ありがとうございました。おかげさまで大阪城公園の記録も順調に進んでいます。
今年もよろしくお願いいたします。
恒例の十大ニュースです。人それぞれ思いは違うと思いますがご覧ください。
★★ 2018 大阪城公園の野鳥 十大ニュース
【1 位】 マミジロキビタキ♂飛来。
二十数年ぶりにマミジロキビタキ♂成鳥が飛来。6月2日に、青屋門→愛の森→飛騨の森→青屋門→飛騨の森西部→西の丸庭園西部→西の丸庭園東部→愛の森、と盛んに移動。11時ごろを最後に見られなくなる。
長く続けずキビタキの声を短くした風のさえずり、ニシオジロビタキの地鳴きをマイルドにして短くした感じの地鳴き。8時頃まではよく鳴く。
【2 位】 オオタカの営巣。
2月に入って 「キッキッキッ」 と鳴き声が多くなり、小枝をくわえて飛ぶ姿も見られる。やがて市民の森のイチョウの木に営巣。沖縄復帰の森では交尾も観察撮影される。
その後巣は放棄し繁殖までは至らなかったが、大阪市内でオオタカ繁殖かと注目すべき行動だった。
【3 位】 ノスリが元ヘリポートに滞在。
ノスリ幼鳥1羽が8月30日から11月2日まで約2カ月間元ヘリポート周辺に滞在した。本種の上空通過は時々観察されているが、今回のように長い期間に渡って滞在したのは初めて。
比較的警戒心も薄く、多くの人が観察撮影を楽しんだ。10/31には同所に別の2羽が飛来したとの情報もあるが詳細不明。観察撮影された方はぜひ連絡をよろしく。
【4 位】 フレンドリーなチョウゲンボウ内堀に。
4月から5月にかけて♀1羽が内堀の太鼓やぐら跡周辺に頻繁に現れトカゲなどを採餌する。警戒心の薄い個体で5メートルほどの近距離でも普通に観察された。本種も上空飛翔姿はよく見られているが、決まった場所に何度も現れたのは初めて。
【5 位】 コヨシキリが空堀でしばらく滞在。
10月11日から22日まで12日間、西部空堀のススキの群生の中に滞在した。見やすい場所に出てくることが少なく、観察や撮影は困難、連日多くのカメラマンが上からのぞき込んでチャンスを待った。
本種は大阪城公園では数回の記録しかなく貴重な観察。繁殖期の観察撮影のしやすさに対し、渡りの途中のコヨシキリの観察撮影は難しい。
【6 位】 アメリカヒドリ飛来。
1月に内堀の蓮如前で1羽が観察される。♂幼羽から第1回夏羽へ換羽中の個体。アメリカヒドリは交雑の個体が非常に多いが、今後アメリカヒドリ成鳥♂繁殖羽の飛来を期待している。
【7 位】 春の渡りでキビタキ乱舞。
キビタキは近年増加傾向で4月27日には一日で31羽を観察。園内各所を飛び交った。これは一日の観察数としては過去最多であった。
これまで、秋の渡りには幼鳥が混じるため多くなるのが普通だったが、ここ数年は反対に春の渡りが秋より多くなっている事で、何か変化を感じている。
【8 位】 カワウの調査個体飛来。
5月~8月頃にかけて内堀に青のカラーリングの付いたカワウが飛来。ひでキングが「青野六三郎」 と名付け、しばらく楽しませてくれた。左足青色に白字で636、右足アルミ風のもの。山階鳥類研究所へ報告の結果、2017年7月9日に兵庫県伊丹市昆陽池でヒナへの標識個体、金属脚環番号は「13D08420」とのことだった。
【9 位】 ミソサザイが沖縄復帰の森に。
11月17日に沖縄復帰の森、台風21号被害の積み上げられた倒木で観察される。山地に生息しているが冬季には山麓に下りてくる種、平野の中央部の公園にやってくることは多くない。貴重な記録だろう。
【10位】 カンムリカイツブリが連続飛来。
本種は過去に1羽が一日のみ飛来したことがあったが、その後の観察はなかった。ところが2014-2015年の冬以来、毎冬のように越冬するようになった。
今冬も12月11日に飛来し現在越冬中。まったく推定であるが、同一個体が飛来しているような気がしてならない。
他にも、城南地区人工川で雑種カモの繁殖、フクロウ、シマセンニュウ、エゾセンニュウ、ヒメアマツバメ、ツミ、アカショウビン、ミコアイサ、ニシオジロビタキなど候補にあがった。
初記録のシロガシラも観察されたが人為的な分布として、その他の鳥に記録し、十大ニュースにはあげなかった。
鳥以外では、台風21号による大きな被害があげられる。倒木の多くは、主な通路から排除されたが現在も各所に積み上げられている。
もう一つ、公園の観光地化に拍車がかかって、JR大阪城公園駅前、森之宮地区、本丸に施設ができたり、西の丸庭園、飛騨の森、内堀、東外堀の行事が開催されたりして、大阪城公園は大きく変化している。残念なのは野鳥への影響が全く考慮されないこと。